乙女の秘密-4
盗賊達の痺れがいい具合に切れてきたので、彼は外に出て彼らを法の裁きを受けさせると言いました。私はその後を追いかけます。私は軽いかもしれませんが、彼に一目惚れしてしまったのです。こんな私でも料理は出来ます。外に出たら、母から教わった自慢のレシピで彼を虜にしようと考えました。出口に向かう途中に、父と母の亡骸を見つけることが出来たので、彼の手で【浄化の炎】を上げました。
ダンジョン内の遺体は燃やさねければ、ゾンビ化してしまうので死んですぐにで無いと、外には持ち出せないのです。
私は彼に聞きます。
貴方は何故ここにきたの?
仲間の尖兵として同行したのですが、迷ってしまったのです。お恥ずかしい限りです
そう言って頭をかく仕草も愛おしく見えます。進んでいると出口が2つ見えました。
出口だわ!ねぇ、貴方のお名前教えて。そして恩返しさせて欲しいの。私の手料理も食べて欲しいわ!あ、でも残飯出したら折檻ね!
彼は困った顔をして
外で話します
と言います。
駆け出して外へ出ると久しぶりの太陽が見えました。
あぁ、太陽てこんなに眩しいのね…!そうだ、名前!
後ろを振り返ると、彼は付いてきていませんでした。てっきりもう1つの出口から、出てくるものだと思ったのですが一向に出てきません。意を決して私はダンジョンにもう一度入りました。するともう1つの出口が岩で崩れて、使えなくなっています。そして1通の手紙が置かれていました。
【拝啓 誇り高きエルフと賢者の愛子の貴方様へ
この手紙が読まれているということは、貴方様は道を引き返した、ということです。
私と貴方はまだ出会うべきでは無いのです。
詳細は言えません。ですが必ず会えると信じています。必ず会いましょう。その時、貴方の手料理が食べれる事を祈ってます。
名も無き尖兵】
私は膝から崩れ落ち一晩中泣きました。ですが、あの彼のことです。きっと約束は守ることでしょう。私は人里に降りて母の遺した包丁と、父の三角巾をして料理屋を始めました。彼が私を見つけてくれると思って…
『ひょひょひょ、これが私の昔話さね』
『すごーい!そんな事があったんだ!で、その人とは逢えたの?』
『逢えたよ』
『じゃあ告白は⁈』
『その時には歳をとりすぎてねぇ。してないしゃ』
『ふ〜ん、そうだ!お話のお礼してあげる!コホン【ヤングウーマンにな〜れ〜】』
『ひょ⁈わ、若返ったのかい⁇視界もはっきりするし、腰も痛くない!分身の術も出来る!』
『ほら、これで告白出来るでしょ?相手は分からなかったけど、おばちゃんの意中の人にも同じ作用が働くよ!』
ガラガラと戸が開く音がした。
『こちらにプルはいますか?』
〜END〜
〜暗号の意味〜
まず読み方は
空の荷て近地巣に→からのにてちかちすに
後の無きラテ等の荷も淫乱→のちのなきらてらのにもいんら
です。これでも意味がわかりませんが、パソコンのキーボードでかな入力(ALT +カタカナ)すると…
ときわたり、かくごをきめよ
時渡り、覚悟を決めよ
になり、このダンジョン内は時間の流れがあやふやなので気をつけろ、という意味になります。ゴルドウルフが自分の名前を明かさなかったのも、教えたことで今後どうなるかわからないからです。
伏線としては、トメのお父様の魔法があっさり防御されたことと、入り口でもあり出口が複数ある所です。
魔法は、盗賊が持っていた魔法を無効にする道具が作用して150?年前くらいの魔法の効果を消した、というこじ付けですσ(^_^;)
入り口、出口は→同じ入り口から入りそこから出れば問題ありませんが、違う場所から出ると未来、又は過去に出てしまいます。だからゴルドウルフは出口を塞いだんです。
以上が、とんでもない設定でした。




