詳細は極秘-4
重い扉を開けると3つの棚に分かれていた。1段目は、スラムドッグマートに関する書類。2段目は、商品開発の特許書。そして最後の棚に細長い木箱があった。
『あ、あったわ!』
『ま、待つのん!導勇者の、のんの勘が訴えてるのん!慎重に…慎重に開けるのん』
ミッドナイトシュガーに諭されてゆっくりと、木箱の蓋を開けると糸が見えた。危ない、この糸が張られた時に何かしらの仕掛けが作動するところだった。糸を切り蓋を開けると、そこには様々な券が詰まっていた。
『添い寝券』『デート券』『お風呂券』『あ〜んで食べさせ合い券』などなど…しかしお目当ての券は見つからなかった。
『あ〜無いわ!やっぱり只の噂だったのかしら?』
『何か見落としている気がするのん…』
『見落とし?う〜ん、確かにこれらの券も魅力的よ?見落とし…長方形で割といい材質の券』
『そうのん。のん達にとってこの券は宝物…だけど他人から見ればオモチャ…の割にいい材質…』
「『あっ!』」
2人は立ち上がると、その勢いで券が数枚飛んだ。
券を数枚戴き全てを元に戻して部屋を後にする。しかし2人は気が付かなかった。元あった枚数と2人が戴いた枚数を足しても、元の数には合わないことを。
2人は廊下を走りとある部屋の前まで来た。それは一度は入った部屋だ。扉を開け床に落ちていたそれを拾い上げる。裏に返すと…
【何でも1つだけ願いを叶える券】
見つけた!2人は抱き合って喜び合った。ここ【パインパックの私室】の絵画のネームプレートが、プラチナチケットだったのだ。何故、ネームプレートになっていたが不明だが、確かにそこに有る。
さて、券は1枚だが人は2人…静かに2人の間に火花が散る。が、
『ただいまー!・らー!』
なんてことだ、家主が帰って来てしまった。玄関からの脱出は不可能…窓を開け慌てて逃げ出した。部屋の中に風が吹く。プラチナチケットはヒラヒラと舞い窓から出て行き、本来の持ち主の元に戻ってきた。
『おや、やはり戻ってきましたか。あまりに効力の強い物は、ここぞという時に使う物です。その時までこれは預かっときましょう』
懐にそのチケットをしまう。
『あ、あのゴルドウルフ先生!ほ、本日はお日柄もよく…!』
『えぇ、いい天気です。こういう天気の時は、ポーションの材料の薬草がよく成長します』
『はい、おじさま。先程キランさんから現在の薬草の在庫です』
『ふむ…ピョンピョン草の数が少ないですね。ではグラスパリーン先生、ピョンピョン草はどこに生えますか?』
『あ、おじさま…サンドイッチを持ってきたんですが…』
いつのまにか、ゴルドウルフによる校外学習…もといピクニックになっていたグラスパリーン。なんだかんだ言って、本日一番美味しい思いをしているのは、彼女かも知れない。
〜END〜




