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海の子犬たちと、くたびれた猟犬~2

夜…それは最も、人の神経が敏感になる時間だ。何故なら、聴覚・視覚・嗅覚・触覚etc…ある感覚の内の【視覚】が奪われるからだ。たった1つ失えば、他の器官が埋め合わせされていき、普段では聴こえない音が聴こえたりする。


ガサっ


草むらの方から物音がした。音もなく立ち上がる金色の鬼…片手には剣が握られている。鬼は躊躇せずに草むらに入っていく…音の出所には野生の魔牛がいた。家畜用のとは違い、野生の魔牛は凶暴極まりなく更に肉食だ。その頭の角で獲物を一突きにし、内臓を零させそれを厭らしく食べるのだ。


両者睨み合う…先に動いたのは魔牛だ。


いつも通り、一直線!この速さは島一番!


サッ


と避ける鬼。慌ててブレーキをかけ振り返る。魔牛を挑発するかの如く、金色の髪を舞わせている。

静かに…ただ静かにお互い見つめ合う強者。幾つもの命を奪ってきた角も、護るためなら泥水潜っても護ると誓った剣も、お互い鋭利に輝いていた。魔牛は、再び一直線に鬼に突進を開始した。


モ、モ、モ、このまま一突きだ。目の前の獲物の後ろに木は生えていない!つまり躱されて木に刺さり隙が出来るという事はない!だから全力だ!


最初の一撃より数段速い突進…鬼は…正面に構え…剣を地と垂直に立てた。


スパッ


魔牛は分からなかった。何故自分の顔が、半身が目の前を過ぎていくことを。

シャルルンロットは、剣を軽く振り血糊を落とした。前にサシミから聞いた技の1つ


【一刀両断】


をしたのだ。薪を割るように、力と振る速度、刃を入れる場所が全て噛み合わさなくては出来ない技の1つ。これが出来たか確かめるには切った獲物の断面図を見ればいい。何処か一箇所でも潰れていたら、それは一刀両断にはならない。綺麗に全く潰れずに切れたなら成功だ。


『ふぅ、朝食は魔牛のステーキで決まりね』


獲物を心を込めて解体し、内臓を森に返す。シャルルンロットは、それが終わるとようやく眠りについた。

翌朝、ガンハウンドは日の出と共に起きる。少女2人はもう既に起きていたようで、ツインテールの彼女は足に布を巻き草地を疾走していた。草についた朝露を集めているようだ。赤毛の彼女は、大小の亀の甲羅を使い海水を蒸留していた。さて、自分も水を確保しなくてはいけない。その時、


ザバァァッ


『グヴォォォ』


海から魔獣が現れた。慌てて標準を合わせハンマーを起こすが…


ガギャ


砂浜という事もあり、銃の可動部に砂が入り込んでしまった。ミッドナイトシュガーが獣に襲われるのも時間の問題…かと思われたが、


『のん!』


なんとミッドナイトシュガーは、手元のヤシの実のお椀を投げ撃退してしまった。これにはガンハウンドは目が点になった。

魔獣が気を失っている間に、転がして海に戻した。ミッドナイトシュガーはあまり殺生はしないのだ。

朝食を食べ終わると、空から何か舞ってきた。絨毯に子供とぬいぐるみが乗っている。


『あら、随分と早いお迎えじゃない』

『もう少し早くきたら、のんのご飯がたべれたのんね』

『ふふ、申し訳ございません。さ、帰りますよ』

『シャルルンロットさんもミッドナイトシュガーさんも無事でよかった〜!』


救助のようだ。自分も助けてもらおうと手を伸ばすと、何かに止められた。それは先ほどミッドナイトシュガーが倒した魔獣…ではなくよく見ると海藻を被ったソースカンだった。


『さぁ、上官は我輩と泳いで帰るであります。これも訓練であります』

『お前さん、怒ってるだろ?』

『まさか』


こうして、シャルルンロットとミッドナイトシュガは空で

ガンハウンドとソースカンは海で帰港した。


〜END〜

シャルルンロットの強さは、今のところ1日1回限定の技ですね(^。^)

まだ連発できるほど、精神・集中・筋力がありません。対人戦ではその威力が解るだけに、足が竦み繰り出せないかも…?

なので、すぐに寝てしまった訳です(-_-)zzz

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