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食~1

艶々と朝露が煌めき、素材達の輝きが1つ1つが己を主張している。すぅと、嗅げば青臭さが食欲をそそる。


『間も無く〜恒例食いまくれ大会の受付の締め切りをします。参加希望者は。受付まで〜』


ルタンベスタで毎年恒例の食いまくれ大会が開催された。この大会は、豊作を祝う祭りも兼ねており毎年多くの観光客が来る。祭りといえば出店、出店といえば…


『そこの真っ黒い煎餅と、雲菓子を下さい』

『あいよ!』


ゴルドくんである。彼は趣味の買い食いに勤しんでいた。なので、大食い大会は気にしない…と思ったが、


『な…なんですと?優勝商品が…プラチナ米…?』


この世界ではお米のランクが決まっており、プラチナ米は勇者や王族が食べるオリハルコン米の次に美味しいとされる。


『こ、これは参加しなくては…!しかし、私は小柄…!このままでは勝てない、どうすれば…』


辺りを見渡すと見知った顔の人物がいた。


『ソースカンさん』

『やや?貴殿はゴルドくんではありませんか!どうしたんでありますか?』

『少し、お願いがありましてね…』


一方その頃、市場では野菜大売り出しが行われていた。


『この野菜は私のだー!』

『そうはさせないよ!シャルちゃん、パス!』

『取ったわよトメ!こっちは走り人参をゲットしたわ!』


女の戦いが繰り広げられていた。しかし、風が変わる…


『ば、馬鹿な…!なぜ奴がここに…⁈』

『くっ…バーゲン力がぐんぐん上昇しているだと⁈』

『あっははは!これは大安売りだね、カナダライ!あたしが野菜を投げるから受け止めな!男はいつだって女をエスコート(助ける)するものさ!』

『大家さん…ほどほどに…』

『それは無理な相談だね…ここにはライバルがいる』


トメとレンタルとの間に雷が走る。それと同時にベルが鳴る。


『さぁ、次のセールだよ!』

『さぁ、行くよ!』

『ひぃぃ!』

『相手にとって不足は無しね、トメ!』

『ええ、彼女もちゃっかり目玉野菜をゲットしているからね…荒れるわ…』


・・・

・・


『では、予選を勝ち進んだ選手〜入場!』


チャーチャーチャラーラー♫


『ゼッケン1番、ハラ・ポッチャリ!』

『これはデブではない、ぽっちゃりだ!』

『ゼッケン2番、ギラン・カタメ!』

『ブルゥワァ!キラーン見とけよー』

『ゼッケン3番、うっ臭い…ホームレスのナス仮面!』

『ノン』

『ゼッケン4番、誰がこの人の参加を認めた⁈商店街のアイドルの片割れプルちゃん!』

『ねぇ、まだ?僕お腹すいた〜』

『そして最後、犬マスクとマントを装着!ゴルドマンで〜す!』

『ジュワッ!』


出場者の前のテーブルに、山盛りの薄皮団子が出された。第1戦はこれの大食いだ。


『始め!』


各選手一斉に食べ始める。モグモグと、静かに時に魔牛のミルクで流し込む。


『おぉーと⁈ポッチャリ選手、饅頭を団子のように飲んでいく!…が?』

『う、グフ、あ、甘いものには辛い物を…』

『残念!ここでポッチャリ選手リタイヤ!』

『おいひー、あ、それも食べていい?』


〜to be continued〜

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