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氷王様と箱の中身
「これ、分かるかな?」
アリシアさんが差し出してきた箱を手に取り『見る』。その箱にもどうやら結界が張られているようだった。だけど、今までのものよりも更に強力な者であるご。
これもアリシアさんが張ったのだろうか。流石は魔王の一角。こんな強力なものが存在するのだなと感心してしまうレベルだ。
「これもアリシアさんが?すごい結界ですね」
思ったことを先ほどと同じように感想を伝えてみたのだが、どうやらそうではないらしい。
「……これは私が張ったものじゃないんだ」
悲しそうな顔で否定するアリシアさん。そしてこの箱が何なのかを話してくれた。
「この結界はグラ——竜王が張ったものなの。それでこの箱の中には私の核が入ってるの」
どうやら先ほどから言っていた核とはアリシアさんのものらしい。核とは魂のようなまのらしい。多くの高位の魔族にはあるものらしい。
そして竜王とはアリシアさんと同じ魔王の一人で名前はグランネリアス。
その魔王様がどうして?と思うが悲しそうな顔をするアリシアさんを見て聞くことは出来なかった。
「……」
スノアさんもアリシアさんを複雑そうな表情で見つめている。
過去に何かあったのだろう。もしかしたらスノアさんが俺に高圧的なのはそこに何かあるのかもしれないな。




