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賭博-3

30分後〜

クーララカ の持ち玉…966個

ゴルドくんの持ち玉…5610個


『くっ、何故だ!』

『確かにクーララカ さんが選んだ台は当たりが出やすいです。しかし、それが皆さん知っていると…?』

『釘…か!』

『そうです。100個くらいなら訳ないですが、今は午後…それまでに何百個、何千個も釘に当たれば僅かですが歪みます。すると、当たりのコースにはなかなか入り辛くなります』


ゴルドくんの台は確かに大当たりは出ないが、小さい当たりは出る。

ゴルドくんは玉をお菓子に、クーララカ は現金に換金し店を後にした。


『どうですか?私は自分の食い扶持はしっかり稼いでいるでしょう?』

『確かにな、ゴルドウルフは好きにはなれんが、お前は好きになれそうだ』

『では、最後にひと勝負しますか』


ゴルドくんはポケットから、賽を3つとお椀を出した。


『シンプルに偶奇賽(半丁)です』

『いいだろう。どこで開く?』

『河原ですね』


偶奇賽(半丁)とは、賽を椀の中に入れ振りひっくり返し椀を地に置く。その椀の中の賽の合計が偶数か奇数か当てるものだ。2人の場合は省くが、大人数の場合には全ての面が同じ数字の場合は掛け金は振り子に行く。また一定時間ごとに振り子に小遣いを払うという規則もある。


『さぁ、皆さまお立ち会い。偶奇賽の開帳です。私は【フライドチキン】3本賭けましょう』

『よし、偶に300¥』

『では、私は奇に…勝負!』


賽を椀に入れ振り、地面に返す。


六 三 四


『合計【十三】奇数で私の勝ちです』

『もうひと勝負!』


・・・

・・


『さぁ、行きますよ。mgmg。第8戦目、どうぞ』

『偶に500¥!』

『奇に200¥!』

『奇に400¥』

『偶…800¥』

『出揃いました、では…勝負!』


五 三 二


『合計【十】偶数!』


ガヤガヤ、ワァー


いつのまにか、大賭博になった。

するとやはり来るのが憲兵。


『コラー!何をしているのでありますか!』

『これはソースカンさん。ちょっとした遊びですよ』


ソーダソーダ、コヅカイテイドノアソビダー


『遊びでも調勇者さまの許可なく、賭博を開帳するのは禁止であります!』

『そうですか…では最後にひと勝負。ソースカンさん…【一】のゾロ目が出たら、今回は見逃しては頂けませんか?それ以外の出目ならこの賭博開帳の罪は私が責任を持ちましょう。それでどうですか?』

『ふん、構わないであります!』

『おい、本当にいいのか?』

『大丈夫ですよ、クーララカ さん。では、皆さん…いざ勝負』


みんな固唾を呑む。椀の中で賽が華麗にダンスを踊る。


パァン!


椀が逆さまになり、上に持ち上げられた。出た目は…


ドクン、ドクン


『オール【一】でありますか⁈』

『という事で、今日は大目にみては頂けませんか?』

『ぐぎぎぎ、仕方がないであります。吾輩が、欠伸をしている間に散るであります』


蜘蛛の子を散らすように解散した賭博場。そこには、四角く削られた骨のクズが落ちていた。


『貴様、あの木偶の坊は騙せても私は騙されんぞ』

『?』

『あの賽…最初に使われていたのとは違っていた。奴は上からしか見なかったが、横にも赤い模様があったぞ』

『ふ、気が付きましたか。アレはフライドチキンの骨で作ったイカサマ賽です』

『ぷっ、あははは!ますます気に入ったわ!とっさの機転であれをやったのか。だが他の勝負には嘘偽りはないな』

『もちろんです』

『なら、いい』


クーララカ はゴルドくんを肩車して、ホーリードール邸に向かって走り出した。


〜END〜

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