明日には晴れるといいな
明日には晴れるといいな
でもって天気予報は雨だ
私の気分は曇りで
誰かは多分土砂降りで
どこかは地球が温暖化で
どことなく
だれとなく
そこはかとなく
空気の氷の面を
歩いている
その薄い皮膚の
神経の乱れの中で
わたしたちは
生きているのだ
そして道は続いているのだ
わたしだけでなく
だれかだけでなく
だれでも
どれでも
白いカラスがなくとき
終わりの始まりが
鬨の声を
響き渡らせる
明日は昨日の続きでしかない
今日は記憶の彼方でしかない
それでも
彼でもなく
彼女でもなく
わたしだけが知っている
自分のけもののみちをゆく