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大冒険-2

『ハシゴ!』

『えぇ、ハシゴです。ですが、パインパックさん。登ってはいけませんよ?』

『?』

『飛びつかなくて偉いですね。ハシゴをよく見てください。ぼろぼろです。これでは登り始めたら千切れてしまいます』

『ほんとだ…』

『なので持参した鍵付きの縄ハシゴを使用します』


縄ハシゴを使用して次階へ進んだ。


2F〜

ここからモンスターが出てくる階となる。尖兵と支援職では分が悪い。だが、ゴルドくんには不思議な道具がある。これで、目の前にいるミイラを焼き尽くそうと道具を漁る。しかし…


『だめなのー!』

『パインパックさん、いま目の前に敵がいるんですが…』

『おケガしているのに攻撃しちゃ、め!』


おケガ…そうか、ミイラに巻かれている包帯…これを見てケガをしていると思ったのだろう。


『そうですね。私が悪者でした』

『だから…あい!あげう!』


リュックから1人分のポーションを出し、ミイラに差し出した。

ミイラは混乱した。攻撃されることはあっても、救いの手を差し出されたことはない。ポーションを、受け取りそそくさと去っていった。


3F〜

2Fでのやり取りが何回かあり、戦いらしい戦いはなかった。そして、宝箱があったエリア3Fに来た。パインパックはキョロキョロと辺りを見回し、見つけた部屋の1つに入ろうとした。


『パインパックさん、待ってください。開けたと同時に作動する罠があるかもしれません』

『うん!』


ゴルドくんは、杖で器用にドアを開けた。中を覗き込み、煙玉を投げる。これは落下系の罠の有無の確認と、煙の作用でその部屋にモンスターが近づくのを防ぐ効果がある。


『大丈夫みたいです。入りましょう』

『しつれーい、します』


中には空の宝箱と、亡骸が1体のみだった。空の宝箱でパインパックは、ガッカリした。


『残念…空でした。次に行きましょう』

『うん…まって』


パインパックは、亡骸の元に行くと怯えながら手を合わせて祈りを捧げた。

他の部屋も同様であった。パインパックはそれら1つ1つに手を合わせる。幼いながらも少女は聖女としての働きをした。そして何も得られないまま、次階へ進んだ。


4F〜

ゴルドくんは、申し訳なくおもった。彼女は、絵本のようなハラハラ・ドキドキする冒険を望んでいた筈だ。しかし、来てみたら宝箱は空で冒険者らしき亡骸も見えた。夢を壊した代償は大きい。どうフォローするか、そう考えているとパインパックは何かを見つけた。


『ゆびわ!』

『本当ですね…かなり古いものです』


拾った指輪は、大変古く汚らしかった。おそらくこの遺跡と同年代だろう。他の冒険者たちは二足三文であろうそれを捨てて、他の価値ある宝物を持っていった…といったところか。パインパックは、笑顔に戻りリュックにそれをしまった。


〜to be continued〜

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