執事な犬-1
このお話は、原作第3章【197 スラムドッグカフェ】~【206 パーフェクト・ゲーム】を読んだ後に読むことをお勧めします。
スラムドッグカフェから数日後のこと。きっかけは、三女が何処からか出してきたソレだった。
『ごりゅたん、きう!』
『あら、まぁまぁ。懐かしいわぁ』
パインパックが持ってきたもの。ソレはゴルドウルフがホーリードール邸に保護された時、最初に袖を通した【タキシード】だった。ソレを見たリンカーネーションは、何かを思いつきタキシードを持って自室に引っ込んだ。部屋から物音がしその数分後、彼女の手にはリニューアルされた服が握られていた。
『ゴルちゃん、このお洋服を着てこの布を首に結わえてみて!』
『はぁ…』
言われて素直に着替えるゴルドウルフ。黒の蝶ネクタイが同色のネクタイになった時、ソレは生かされる!
『ごりゅたん、かっこいい///』
『ママ、くらくらしちゃうわ〜』
ゴルドウルフ-執事服ver ここに爆誕!
・・・
・・
・
『…マザー、こちら紅茶になります』
『うふふふ、ありがとう』
『パインパックさんにはオレンジジュースです』
『にゅふふ、あーがと///』
急遽、ホーリードール邸にて執事喫茶が臨時オープンした。ゴルドウルフは付けカイゼル髭をつけて持て成す。お客様は、狼の群れの上位者限定だ。
『まじヤバ!おじさんの色気ムンムンてやつ?ちょーやばくない⁈』
『ふーん、いいじゃん。ゴルドさん、今日の予定を教えて』
ゴルドウルフは懐から、手帳を出し読み上げた。それがなんとも様になりギャル双子はメロメロだ。そんな、彼の足元をちょこまかと動く影がある。ゴルドくんだ。彼がちょこまかと動くには訳がある。それは…
『…です。ゴルドくんお二人にレモンパイを』
『はい、どうぞ。こちらレモンパイになります』
『ふーん、ゴルドくん。なかなかやるじゃん』
『はて?なんのことでしょう』
『ブリっちどーしたの?』
『360÷ここにいる人数=切り分ける時の角度…だけどこの角度じゃない。この角度は1人余分にあまる計算になる』
『へ?そーなの?』
『…なんのことでしょうね〜では、これで』
ゴルドくん、ちゃっかり者である。
次にゴルドウルフが向かった席は、騎士団3人組の席だ。
『ゴルドウルフ先生、格好いいです〜』
『一家に1人欲しい人材のんね』
『ゴルドウルフ!今からでも遅くないわ、私専属の執事にならない?』
『ふふふ、ソレは以前お断りしましたよ?どうぞ、ラテアート付きチョコレートです』
そこにはゴルドくんがすっ転んでいる絵や、お菓子を頬張る絵、走る姿が描かれていた。
『あっははは!まさに、そのままじゃない』
『漫画のんね』
『飲んじゃうと、ゴルドくんが崩れちゃう…ゴルドくんがかわいそうです』
『それでは、私はつぎの席に向かいますので』
彼女達はそのラテアートを飲んだ。不思議とカフェで出したものより、美味しく感じた。
〜to be continued〜




