和君、もやもやです。
短編ですみません。
視点がころころ変わり読みにくいでしょうか?
ちょっと悩んでます。
心の奥底から、黒いものがわきあがる。
俺、かっこ悪すぎだよな。。。
エンジンをどんどんふかして、メーターが振り切るまでスピードをだした。
近くで触れ合えないのが、こんなにも寂しくて気持ちばかりが空回りする。
いつもの海辺に来ていた。
俺の心のような、真っ黒な雨雲が立ち込めて今にも振り出しそうだ。
その時、奈都専用の能天気なメール音が鳴った。
和君、和君、和君
和君、和君、和君
怖いよ。。。
メール見た瞬間、その場を駆け出した。
何が、あった、奈都、奈都、奈都
打ち付ける雨に視界を隔てられながらも、エンジンが焼ききれそうなスピードで家路をいそいだ。
蹴破る勢いでドアを、開けて家にいるはずの母親を探した。
母さんは、ものすごい形相で電話をかけていた。
電話を、終えたとたん俺につかみかかっつて来た。
「 和、奈都達の乗った飛行機がハイジャックにあって。。」
母さんは、蒼い顔をしてその場に崩れ落ちた。
テレビに目を向けると現地リポータが事件のあらましを説明していた。
「 今日、未明ドイツ経由のエアボウイング157がハイジャックされました。
日本人観光客が乗っている模様です。
ハイバラ アキト
ハイバラ ミサ
ハイバラ ナツ
ご家族のようです。三人の名前が記名してありました。
乗客の安否などまだ
何もわかって居りません。最新情報がわかり次第報告致します。」
テレビでは、キャスターが事件のあらましを話していた。
母さんは、音をたてながらイスに座り、すっかり冷めてしまった紅茶を煽るように飲みグイっと口を拭った。
「犯人が、飛び道具を持ってなかったら
榛原に勝算があるわ。」