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乙女の秘密-2

ダンジョン内で暮らし始めて、そう、10年が経ちましたかね?父は80歳になり1人では歩きづらくなってきました。そんな時です。

母が慌てた様子でこちらに来ました。


人間が来た


今までダンジョンに人間が来たことは何回もあります。しかし、今回はいつもと違いギルドからの冒険者ではなく盗賊…しかも人身売買を行う、大変危険な種類の人間です。更に、運の悪いことに巧妙に隠していた私達の寝ぐらを発見し家畜も見つかってしまいました。これで、誰かがここに住んでいるとバレたも当然です。私達は必要最低限の物をまとめダンジョンにいくつもある出口の1つに向かいました。

しかし、通路を歩いていると盗賊の仲間に出くわしました。盗賊はエルフである母と、その血を引く私を見るとニンマリといやらしく笑いました。


金の卵を見つけた


と呟いて


父はとっさに身体を支えていた杖で、攻撃呪文を唱え攻撃しました。しかし、盗賊には効きません。たったの一振り。

それで父はこの世を去りました。

魔法というのは常に進化していくもの。父の使用した攻撃魔法も、時が経てば劣化し昔は防ぎようのなかった物でも防御策ができてしまうのです。

母は私の手を取り逃げ出し、目からは大量の雨が降っていました。それでも気丈に、私を励ましながらダンジョン内を上へ下へ右から左と逃げます。もう、どの道が出口へ通じているのかわかりません。

母の耳がピクリと反応しました。正面から盗賊の足音が聞こえた様です。

更に後ろからも…

挟み撃ちになりどうにもならない。しかし、横を見ると私1人が何とか通れる通路が見えます。母は私をその通路に押し倒しました。そして魔法で通路入り口に岩で蓋をします。そして、か細い声で母は


人間は誰しも悪い人ばかりで無い。お父さんの様に、優しく賢く気高い人もいる。決して人間を嫌いにならないで。


その言葉を残し、恐らく自害したのでしょう。短い呻き声の後に倒れ込む音がしましたから。

私はその細い道で蹲りました。どの位の時間が経ったでしょうか。音も立てず塞がれていない側の通路から誰かが近ずく気配を感じました。私はもうダメかと想いました。


大丈夫ですか?こんな所に、あなたの様な少女1人では危ないですよ


ほっといて、どうせ私が死んでも悲しむ人は居ないわ


彼は口を閉じ、一拍開けてから


私が悲しみます


〜to be continued〜

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