いざ勝負!歌声自慢-1
地鳴りがし時折り甲高い声が聴こえる聖域、大聖女マザー・リンカーネーション邸。それは低く腹の中心部にまで届き、甲高い声は遠くの民家まで聴こえてきそうだ。如何わしいことをしているのではない。
『それでは、私。ゴルドくんが司会します。【歌声自慢大会】開催です!』
そう新商品の【歌声何点?】のテストプレイをするためのものだった。元々、新商品開発部は学校の教材用に【呪文、祈りを正しく言えるかな?】を作る筈だった。これは、魔道具に付けられた球体に向かい魔法呪文、又は祈りを捧げその呪文の発音などが合っているか得点で出る仕組みだ。しかし、魔回路(電気回路のようなもので、記号と図形で意味を成す。みんな大好き魔法陣)にミスが見つかり歌声のみ反応するようになってしまった。本来なら廃棄するが、これはこれで面白そうという開発部特別部長の声で採用決定。設置に向けて、今日はそのテストプレイだ。
『では最初にわんわん騎士団の皆さんどうぞ』
♬〜
わんわん〜今日も何処かで泣いている
仔犬が泣いている
そんなに涙を流してはダメ!ダメダメ!
私たちが助けるわ♬
前を向いて、歩き出そう
行く先に〜魔物がいても、盗賊がいても〜目じゃないぞ!
それゆけ!わんわん騎士団〜♬
キンコンカーン! 95/100!
『おぉ、のっけから90点代ですね!100点じゃない理由は…【力一杯歌っていてとても良いです。少し音程が外れていたのが残念】だそうです!』
『ふふーん!まぁまぁじゃない』
『あー、あー。次こそはうまくいくのん』
『ひょえぇ。やりましゅた!』
『では続きまして、鑑定士親子です。どうぞ』
♬〜
キラリ、キラキラ〜光る目
お宝、目にして光る目!
しっかり見定めて〜いい品と保証
嘘、偽りなく鑑定します
それが鑑定士だから〜♬
例え王族からの依頼でも、自分の信念を持って鑑定します
相手に臆することなく鑑定します
それが鑑定士〜♬
キンコーン!65/100!
『あぁ、65点!理由は【鑑定士らしかぬ慎重さが足りない】だそうです!では、続きましてパインパックさんです!』
♬〜
粘土をこ〜ねてゴーレム(ゴーレム)
こねぺち、こねぺちでゴーレム(ゴーレム)♬
ゴーレムを作ろう!
最初に〜捻り(捻り)
次にこね〜てこねる!(こねる!)
かたち〜作ってぇ〜整えて〜
コアとなるとたまちい押し込めて〜♬
ゴーレム完成♬
キンコンカーン!87/100!
『87点!【可愛らしいゴーレムの歌にほっこり】だそうです。次はこの者です』
〜to be continued〜




