臨時講師-1
ハールバーリ領内のあるスラムドッグマートに1人の男が訪れた。店員はその人物を見てギョッとする。
顔の上半分は包帯がまかれ、隙間からは闇の様な髪がはみ出ている。それだけでも目を引くのに、一番の注目すべき所は両腕。義肢が開発される前の前世代の木製義手を装着していたのだ。そして、肩にはガリガリな黒い鳥が乗っていた
『いらっしゃいませ、お客様。本日はどのようなご用件でしょうか?』
『…ここにゴルドウルフさんがいると聞いたんだが…』
〈キイタンダガー!〉
『あ、申し訳ございません。社長はただいまグレイスカイ島に出張でして…今、席を外しています』
『そうですか…では出なおしてきます』
〈デナオスー!〉
『何かお伝えすることはありますか?』
男はしばし考え、自分の名前を告げ去っていった。
【ウッド・アームストローン】
数日後、ゴルドウルフが商品の仕入れの指示をしに店を周っていた時
『社長、そういえば数日前に社長を訪ねてきたお客様がいました』
『?どなたですか』
『え~と、ウッド・アームストローンという方です』
『そうですか…』
店のドアが開く音がした。入ってきたのは今、話していた人物だ。
『ウッドさん、久しぶりです』
『!ゴルドウルフさん、お久しぶりです』
ウッドの表情は顔が見えなくとも嬉しそうなのがわかる。
『社長、すいませんがそのお方は?』
『はい、ウッドさんはスラムドッグスクールの臨時講師として私が招きました』
『あの…お言葉ですが、その…』
『彼は大丈夫ですよ』
ゴルドウルフとウッドは2階のスラムドッグスクールに昇っていった。
〜to be continued〜




