第6幕:速達での知らせ
しばらく歩いてようやく木々が生い茂る森にたどり着いたのでした。
ニャン吉:ようやく食べ物がありそうなところまで来たな。あーつかれた。とりあえず飯にしよう。
ポン太:そうだな。ここから北に向かっても海に着くだろ。砂利道をよけてこのまま進もう。とりあえず今は飯だな。
ちゅう太:集合場所をまず決めようよ。
と、少し歩く時がぽつんと無い所を見つけました。
そこを集合場所にしてみんな食べ物探しにいきました。
前回と同じくちゅう太は1匹でポン太とニャン吉は一緒に食べ物を探すのでした。
一時間後、集合場所に食べ終えたので3匹集まりました。
ちゅう太:葉っぱぐらいしか食べる物無かったぜ。
ポン太:俺らは久しぶりに魚を食べたぜ。おなかいっぱい。
そうしてその場で3匹昼寝をするのでした。
日が傾くぐらいの時、ポン太がまず起きました。
ポン太:まだみんな寝てるか。どうしようか、このまま進んだら時間がかかりすぎて犬神様が死んでしまう。今以上に急がないとな。
ニャン吉:そうだな。間に合わない。
どうやらニャン吉は独り言を聞いていたようです。
ポン太:お、悪い。起こしたか。
ニャン吉:いや、疲れは取れたよ。
と、その時です。
鳥の声が聞こえました。
「速達だー!」と木の国のトンビのさっちゃんの声が聞こえました。
ニャン吉:ここだー!ここにいるぞー!さっちゃーん!
と、ニャン吉が答えました。
さっちゃん:お?ここにいたか!伝達です。
ポン太:どうした?何かあったか?
さっちゃん:犬神様の病状が悪化した。もう生きているのが不思議とふくろう先生が言ってたよ。
ポン太:そうか。おいみんな!
2匹:なんだ?
と、その会話で起きたちゅう太とニャン吉が答えました。
ポン太:こっからは寝ずに行くぞ。みんないいか?
2匹:わかった。
ポン太:辛かったら抜けても良いんだからな。無理はするなよ。
2匹:わかった。
ポン太:さっちゃん。聞きたいことがあるんだけど。
さっちゃん:何?聞きたい事って。
ポン太:海まであとどれくらい北だい?
さっちゃん:今のペースで行くと2日間ぐらいかな?
ポン太:そうか…。…最短ルートで行きたいな。
そうして考えるポン太。
ポン太:さっちゃん!お願いがある。
さっちゃん:なんだい?
ポン太:俺たちの道先案内人になってほしい!
さっちゃん:お安い御用だ。私もそのつもりできました。
ポン太:頼りにしてるよ。それじゃあ次のルートを教えてほしい。
さっちゃん:海に行きたいなら東北方向が一番近い。まず東方向に1日ぐらい行った所にある泉を目指そう。
ポン太:よし!そこまで走るぞ!!
2匹:了解!