猪親子とハムスター -1
『あの木はなぜ〜?大きな実を宿らせるのかの〜♫
あの蜂さんはなぜ〜?美味しい蜂蜜を作れるのかの〜♫
おし〜えるのじゃ、ギラ〜ン♫』
『あの木は【ビックアップル】という女神様が最初に造られた果実…と言われているからでさぁ。そしてあの蜂は【レインボービート】といって、様々な花から蜜を集めるんで、その蜜の味は深くまろやかになりやす』
『うむ、そうであるか!』
『へ〜そうなんだな。父ちゃん、俺また1つ賢くなったよ!』
この日、ギランはハムスター…もといバジリスと息子のキラン、バジリスの数名の護衛と森を散策していた。頻度はそんなに多くないが、バジリスは度々スラムドッグマートに訪れてはアルバイトをしている。今日はその一環で、籠を背負い森に薬草採りに来たのだ。
『お〜い、気配を隠し切れてねぇ息切れの護衛さん方々、休憩にするかぃ?』
『な、舐めるな…』
『王族の護衛の我らが…』
『…休ませてクレェ』
『よし、休憩にしようや。無理は禁物でさぁ』
ゴルドくん型の水筒で水分補給をする面々。
『ん、キンキンに冷えてやがる!酒だったら格別なんだがなぁ』
『何言ってんだよ、父ちゃん。下戸のくせに』
『ちげぇねぇ!』
『下戸…とは何かの?』
『弱いってこと!父ちゃんは、コップ1杯飲むと倒れちゃんだ』
『なんと!山賊みたいなナリをして酒に弱いとは…驚きだの』
『…よく、言われまさぁ。さ、歩きますぜ?』
一行は深く山に入る。
途中、ホワイトモンキーに出くわした。ホワイトモンキーとはその名の通り、白い猿でとても賢い。ギランは手荷物から、自分のおやつのバナーナを出すと彼らに渡した。ホワイトモンキーは、優しい笑みを浮かべ何度もお辞儀をして、その場を後にした。
『何故、あのお猿にバナーナをあげたのかの?』
『森はあっしら、人間のものじゃねぇてことでさぁ。何かを欲するなら対価を支払うのは、当然のことでやしょう?ここは、あいつらの住処なんでさぁ。土足で入った詫びを渡しただけの話でさぁ』
『さっすが父ちゃん!普通ならそんなこと気にしないのに、気にかける紳士さ!』
『そこに憧れるぅ!』
『痺れるぅ!』
『…何を言ってるのかの?』
『「はっ!口が勝手に…」』
また、暫く歩くと開けた場所に出た。そこには【疲労回復】の効能を持つ薬草が生えていた。
〜to be continued〜




