友へ

作者：火野莠里

友へ

命の芯をつよく燃やす我が友たちへ

あなたがたは美しい

まるでルビーの様に赤赤と燃えている

わたしはあなたがたを羨ましく思うのだ

然し、我が友たちへ

どうか擦り減った其の命の芯を削らないで

薄命の才とならないで

あなたがたは其れだけ努力と才能があるが

尚更に薄命に果てて終うのは剰りに口惜しい

友へ

心の優しく美しい我が友たちへ

わたしはあなたがたを眩しく思う

ダイヤモンドの如く燦爛としているあなたがたへの

少しばかりの嫉妬の念を許してほしい

我が友たちへ

あなたがたと復た出逢えることは無かろうと思うけれど

出逢えた折には友として在ることをゆるしてください

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