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冬の最強防具-2

ワサビに招かれ恐る恐る、コタツに入り込む。


『はわわわ、温かいですぅ』

『これは…いいわねぇ〜』

『ミカンを1つ欲しいのん』


コタツの原理は簡単。チャブダイの中にほんのり温かくなる術式を書いた魔石を、天板の裏にくっつけるだけだ。更にコタツ用の布団を上からかけ、暖気をその中で充満させれば少ない魔石ですむ。まさに実用性があり経済的に優しい素晴らしいものだ。


『だがこれにも欠点がありましてな』

『?欠点なら見当たらなさそうだけど…』

『これだからダブルポテトはダメのん。この防具の弱点…それは』

『動けないこと?』

『ほう、正解ですぞ。そう、グラスパリーン殿の言う通り装着は誰でも可能ですが動けないのじゃ。更に一度装備したら中々、外せないという所も欠点ですな』

『ふん、何言ってんだか。こんな装備簡単に外して見せるわ』

『じゃあ、出たらお茶請けに煎餅を持ってきて欲しいのん』

『新しい毛糸をお願いしようかねぇ』

『zzz』

『くっ!確かに容易に外せないわね


コタツとは時間を忘れさせるものだ。思い思いの事をして過ごす。サシミとグラスパリーンは日頃の疲れで眠り、ミッドナイトシュガーとシャルルンロットは今後のわんわん騎士団について語り、ワサビはゴルドくんの為のマフラーを編んだ後、お揃いでパインパックのマフラーも編み始めた。

そして、日がくれてきた頃に何処からとも無く腹の虫が鳴った。


あぁ、お腹が減った


ミカンや煎餅では足りない。そう寒い時にはシブカミではあの料理をした。ワサビは意を決してコタツから出てカマドへ向かう。

時を同じく、小さい背丈の子犬と、野良犬にしがみつく3人の女性ががイヤンモト家の前に立ち戸を叩いた。


〜to be continued〜

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