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氷王様と始まり
目の前からチンピラたちの姿は完全に消えた。
店も無事で、他にも被害は全く無い。
今のは……多分、転移魔法、かな?
『見ていた』ので術式自体は分かったんだけど、一瞬だったしはっきりとは理解できなかった。
「転移魔法、ですか?」
「うん」
自分の考えが正しいか氷王様に確かめてみると、どうやら正しかったようだ。
俺の質問に頷いてくれふ。
「えっと……それで、どこに転移させたんですか?」
「ここから近い、人気の少ないところだよ?」
少し気になったので尋ねてみると、不思議そうな顔で首を傾げながら答えてくれた。
「どうしてそんなこと聞くの?」つまて顔をしているな。そして、この仕草が可愛い。
それと人気のないところに跳ばしたのは、跳ばしたたころに人がいたら驚かせるからだろうか?
本当にこの人が冷酷なんて誰が言い出したんだ。全然優しい人じゃ無いか。
「改めて、はじめまて、アイトと言います。よろしくお願いします」
チンピラたちがいなくなったところで、俺たちは落ち着いて話すことになり、同じテーブルに向かい合って座った。
それから改めて挨拶をする。
「はじめはして。アリシアだよ。よろしくね」
にっこりと微笑みながら挨拶を返してくれる氷王様。
こうして俺たちは出会い、始まったのだった。




