第2話 分かったこと
「ようやく、ようやく目を覚ましたか」
と顔に笑顔を浮かべたまま男性が呟く
「…あぁ、愛しい我が子。やっと貴方に触れることができる」
女性が涙を流しながら言い、ハクリュウへと手を伸ばしハクリュウを抱き上げる
ハクリュウはようやく自分が小さくなった事に気が付いた
女性はハクリュウがそんなことを考えている事は知らず、ハクリュウの頭へと手を伸ばし、頭を優しく撫でる
その手はとても愛しそうにゆっくり撫でていた
その優しさにハクリュウは心が満たされて眠りについた
*数日後*
僕はこの数日で気付いたことがある
僕が今2、3歳児ぐらいの大きさだということ(理由は今度)
僕には二人の兄がいること(最初にいた二人の少年)
父が吸血鬼で魔王
母がドラゴンだということ
いつも僕の側にいる二人は僕の専属の執事だということ
そしてその執事は狐の魔物だということ(狐の姿になると二匹とも九つの尾を持っていてとてもふわふわでとても気持ちいい)
あと僕が抱いている小さな龍が水龍だということだ(ひんやりしていてとても気持ちいい)
今のところそんなところです
昼寝の時間なのでお休みなさい