第3話 お願い
おはようございます いや、こんにちは?
僕は5歳になりました
ートン、トン
誰でしょうか?
「…どうぞ」
「やあ」
「おはよう」
二人の兄達でした
「…おはよう、ございます。ルカ兄様、ギル兄様」
僕がそう言うと二人の兄はとても嬉しそうに笑ってくれました
「やあ」と声をかけてきた兄が長男のルカで「おはよう」と声をかけてきた兄が次男のギルです
二人とも僕にとても優しいです
優しい家族が欲しかった僕はここへ転生させてくれた神様にとても感謝しています
また、会うことができるといいのですが…
話が脱線してしまいましたね
「…兄様方、今日はどうしたの、ですか?」
「ああ、そうだったね」
「頼みがあるんだ」
頼られるのはいいのですが、兄様方から頼みとは一体なんでしょう?
「…何を、すればいいのですか?」
「人間界の学校に通って勇者を強くしてここへ連れてきてくれないか?」
「……」
兄様方の望みは叶えたいがここを離れたくない
「…ギル兄様は?」
「ん?ああ、俺も一緒に行くぞ。もちろん、シロ、クロ、リオも一緒だぞ」
と笑顔で答えてくれた
「…はい、なら、行きます。でも…ルカ兄様と会えない、ですよね」
僕は泣きそうだった
そんな僕を見た二人は驚き苦笑しながら言った
「大丈夫、休みの日は帰って来れるし」
「通信機を持っていっていいから」
「はい…」
いつの間にか入って来ていた三人?いや、三匹?は言った
「「ハクリュウ様は私どももしっかりついていきます」」
「そうだぞハク。ギル様と私達も付いていくのだ、何を不満がることがある」
「………ん」
「ありがとう、ハクリュウ。人間界楽しんでおいで」
「はい…」
それを見かねた皆は
「一緒に行けなくてごめんね」
ルカ兄様そう言いながら僕の頭を撫でる
「兄さんに人間界のお土産を送ってやろう」
「私も一緒に選ぶからな」
「「魔王様達にも送って差し上げましょう」」
と四人?は小さく呟いた
早くも評価してくださりありがとうございます
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