奈都からみたハイジャック
久しぶりの投稿です。
レビュー、感想待ってます。
飛行機は、高度を上げた。シートベルト解除ランプと共に伸びをしてゆったり寛ぐ。「ママ、楽しかったね!なんか、疲れちゃったから少し寝るね。」
「奈都、おやすみ。」
私が目を閉じると優しく撫でる大きな手。
深い眠りに誘われる。
ちなみにファーストクラスだよ。
パパは、無駄に身体が大きいから、和製シュ〇ルツェ〇ッガーと思って貰えばいいです。
深い眠りに入った奈都の頭を撫でながら、締まりのない顔をよけいに崩しながら、妻に話しかけた。
「やっと俺の夢がかなったよ!君がいて、奈都が手の届くところにいる。和を信頼しない訳じゃないがな……長かったよ。」
ミサは、珍しく弱音をはく夫の頭を柔らかく撫でた。
「私は、いつまでも貴方の側にいます。
奈都だって離れるのは、まだまだ先でしょ?この子は、まだまだねんねですもの。
妻の優しい指先に軽く身を委ねる。
しばらくしてエコノミーからただならぬ気配を感じスッと身体を緊張させ辺りの気配に神経を尖らせた。
「なんかおかしい…
様子を見て来る…」
榛原は、俊敏な動作でエコノミーに繋がる扉まで移動し辺りの気配を伺った。
エコノミーの機内では、アラブ系の数人のタ‐バンを巻いた男達が声高に騒いでいた。
人数は、三人…
榛原は、小さく舌打ちをした。
「俺のバカンスを台無しにした代償は高いよ~…」
ニヤリと笑い舌舐めずりをしてその場を後にした。
奈都パパ暴れます…
ハイジャック犯大丈夫でしょうか?