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師匠-2

そのコロシアムは、違法でモンスターと人で本当に殺し合いをさせていたのです。本来コロシアムは、お互いに全力を尽くし試合を行い終了した後はお互いに握手をし、称え合うものです。

私達は見世物として、数十名の丸腰奴隷とドラゴンを戦わせるというものでした。もし倒せたら記憶を消して奴隷から解放するという条件付きで。


『それじゃあ、今から奴隷とドラゴンの勝負を始めるじゃん!そしてもし奴隷がドラゴンに勝った場合、奴隷から解放すると奴隷商から約束を貰ってるじゃん!さぁ、ヤリ合うじゃん!』


グワァァンとフェンルオがコロシアムに響き、地獄絵図が始まりました。丸腰の人間がドラゴンに敵うはずがありません。魔法を使うにも、手枷が魔法を阻害する物なので魔法も使えない。本当に丸腰なのです。勿論、連携なんてとれません。だけど、エンドさんは違いました。


『みんな落ち着け!ドラゴンといえど子供だ。ブレスさえ気をつければこの人数なら勝てる!』

『うるせぇ!俺はお前のこと知ってるぜ。裏ギルドでも有名だぜ。お前、万年Eランクのエンドだろ。お前の言うことなんか聞くか!』

『そんな事を言っている場合ではない!』


そうこうしている内にまた1人、ブレスの餌食になりました。


『くっ、こんな時だからこそ協力しなくてはいけないのに!』

『私が協力します。指示をください』

『ありがとうよ、ゴルドウルフ!』


エンドさんの策はいたって簡単。


【誰かが囮になりその隙にドラゴンの背に飛び乗る。そしてブレスをする瞬間、手枷の鎖で口を締め付け自爆させる】


というものでした。私が囮になりエンドさんが、ドラゴンに飛び乗ることになりました。囮は多ければ多いほどいいのですが、周りは協力してくれませんでした。

私はドラゴンを挑発しエンドさんは素早く背中に飛び乗ります。後はブレスの瞬間を待つだけ。しかし、エンドさんは観客席を見た瞬間に顔色が悪くなり背中から落ちてしまいました。


『大丈夫ですかエンドさん!』

『そんな…仕組まれていたなんて…』


後でわかったのですが、跡を継い息子さんが観客席にいたそうです。彼は万年Eランクのエンドさんを邪魔に思い罠にはめたのです。ギルド評価でずっとEランクでいる冒険者がいるギルドは、他のギルドからバカにされる… 例えどんなにその人物が優れて言おうと…


『大丈夫だ。なんとしてでも生き残って、あのボンクラ殴ってやる!』

『はい、やりましょう!』


そしてもう一度、挑戦しました。


〜to be continued〜

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