ごめんな、奈都
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妄想いっぱいの小説ですが、これからもお付き合いお願いします。
「ふ~ぃ。」
奈都は、タンクトップにショ‐トパンツの恰好でバスタオルで髪の毛をふきながらベットに座った。
俺は、バスタオルを受け取り絡みやすい髪の毛を丁寧にふきドライヤーで乾かす。
何時もの事。
でも、今日は、俺神経が麻痺したようにドライヤーを置くと後ろから抱きしめた。
「和君、暑いから嫌~(`□´)」
奈都は、腕を突っ張っねて俺のうでから出ようともがいた。
俺は、更にギュッと力を込めて抱きしめた。
「なぁー奈都?初めての体験してみる?」
「体験って?」
奈都は、風呂上がりの為蒸気した顔で問いかけた。
「その顔、反則だから。」
俺は、奈都の耳たぶを丹念に舐める。
奈都は、瞳を名一杯大きくして目で訴える。
「ゴメン!奈都?俺もう無理。」
奈都をヒョイっと抱き上げて膝に乗せた。
尚も抵抗する奈都の唇を塞ぎ深くキスすると、俺のシャツをギュッと握りしめる。
俺は、夢中に奈都の折れそうな華奢な身体を抱きしめた。
「奈都、奈都、奈都」
何度も喘ぐように呟く。
白く細い首筋を唇で紅い跡を残しながら這わす。
キャミソールの上からまだ幼い膨らみを軽く撫でた。
その時奈都の白い手は、俺の頬をフワリとはさんだ。
「和君、見えますか?奈都は、ここですよ。」
奈都は、大きな目に涙をいっぱいためて俺を見つめていた。
俺は、身体中の力が抜けて奈都を見つめた。
「和君、奈都が見えていますか?」
「あぁ」
俺は、奈都の頭を震える手で撫でた。
奈都はしゃくりあげながら俺の手に自分の頬を押さえつけた。
「きゃず君、奈都を見てませんでした。
とても怖かったです。」
奈都は、俺の胸に顔を擦りつけて何度も俺の身体を細い腕で叩いた。
それから、奈都は、不自然に俺から距離をとるようになったんだ。
トントン奈都が階段を上がってくる。
俺の部屋の前にある奈都の部屋が小さな音を立ててあきパタンと閉まった。
俺は、静まりかえった部屋のなかを払拭するようにガンガンロックバンドの音楽をかける。
ばばあが下で騒いでいるけど何もかも無視した。
奈都、もう俺達元に戻れないのかな?
ばばあが昨日奈都に両親と一緒に暮らせるようになった事を伝えた。
その時奈都が嬉しいそうな顔をしたのか確認する事が怖くてできなかった。
俺、ヘタレすぎるよな。
あれから和君の部屋に入る事が出来ない。
あの時和君が別人に見えて怖くて必死に和君に訴えてみた。
和君、私ね、怖かったけど嫌じゃなかったよ。
プリンが落ち込む私を必死に慰めるようにクンクン言いながら私の顔をペロペロなめる。
和君の部屋からロック調の曲がガンガン聞こえて来た。
和君、あんまりロック好きじゃないのに。
プリンは、大きな音に耐えかねて布団に潜り込んじゃった。
和君と一緒に寝なくなって夜中に何度も和君の部屋をノックしようとしていたの知っている?
私は、甘えたです。
昨日、彩ママからパパとママと一緒に暮らせる事を聞いた。
でも夏休みになったらアメリカに行くんだって。
スッゴク嬉しいはずなのに素直に喜ぶ事できなかった。
ネェ、和君。私どうしたらいいですか?
奈都は、リビングのソファに体育座りをしてボウッとしている。
俺が隣に座ったのに気がつかないみたい。
奈都の身体をこてんと俺のほうによせた。
奈都は、ぴくんと体を一瞬させたけどそのまま俺の胸に倒れこんだ。
目をとじてじっとしている。
「奈都?眠いのか?」
「最近眠れないの。
和君のトクントクンって聞こえる心臓の音やっと聞けた。」
奈都は、ホワッと笑う。
「今日は、一緒に寝ようか?」
奈都は、顔を上げて俺を見上げた。
「私から、離れるって言ったのに和君いいの?それに私もう少ししたらアメリカに行くのに。」
俺は、目に涙をためて言う奈都の頭をぽんぽん撫でた。
「俺が奈都欠乏症なの。頼むから一緒に寝て?」
俺がそう言うと奈都は、コクンと頷きそのまま小さな寝息を立てた。
奈都の寝息を聞きながら、首筋に口を寄せて奈都の匂いを胸深く吸い込んだ。
俺かなりの変態チックかも。
「俺がどこにも行くな。って言ったら側に居て来れるか?」
俺は、奈都の耳元で呟いた。
知らずに奈都の頬に涙が落ち自分の頬を拭うと頬が濡れていた。
情けネェの。
奈都が軽く身動ぎ完全に熟睡しているようだった。
俺は、起こさないように抱き抱え俺達の部屋に運んだ。
そっとベットによこたえた。
奈都の唇に軽くキスを落として上半身裸になり抱きしめた。
俺の心臓の音が良く聞こえるように。
朝、目が覚めると和君に抱きしめられていた。
でっ、でも和君。
上半身裸で抱きしめないでください。
確かに久しぶりに熟睡できたけどね。
和君は、すうすう寝息をたてて寝ています。
和君睫毛が長くって色っぽいです。
そっと顔を寄せてほっぺにキスしちゃいました。
和君は、くすぐったそうにホニャリと顔を崩してまた寝ちゃいました。
ベットから抜けてリビングに行くと彩ママの横に久しぶりに会うママがいた。
「ママ~(^◇^)」
ポスンとママの胸に飛びついた。
隣の暖かいぬくもりを抱きしめるため小さな身体を抱き寄せようと腕を伸ばしても裳抜けのからだった。
朝がた羽のような優しいキスを頬に受けた夢を見たような気がして微睡みから抜け出せなかった。
乱れた髪をクシャクシャさせてリビングから聞こえる奈都のハシャギ声を耳にする。
軽くTシャツとジ‐パンをはくとリビングに続く階段を降りた。
「彩、奈都にまだ言ってないの?」
奈都の母親の声がしてボヤけた頭に冷水を浴びた気がした。
「えっと、昨日伝えたけど。」
ばばあがシドロモドロに答えた。
「ママ~確かに聞いたけどアメリカに行くのって夏休みに入ってからじゃないの?」
奈都の舌ッたらずの声がした。
「あっちに永住するからこっちの家の売却やら色々あってね奈都も自分の家にほとんど帰ってないでしょ?」
奈都の母親は、奈都の匂いを深く吸い込むように抱きしめる。
「美紗さん、おかえりなさい。」
俺は、わざと爽やかに挨拶をした。
「マァ、和。相変わらず素敵な男に育っちゃって美紗さんにハグしてちょうだい。」
美紗さんは、自分の事を名前で呼ばせる。
美紗さんは、両腕を拡げて俺を抱きしめた。
美紗さんには、敵わない。
この人に関わると自分がちっぽけな人間に思えるから。
それだけ美紗さんは、懐が深い。
「美紗さん。俺抱きしめるほうが得意なんだけどな。」
美紗さんは、クスリと笑うと俺の鼻を摘まんだ。
「美紗様を抱きしめようなんざ十年早い。
分かった?和?」
美紗さんは、俺から離れると、ソファに座った。
「美紗さん、いつあっちに戻るの?」
俺は、流行る気持ちを押さえて美紗さんの正面に座る。
美紗さんは、俺の顔を真正面から見据えて奈都を抱きしめる。
「和?はっきり言ったら?遠回しに言わないで。」
俺は、ギュッと拳を握り美紗さんを見据える。
「美紗さん、奈都を俺に下さい。」
和君は、ママに真剣な顔をして言った。
私は、ママの腕の中で和君を見た。
和君?下さい。って?
ママも彩ママも和君の顔をポカンと見ている。
ママは、クスリと笑うと「嫌!」と一言言った。
「和?そこに奈都の気持は、あるのかしら?私からみたらかなり温度差を感じるけどな。奈都は、この通りかなり鈍感だしまだまだネンネ出しね。
マァ、そういう風に育てた私達にも責任は、あるけど。」
ママ、なんか失礼な事さらりといいましたね(`ε´)私は、鈍感じゃありません。
私が頬を膨らませて怒りを現してもママは、私の頬をつんつんして「ほらね」と笑い出した。
和君は、大きくため息をついた。
「俺の気持と奈都の気持に温度差があるのは、分かってます。でもチャンスを下さい。」
和君は、私と目があうとフワリと笑った。
「奈都は、なかなか落とせないわよ。あと私の旦那は、かなり溺愛してるから骨の一二本覚悟してね。」
ママは、可笑しそうに声をたてて笑った。
奈都は、ニコニコと美紗さんと手を繋ぎ
隣の我が家に帰って行った。
俺は、アッサリと俺から離れ後ろ姿を見せて帰る奈都を呆然と見送った。
「和よりも奈都は、まだまだママが恋しいようだね(`▽´)」
ばばあがニマニマしながら俺を見つめた。
「当たり前だろ。奈都がどれだけ両親を恋しがってるのか俺が一番知っている。」
「じゃあ、奈都がアメリカに行くのも笑顔で見送れるわね?」
俺は、ばばあの顔をいちべつするとバイクの鍵をとり家を出た。
俺の気分に反して車体を月の光に反射させていた。
「よう!相棒少し付き合ってくれよ。」
俺は、タンクをひと撫でしてRZ に飛び乗った。
マフラーから、快調なエンジン音をだし跳ぶように走る。
「奈都・奈都・奈都」
頭のなかを笑顔や泣き顔、ぷくっと怒った顔などが走馬灯のように巡った。
バイパスを走ると車のテ‐ルランプがまばゆい柱の渦のように見えて俺の走らせる
RZ が光の渦に溶けて右も左もわからなくなる。
エンジンを吹かしてメ‐タが振り切るほどスピードをだした。
このまま無に帰り風と一体化したような感覚がした。
ファンファンファン
パトカーがサイレンを鳴らして追いかけて来る。
バイクテクを駆使し車体をギリギリまで倒してパトカーが入る事が出来ない路地に入り裏道を海辺まで走らせた。
「誰が捕まるか!」
メットを乱暴に脱ぎ捨てるとライダース‐ツの胸ポケットにあるタバコを口に加え火をつけた。
タバコを覚えたのは、最近奈都を女性と意識しだしてから。
砂浜に降りると真っ暗な闇の中で波の音と満天の星空が降り注ぐような錯覚に陥った。
砂浜に寝転びその日は、そのまま夜を明かした。
久しぶりにママとお風呂に入った。
家のお風呂は二人入っても余裕があるくらい大きくてジャグジーにもなる。
パパは、身体が大きいからお風呂は、ゆったり入りたいからってかなり贅沢に作ったの。
でも私は、ほとんど和君の家にいるから年に数える程しか使わないんだけどね。
私は、お風呂の泡にアヒルを浮かべながらママを見上げた。
ママは、ワインとフルーツを食べリラックスしている。
私も時々口を開けていちごをパクリと食べる。
「な~つ!和の事好き?」
ママは、ロゼワインを口にしながら聞いてきた。
「うん。好き(^v^)プリンも彩ママもシャルルも大好き。」
「シャルル?」
ママは、ワインを飲む手を止めて聞き返した。
「彩ママにかって貰ったの。後でママにも紹介するね!」
ママは、私の顔をじっとみるとクスクス笑った。
「これじゃ、和も大変だ。なんか同情するわ・・」