冬の最強防具-1
冬…所によっては雪が降るほどの寒さがくる季節。ルタンベスタも例外ではない。もうすぐ製菓店の策略シーズンがくる時期になっても寒さは残る。そんな寒い時には、スラムドッグマートに置いてある【ゴルドくんカイロ】がオススメだ。しかし室内での暖の取り方は…?裕福な家庭なら暖炉、そうでない家庭では普通より何枚か厚着してやり過ごす。だが、この家では違った。
ホーリードール邸からしばらく歩くとある森の中にあるドカンと広い庭とポツンと異国風な家。そこには、シブカミからきたイヤンモト夫妻が暮らしている。
『全く何でこの寒い中、サシミの所に行かないといけないのよ』
『課題を提出し忘れた何処かのツインポテトのせいのん。それに今日はこの冬一番の寒さのん。もし寒さに凍えた老夫婦を知ってて見捨てたら…明日の朝には…』
『ひぇぇ、怖いです!』
『何言ってんのよ。あのサシミがこの寒さでくたばると思う?こないだ、湖で寒中水泳してたわよ』
『そのあと、奥さんに怒られてたのんね』
話しているうちに、シブカミ形式のイヤンモト家に着いた。
引き戸である玄関を開ける。
そこには…⁈
足の低いテーブル…シブカミでは【チャブダイ】と言われる物に毛布をかけ、そこに足を入り込みデロンと惚けた顔をしたサシミと、向かい側にゴルドくんのマフラーを編んでいるワサビがいた。
『おやまぁ、わんわん騎士団の皆さん。いらっしゃい』
『おぉ、来たか〜今日は課題の剣技22を〜無理じゃあ〜』
『な、何これ?暖炉がないのにあったかい…』
そう、イヤンモト家には暖炉がない。カマドには火が入り鍋には水が張られている。それ以外には、ぱっと見では火は見えない。
『サシミ、何故チャブダイに毛布をかけているのん?』
『ふふふ、よくぞ聞いてくれた。これは冬限定で装備できるシブカミの兜…その名も』
【コタツ】
『これはチャブダイが大きければ大きいほど、同時に装備出来る防具だ。更にこの温かい布地を首までかければ…それはまさに亀のように!全身を守れる!』
『おぉー』
『更にこの【ドテラ】を着れば背中も守れるの。作業するときにはピッタリよ。壁には隙間風が入らないように藁を詰めれば完璧ね』
拍手するわんわん騎士団。
〜to be continued〜




