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男神

天界〜噴水前

ここに様々な思考を凝らした物を、修理しながら待ち人をする女神がいた。彼女の名はキュルヴァリーと言い、下界つまり人間たちが住まう世界の五神の1柱だ。修理した物が積み重ねられ、崩れそうになった時に目的の神が来た。

グレイ色の髪を持ち筋肉質の男神、メルタリオンだ。


『よぉ、待たせちまったな』

『別に〜丁度、直したい物が綺麗さっぱり無くなった所だからタイミングばっちし』


そう、ゴルドウルフたちの世界では年ごとに人間たちを守る神が変わる。神はこの噴水から下界を見て、見守っている。魔物、及び魔王信奉者を見守っているのは冥界の神々だ。


『じゃあ、バトンタッチ』

『おう、任された。そうやぁ、ルナリリスがお前に頼み事があるみたいだぞ』

『マジで〜、またあの娘がらみかな?』

『さぁな。とっとと行ったほうか身のためだぞ』


風呂敷に修理した物を包み、立ち去るキュルヴァリー。そして、噴水を覗き込むメルタリオン。人間たちは見てて飽きない。常に新しい事に挑戦しお互いを切磋琢磨している。時にやり過ぎてしまう事もあるが、そこは今年の当番である自分が抑え込む。豊穣と調和の神としての義務だ。


『ん?さっそく動きがあるな。おやおや、アイツは…』


アイツとはもちろん我らがゴルドウルフの事だ。


『フフフ、悪魔と天使に愛され下界一の聖女の子孫にも愛される男…か、羨ましいね。シャンタの親としてもね』


そう羽根のない天使【シャンタ】の片親は彼で、母親はもう1人のメルタリオン…つまり自分の妻だ。


『ほほぅ、参拝方法はシブカミ風か〜』


お賽銭箱にリンカーネーション達が紙幣を投入する。すると噴水からその紙幣の複製品が現れた。神へ貢ぎ物をすると噴水を通して、その複製品が天界に送られてくる。


『ふ〜ん、なかなか景気良いじゃないか。だけど紙幣より食い物が良かったな』


よく見てみると紙幣に混じって【デート券】なる物があった。しばし呆気に取られる。


『【デート券】てーと、あれか?この券があれば特定の相手とデート出来るってゆ〜くだらねぇな』


ぽいっと投げる。しかし、ハタと思い留まりその券を掴む。この券があれば…


『メル!俺とデートしろ!』

『あらタリオン、急にどういう風の吹き回し?』

『いやそのな。こんな券を手にしちまったもんでな』


手には先程の券…否【愛する人とデートしなくてはいけない券】が握られていた。


『あらあら、そんな強引な券…なんて凶悪なんでしょ』

『あぁ、全く持って凶悪だ。だから、デート…』

『クスクス、わかったわ 貴方、デートしましょ』


普段はこっぱずかしくて、妻をデートに誘えないが此れなら堂々と誘える。ゴルドウルフ、ありがとよ。お礼と言ってはなんだが、お前の店が大成功するように俺の加護、付けさせてもらうぜ。


その日から、天界では【〜券】というのが流行したとかしないとか


~END~

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