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果たしてそれは駄菓子なのか

「うん、美味しいね、これ」


「……」


スーパーからの帰り道、両手に袋をぶら下げながら、先程買ったばかりのドーナツを咲耶と一緒になって食べる。

とはいえ、肝心の咲耶はドーナツを一口かじってからというもの、途端に目を光らせて、無心で食べ続けている。


どうやら、かなりお気に入りになったみたいだ。次から買い出しに行く度にこれを買ってくるのだろうと思うと、苦笑いと共に昔の記憶が甦る。


まだ僕達が小学生だった頃、無類の駄菓子好きであった咲耶はサクサク触感のソース味の駄菓子を毎日のように買い続け、おかげで僕はその駄菓子の匂いがトラウマになってしまった。今でも匂いを嗅ぐのですら、抵抗がある。


そうならないためにも週代わりで買い出しのメンバーを変えないとな……


それにしても今日は良い天気だ。


僕はたまらず、空を仰ぐ。


暖かい日差しに、心地よい風。きっとそんな中で昼寝でもしたらさぞ、気持ちが良いだろう。

お昼ごはんを食べたあとに皆で昼寝するのもありかもしれない。


その時のことを想像して、ふふっと笑みがこぼれてしまう。


やっぱり皆がいてくれて良かった。僕一人だけだとどうなっていたか、想像もできない。

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