食~3
『さぁ、本日の目玉セール!【ブロンズ米計り】だ!』
米計りとは…己の勘のみが頼りの勝負!
まず、自分の欲しい量の米を申告。袋を買い、それに米を入れる。そして、その重さが申告した重さと一致すれば料金は袋代のみというもの!しかし、1gでも少なかったり多かったりすればその分、代金は上乗せされる。
つまり、袋代は500¥で1kgの米を買うと申告。ぴったり1kgなら500¥だが1gでも多かったり少なかったりすれば+1¥!微々たる金額だが、家計を守る奥様にはキツイ…!
そして、2人は申告…【ブロンズ米50kg】!
袋を10こ…5000¥支払い…米を入れ込む。ブロンズ米の単価は1kg900¥前後、ただでさえ赤字覚悟の大出血サービス…申告の誤差で利益を得ている。
『「お会計!!」』
秤に乗せられ…重さは
レンタル・【50001g】
トメ・【49999g】
誤差、1g!
この勝負、トメvsレンタル…引き分け!
・・・
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食いまくれ大会-決勝
会場はかつて無いほどの熱気に包まれていた。食す物は、パスタ。小さいお椀に0.5人前程の素パスタが入っており、食べ終われば次々と入れられる。つまり【わんこパスタ】だ。因みに、対戦者のテーブルには大会側が用意した調味料が各種用意されている。これで味を変えて楽しませてくれる。
『こ、これは!対戦食材のパスタの在庫が切れそうなのに…三者一歩も引かず同数!凄いぞ!』
『く、…やるでありますな!』
『ノン…ノン…ノン…ニンニク…』
『レッドトマトソースを和えて…ミニトマトパスタの完成〜♫』
そして、最後の1杯を口にしたのは…
『ナス仮面選手、完・食・だぁ!』
残念ながらゴルドマンとプルは敗れてしまった。
『ソースカンさん、ご苦労様でした』
『ゴルドくん、すまないであります。吾輩も情報と引き換えとはいえ、勝利を約束したのに』
『今回は運が悪かったんです。これはお礼です』
ゴルドくんは紙を差し出した。その紙には細かく数字が書かれていた。
『これはある、横領の証拠です…ほら税金の徴収額と王国への納税額に違いがあるでしょう?』
『本当であります!』
この大会の後、ある貴族は逮捕された。その貴族は、脱税分を勇者に送金していた。ほんの少し、砂のお城の1粒の砂が崩れた瞬間だった。
『副賞のミクロポテト揚げ〜美味しい!我が君にもあげる!』
『ほう、向こうが透けて見えるほど薄くスライスして揚げた菓子ですね。…塩味が効いて美味しいです』
会場から人目を忍ぶように移動する影がある。大会優勝者のナス仮面こと、ミッドナイトシャッフラーその人だ。手には大事そうに荷物を抱えている。その中身は優勝商品のプラチナ米の他、控室で用意された菓子類等であった。
『こ、これだけあれば感謝されること間違い無しノン』
カサカサとゴキブリのように走っていると、目の前に腰を屈めた老人が見えた。
『あぁあ!また幻覚ノン!退けノン!』
『いたたた…これはあかんて〜』
それは幻覚などではなく実在していたのだが…彼は幻覚と思い払い退けた。
その瞬間、
『コラ!何をしている!この方は農業王ことランド・キャッスルさんだぞ!』
『マウス・マウンテン、これは許されないね!』
『ミニッツ・カントリーの言う通りだ!許せないぞ!』
何処からともなくその仲間と見える人物が出てきた。
『ヒィィ!許してほしいノン!幻覚だと思ったノン!』
『許さん!』
その後、ミッドナイトシャッフラーは足を折ったランド・キャッスルが回復するまで農作業をさせられたのだが…これはいつか語ろう。
さて、ところ変わってトメ達女性陣は…
『さぁ、カナダライ!もっと素早く芋を剥くんだ!』
『シャルちゃん、走り人参は名前の通り切った瞬間から鮮度が落ちるわ!スピードとの勝負よ!』
レンタルが大家をしているアパート前でカレーを作っていた。それも4.5人前ではない。大きな鍋で何人前という量を作っていたのだ。
何故か?それは…
『今日の勝負は楽しめたわ』
『あっははは、私もさ!さぁ、カレーパーティーといこうじゃないか!グラスパリーンが鍋を借りてきてくれてるからね!』
戦利品を持ちアパートに向かう一行。アパートについて驚いた。なんと教会の鐘ぐらい大きな鍋がそこにあったのだ!
『ふぇぇ、大家さんごめんなさい〜!10人前の鍋を借りよう思ったら100人前の鍋を借りちゃいました!』
というドジっ子ティーチャーが原因だった。なら、ケチケチせず仲間を大勢呼ぼうとなり大量に作ってるのだ。
そして、日が傾きカレーが完成した。ゴルドウルフをはじめとする従業員、聖女三姉妹、スラムドッグスクールの生徒…ともかく大勢集まった。
『さぁ、手を合わせて…いただきます!』
〜END〜




