22/172
氷王様と更なる箱
部屋の中央にある一つの箱。
そこに俺たちは近づいていく。
そしてその箱にアリシアさんが一度手を置く。そして一度手を離してから箱を開いた。
今のは一度掛かっていた結界を解いたのだろう。この強力な結界をこうも簡単に解くとは流石は魔王様だな。
「これは私が張ったものだから」
「簡単に解くなんてすごいですね」と伝えるとそう返って来た。
だとしてもすごいとは思うが。そもそもこんなレベルの結界を張ること自体がすごいと思う。
それにますます核とやらが気になる。
これだけ厳重にしているものだ、恐らくかなり凄い者だろう。
一体どんなものが出てくるのかと内心少しワクワクしながらアリシアさんの開いた箱の中を除く。
するとそこにあったのは、またしても箱だった。
今開けた箱よりもかなり小さく、両手にのるくらいのサイズだ。
いや、マトリョーシカかよ。
その小さな箱をアリシアさんが手に取り俺に見せてくる。
「……これ、分かるかな?」
少し緊張したような表情で訊いてくるアリシアさん。
それとその間には少しの期待感が感じられた。
ここからが本番なのだろう。
俺はアリシアさんの表情を見てそう感じるのだった。




