守護者-3
いつまでも守護者が出現しないシャルルンロットは焦っていた。
自分には守護者はいなかったのか?他人に護られるだけなんて嫌よ!私はみんなを護るの!
すると背後からすごい氣圧が感じられた。そっと振り向くと、鎧を着た女性が立っていた。
『自分だけでなく他人をも護りたい気持ち、しかと私に通じたぞ』
『ふ、ふん、やっと現れたわね!出るのが遅いのよ!』
『貴様の覚悟を知りたくてな。流石は我が子孫、じゃじゃ馬は遺伝だな』
『そういえばその鎧…お父様の書斎にあったのと同じ』
『如何にも、私は初代ナイツ・オブ・ザ・ラウンドセブンだ』
『えぇ⁈ご先祖様〜⁈』
グラスパリーンは優しそうなおばあちゃんを出現させた。
『グラちゃん、一生懸命なのはわかるけど頑張りすぎちゃダメよ』
『おばあちゃーん!』
周りが次々と守護者を出現させる中、ゴルドウルフは1人静かに見守っていた。おそらく、自分のような後ろめたい人間には、守護者は付いていないだろう。もし付いていても、でたがらないだろう。いくら勇者の化けの皮を剥ぎ、周りの目を覚まさせるための行動とはいえ、自分はやりすぎている。
『おや、以外ですな。ゴルドウルフ殿は出せないのですか?』
『お恥ずかしながら…』
『ふむ…ですがゴルドウルフ殿の守護者はでたがっておりますぞ?一度、真に願ってみなされ』
『見えるんですか?』
『ここ(庭)ではなく裏手に来なされ』
含み笑いのサシミ。ゴルドウルフは集中した。1秒が1分、1時間にも感じられた時…
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『こ、これは…』
ゴルドウルフの後ろには身の丈2mはあろう大男、その横には民族衣装を着た子とその子を肩車している白黒の熊。さらに闇に潜むに適する服装をしたスレンダーな女性、工事現場のヘルメットを被っている男たち… ともかく数え切れないほどの守護者が現れた。しかし、全員なぜかゴルドくんのお面をしていた。声は出さずとも、頭に語りかけた。
『俺たちは常にお前を見守ってるぜ』
『そうですよ、ゴルドウルフさん!あなたのお陰で、みんな安心して家族を見守れるんです!』
『シャオマオが大変なことしたね!ごめんなさいね。シャオマオには夢でキツク言っとくね!』
『ガゥ』
『私の教え子だ。弱音を吐くことは許さんぞ?』
『み、みなさん…!』
『わしには何て言っとるが聞こえまでぬが…良かったじゃないか…こんなにもあんたを想う人がいて…ま、今もいますがな?』
ゴルドウルフはこの日、快晴にもかかわらず傘を探した。いや、傘だけでなく【耐水の布】で出来た合羽も探した。
〜END〜




