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「プロローグ」
月明かりに照らされた森の中。
青年は、一人の少女に出会う。
黄金色の髪をした少女。
誰もが息を呑む程の美しさ。
だが、彼女に近づいた者は居ない。
生まれてから今まで、一度も。
けれど、その日出会った青年は違った。
多くの人間が少女に向ける恐れや軽蔑。
他の人間とは違って、心配するような瞳。
少女は青年へと手を伸ばし涙を零す。
死への恐怖。
孤独の哀しみ。
そんなものを抱えて。
「己、妾を助けてはくれぬか?」
透き通るような声が青年の耳を打つ。
初めまして。他の作品を読んでくださって居る方は、お久しぶりです。
また、新しい物語を投稿します。
他の作品がまだ完結していないのにと思う方も居ると思いますが、そこはご了承ください。
もっと沢山書き続け、より良い作品を作るつもりですのでよろしくお願いします