鍋-1
ドンドン
『はぁい、どなたかしら?』
『ママでちゅよ〜。りょうちゃんから新鮮なお野菜貰ったからお裾分けにきちゃいました〜』
りょうちゃんとは領主のことである。
『それからギランさんからのお裾分けで、ブーブー肉とお酒を貰いましたので良かったらどうぞ』
『あらまぁ、寒い中ありがとぉ。そうだ今夜は【鍋】にしようかしら。それならみんなで食べれるわね』
『いいんじゃない。【鍋】ていう料理は知らないけど皆んなで食べれるなら楽しめそうね』
台所に立ちワサビは、野菜をぶつ切りにしブーブー肉を薄くスライスした。そして、海で採れる【だし草】で水を張った鍋にだし汁を作り先ほどの野菜を投入した。後は煮込むまで待つばかりだ。
くるりと後ろを振り返ると何やら女性陣は真剣に考え事をしていた。
『どうしたの?』
『女子の仁義なき戦いじゃよ、ワサビ。意中の相手の隣に座る権利を賭けて戦っておる』
『じゃあ、恨むっこ無しで女神様に誓います…デュエル、スタンバイ!最初はロック!デュエルでポン!』
厳正なる戦いの末に、ゴルドウルフの隣にはプリムラとシャルルンロットとなった。パインパックはリンカーネーションとセットでゴルドウルフの真向かい。その隣にグラスパリーンとミッドナイトシュガー。間にイヤンモト夫妻の布陣だ。
『では皆さん、お野菜をくれたりょうちゃんに、野菜を作ってくれた農家の皆さんに感謝していただきまちょう!』
『「いただきます!」』
寒い時には体の芯から温まる鍋物が美味しく感じる。野菜から出る旨味とアクが出にくいブーブー肉の相性は抜群だ。
『ごりゅくんも食べう?』
『パインパックさん、お気遣いありがとうございます。ではお言葉に甘えて…』
『ゴルドくんこれもあげるのん』
『あらミッドナイトシュガー、ニガニガ草も食べなきゃダメよ。あ、まさか食べれないノォ〜?』
『そんな訳ないのん。ゴルドくんに栄養を付けて貰いたくてあげるだけだのん。そう言うシャルルンロットだってマンマミーア茸を弾いているのんね?』
『なんのことかしら〜?』
『はぁい、ゴルちゃん。ママがふ〜ふ〜してさましたお豆腐どうぞぉ』
『おじさま、グラスが空ですね?今おつぎします』
『はふはふ、美味しいですぅ』
『賑やかなことは良いことだな、ワサビ』
『そうね、あなた』
楽しい時間は過ぎて行く〜
〜to be continued〜
最初はロック!デュエルでポン!
ペーパー、ナイフ、ロック!
この世界でのジャンケンです(^-^)




