105/109
天才画家
グレイスカイ島〜新ホーリードール邸
『ブホホホ、パインちゃんの絵はどれも良い味出してるわね!』
『ペイたん、これもみうー!』
『あら、色使いが素敵ね〜』
ホーリードール邸の一室。そこにパインパックと、ペイント・メイキングはいた。その部屋は、パインパックのアトリエで彼女が書いた様々な絵が置かれている。
『うんもぅ、素敵♡そうだわ、この絵に合う額縁を今度作ってくるわ』
『…あ、あーがと』
『うふ、お礼なんて要らないわ。私がしたくてやってるからねん。…あら、もうこんな時間?帰らないと…』
『ペイたんかえうの?』
『えぇ、明日もハールバーリで仕事があるからねん』
『うぅ』
『パインちゃん…女の涙は愛するダーリンのために取っておくのよ。私なんかのために泣いちゃダメよ』
『うん!』
『偉いわ〜。はい、新しいクレヨンと絵の具よん。じゃあね〜』
ペイントはそう言い、そっと部屋を出る。
・・・
・・
・
『うぉぉぉ!パインちゃん良い子すぎるわ〜!私なんかのために泣こうとするなんてー!うぉーい、うぉーい』