猪親子とハムスター -3
落とし穴の中には、先ほどの彼らが逃げる時に手放した薬草と、数種類の果実があった。彼らは、何とかなると思い果実を全て食べてしまった。
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彼らはどうなったか?穴の底で、辛うじて生き残っていた。そう、薬草の効能の【疲労回復】でだ。
あぁ、自分たちが乱雑に採った薬草は、こんなにも素晴らしいものなのか…
森の神よ…恵よ…感謝します…
その時、ツタが穴の中に投げ入れられた。彼らは、お互いに譲り合い共に上り穴から脱出した。のちに彼らは、王都一の薬草農家になる…のだがその話は割愛させて頂こう。
さて、ギランたちの様子は…?
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薬草は手に入らなかったが、気持ちは一杯になったギランたち。帰り道に薬草の講義をギランから聞いていたとき
『ウキ!』
ホワイトモンキーが飛び出て、何やら差し出してきた。
『?これをわらわ達にくれるのかの?』
『ウキキ!』
『ありがとうの!そうじゃ、対価にこのマントを…』
『ウキキ…ウキー!』
『なんと、受け取らずに行ってしまった…』
『おぉ、こりゃあ…』
ホワイトモンキーが差し出したのは、ある薬草だった。しかもそれは、超回復薬【エリクサー】を作るのに欠かせないものであった。
何故、ホワイトモンキーがこれをくれたか?
それは、森を大事にする者の再の訪問を歓迎する意味があった。もし、この薬草が簡単な山に生えていると知れ渡ったら?欲深い人間達は山狩りをするだろう。
ホワイトモンキーは賢い生き物。
森を大事にする者には救いを、害をなす者には罰を、彼らは賢い生き物だ。
後に、この森の入り口に王からの御触れが出た。
【採取クエストを請け負った者達へ、限度をわきまえて命に感謝して採取する事】
御触れの看板の隅にはハムスターの絵が描かれていた。
時を同じく、森のある洞窟に絵画が追加された。傷だらけの男の横に、大柄の男・その男によく似た子供と高貴な雰囲気を漂わせる子供、そして3体のゴーレムの絵だ。冠を戴せた銀の毛並みを持つ猿は仲間の猿に言った。
彼らに森の祝福がある様に
と
〜END〜




