の朝御飯
「それよりお腹すいたわね。なんか食べるものは……ってあるわけないわよね、昨日ほとんどダメにしちゃったんだから」
「あ、それが家庭科室にお米があったので、それを使っておにぎりでも作ろうかと思って。中の具材は缶詰の焼き鳥にするつもりです」
「あら、それはよかった。なるべくなら節約したいものね」
「はい。でも作るのはもう少し後にしようかと。まだ皆寝てるので」
そう言って、少し離れたところで寝ている他の三人を見る。
「そうね……って、あら」
会長が小さく声をあげると、同時に僕達の声に反応したのか、他の三人がもそもそと布団の中で動きだした。
「んあー……」
そして、まず始めに一番手前で寝ていたさや姉が大きなあくびと共に起きた。
会長と同い年であり、かつ会長と同じくらい長い髪に、色は何故か水色(話を聞く限り、遺伝らしい)、それに制服の上からでも分かるくらいスタイル抜群のプロポーション。ボン、キュッ、ボンを体現したといっても過言ではない。
特に胸は思春期の男子には目に毒と言えるほど、大きく、いつだったかFの88だと言っていた。果たして、それが嘘かほんとかわからないが少し気になるところだ。
その次に目を覚ましたのが、さや姉の右隣で寝ていた咲耶だ。
僕と同い年の16歳でクラスメイトであり、幼馴染みだ。
茶色の髪の毛でセミロング、僕より頭一つ小さいくらいの身長だ。
人見知りが激しいが、たまに見せる笑顔が可愛くてクラスでも人気者だった。本人曰く貧乳が悩みらしい(見たことないのでよくわからないが、確かに膨らみはあまりない)
そして、最後に起きたのが由良だ。
黒髪、ショートで咲耶より少しばかり背が小さい。
中学生からの友達であり、男っぽい口調でぶっきらぼうだが、スタイルはそこそこ良い。
「んー、カズ、おはよー」
寝ぼけ眼を擦りながら、咲耶が声を上げた。
「おはよう。よく眠れた?」
「んー。そこそこー……」
「そっか。それはよかった。朝御飯はおにぎりだから待っててね」
「はーい……」
軽く返事をしたあと、咲耶は再び布団に横になった。とはいっても、いつも咲耶は二度寝はせずに布団の上でゴロゴロするのだ。
「みんな、起きたし、早速作りましょうか」
ふふっと笑みを浮かべながら、会長は口を開いた。
「そうですね」
僕はそう頷いたあと、再び袋を持ち、家庭科へと向かった。




