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氷王様と提案
自分で結界を解くことを決意した俺は、その旨をアリシアさんたちに伝える。
「この結界、俺が解いていいですか?」
「……えっ?」
俺の言葉を聞いたアリシアさんは少しの沈黙の後、驚きの声を漏らす。
「やっぱり!何か企んでたですね!人間にこれが解ける訳ないです!」
驚くアリシアさんとは違いスノアさんはますます俺を睨みつけ怒鳴ってくる。
でも、アリシアさんのことを想ってるのが伝わってくるから憎むに憎めないんだよな。特にこのことについては何かあったみたいだし、初対面の俺を信用できないのもなんとなくわかるし。
「……どういう事?」
だけどアリシアさんは小首を傾げて俺の先程の言葉の説明を求めてくる。なのでそれに正直に答える。
「えっとですね。この結界の術式、すごく複雑で伝えるだけでもかなり大変なんです」
「うん。でも、それをお願いしたいんだけど……」
「いや、本当に大変そうなので、それなら、自分で解いた方が楽かなと思ったんですよ」
まあ正確には解くというより壊すといった方がいいのだろうが。
「……そんなこと出来るの?」
そのアリシアさんの質問に俺は首を大きく縦に振って肯定した。




