バイト先にこんな客が来たら殴りたくなる
~放課後~
志村「あーマジで金ねえわ。友達とまともに遊ぶこともできやしねえ…」
志村「くそったれめ…加藤の奴、ちょっとくらい金貸してくれっていいじゃんよ…」
志村「この前の1件以来、全然貸してくれなくなっちまったからよ…畜生!!」(※「友情なんて、借金の前ではもろい物である」参照)
志村「まったく。近頃の若いもんは冗談が通じねえなー」
志村「…………………」
志村「休日にもバイト入れるか…はあ……」
~日曜日、ファミレスにて~
志村「はい、お待たせしました。ミ〇ノ風ドリアです。」
店長「志村くん、あっちのオーダーもよろしく!」
志村「了解っす」
志村「ご注文お伺いします。」
志村「12番と20番ですね。承知いたしました。」
志村「ふいーーーーーー。結構疲れたな」
??「ちょっと、店員さん。料理まだですかー?」
??「私もう待ちくたびれたー!」
志村「すいません。もう少々お待ちください」
??「あれ?」
志村「はい?」
??「お前、志村だよな??久しぶり!!俺だよ俺!!」
志村「え?誰??」
??「お前、マジかよーー!!小学校の同級生の小島だよ!何忘れてんだよー!!(笑)」
志村「え?ごめん、マジで誰??」
小島「だから、小島だっつーの!!忘れんなよー(笑)」
志村「ああー、思い出した!!1組の大島かーー!!」
小島「いや小島だよ!!そして俺は3組だよ!!」
志村「いやー大島のそのツッコミ、懐かしいわー!!久しぶりに聞いたわ!!」
小島「だから小島だっつうの!!大島じゃねえ!!」
志村「ハイハイ。もういいからそのツッコミは(笑) ちょっとしつけえぞ?大島(笑)」
小島「なんだコイツ!?マジ腹立つわ!!」
??「そうだよ!アンタ、ダーリンに失礼過ぎ!」
志村「ダ、ダ、ダ、ダーリン???」
小島「おいやめろよハニー。こんなところで…(笑) 恥ずかしいだろ…?(笑)」
志村「ハ、ハ、ハ、ハニー???」
小島のハニー「あ、ごめんなさい…私、ダーリンの気持ち、全然考えてなかった…」
小島「バカ。さっきの言葉で、お前の思いは全部伝わったよ。マジ嬉しかったぜ?////」
小島のハニー「もうダーリンったら!恥ずかしいよ!(≧▽≦)ポッ」
小島「なに恥ずかしがってんだよー。可愛いなホントに(ニヤニヤ)」
志村「イライラ」
志村「では自分は失礼します」
小島のハニー「ちょっとアンタ!!」
志村「え??」
ハニー「なに普通に帰ろうとしてんのよ。ダーリンの名前を間違えたんだから、ちゃんと謝りなさい!!」
小島「そうだよ(便乗)」
志村「イライライライラ」
志村「……すいませんでした」
ハニー「心がこもってない!」
志村「ああん!?(半ギレ)」
小島「バカあんま刺激しすぎんな!!お前は超可愛いんだから、コイツが突然興奮して、お前に襲いかかったりしてきたらどうすんだよ!!」
志村「いやこんなブスに興奮するわけないだr」
ハニー「その時は、超カッコいいダーリンが私を守ってくれるでしょ?////」
小島「まあな。お前を傷つける奴は誰だろうと許さない。絶対に守り切る(ドヤ顔)」
ハニー「ヤダーーーーーもーーーーー!!ダーリン、マジでカッコいいーー!!(≧▽≦)ポッ」
志村「イライライライラ」
小島「まあでも、ホントにあんまり相手を挑発しちゃダメだぞ??」
小島「俺みたいに心も顔もイケメンな奴なら大丈夫だけど、目の前にいるコイツのような、心も顔もブサイクな奴らには気をつけろよ?」
志村「は??」
志村「いや、お前もドブサイクやn」
小島「こういう奴らは、すぐ嫉妬でキレて野獣のように暴れ出すからな。」
ハニー「確かにこの人、超ブサイクね(笑) それに彼女もいなさそう(笑)」
志村「は???」
小島「うん。きっと、いや絶対いないだろうな。そりゃ俺達に嫉妬もするさ!(笑)」
ハニー「そうね。私達、少し幸せオーラを周りに振りまきすぎちゃったかも…反省反省!(笑)」
小島「あー、幸せでいることが罪になるなんて…リア充ってつれえなーー!!」
志村「イライライライライラ」
ハニー「それもこれも、ダーリンと私がパーフェクトすぎるせいよ!」
小島「バカ。ちげえよ。お前が…可愛いすぎるせいだよ/////」
ハニー「もう!!恥ずかしいわよ!!超イケメンダーリン♡(≧▽≦)/////」
小島「あ、ごめんな非リアの志村!目の前でイチャイチャしちゃって(笑)」
ハニー「そうね。リア充の幸せ見せつけちゃってごめんなさい。非リアの志村さん」
小島「アハハハハハハハ」
ハニー「ウフフフフフフ」
志村「うっぜええええええええええ!!〇す〇す〇す!!」
店長「はーい、ミ〇ノ風ドリアとペペロンチーノお持ちしました」
志村「店長、そいつら貸してください」
店長「え?え?君ずっと何してんのここで?」
志村「お待たせしましたあ!!くらえ!ミ〇ノ風アタック!!」
バキイ!!
小島「ギャーーーーー!!」
店長「ちょっと!何してるんだ君イ!!」
志村「くらえ!!ペペロンチーノブレイク!!」
バキイ!!
ハニー「キャーーーー―!!」
志村「フハハハハハハハハ!!全員〇ねえええええええ!!」
店長「いや、もう、君クビ!!!」
~来週の土曜日~
志村「さて、気を取り直して、今日からマ〇ドナルドで働くぜ!」
志村「昨日はついつい暴走しちまったからな。今日からまた頑張るぜ!」
志村「いらっしゃいませー」
小島「でさあ、ホントに昨日のあいつキモかったよなー」
ハニー「ホントホント。ダーリンの名前間違えるとか、マジあり得ないし」
志村「げ……」
志村「き、き、昨日のクソカップルだ…何でここに…」
志村「ヤバイヤバイヤバイ。昨日の二の舞にならねえようにしねえと…」
志村「まず、俺だとバレないように、帽子を深くかぶっとこう…」
小島「あの、注文いいすか?」
志村「は、はい、どうぞ(裏声)」
小島「うーーん、どうしよっかなーー」
ハニー「私、これがいい!!」
小島「バカ。それよりは絶対こっちの方がうまい」
ハニー「えー?私、これの方がマジ好きなんだけど」
小島「こっちの方がボリュームもあってお得なんだぜ!?」
ハニー「えー、私最近体重気にしてるから、あんまりボリュームあるのはちょっと…」
小島「バカ。お前はそんなこと気にするな。こんなにも可愛いんだから♡」
ハニー「ちょっと…恥ずかしいわ。こんなところで(≧▽≦)ポッ」
小島「本当のことを言ったまでさ(ドヤ顔)」
ハニー「もう…ダーリンたら…(≧▽≦)ポッ」
小島「だから、一緒にこれ食べようぜ?」
ハニー「ダーリン、もし私が太っても、絶対気にしない…?」
小島「気にするわけない。俺は、お前を一生愛するって心に決めてるから(ドヤ顔)」
ハニー「もう、ダーリンったら、もおーーー!!恥ずかしいってばー!(≧▽≦)ポッ」
志村(なっげえええええええええええんだよクソがアアアアア!!!)
志村(クソゴミみたいな惚気話をどんだけ延々とやるんだよ!!さっさと注文しろやハゲが!!)
志村「あのー、ご注文はまだでしょうかー?(裏声)」
小島「真面目に考えてるんです。待ってくださいよ」
志村「いえ、しかしですね。後ろでお客様が待っておりますので(裏声)」
小島「あと10分!!10分だけ待ってくれ!!」
志村「いや、待てるか!!アンタら、ここマ〇ドナルドだぞ!?わかってる!?」
志村「そこで10分って、正気か!?ここで10分注文待たせるとか、アンタらは正気なのか!?」
志村「あ…………」
ハニー「あ、昨日の。嫉妬で暴れた人だ」
小島「なんだよ。嫉妬でまた俺らにダル絡みしてきてんのか??」
ハニー「しかも、私たちの行動にまで合わせてきてるし…もしかして、ストーカー??」
小島「ホントに、どんだけ俺らに嫉妬してんだよ…(笑)」
志村「イライライライライライラ」
ハニー「まあ、リア充の私達に、嫉妬する気持ちはわかるけど…ストーカーは良くないよ」
小島「でもコイツがストーカーになるほど嫉妬させちまった、俺らにも責任はあるかもな…」
ハニー「リア充でいることが罪になってしまうのね…」
小島「仕方ないよ…俺らはパーフェクトカップルだからね…」
志村「イライライライライライライラ」
ハニー「そうね…それだけ美男美女だと、嫉妬されても仕方ないわ…」
小島「そうそう。目の前のコイツみたいな、非リアの気持ちも考えないとな…」
ハニー「そうね。非リアは嫉妬心がすごいものね(笑)」
志村「早く俺達みたいに付き合ってリア充になればいいのに…」
ハニー「ダメよダーリン!!こういう人はモテないんだから!!ダーリンみたいなイケメンと違って、全く相手が寄って来ないんだから!!(笑)」
小島「あー、そっか!!(笑) 悪いことしたわ(笑)」
小島「アハハハハハハハ」
ハニー「ウフフフフフフ」
志村「ウッゼえええええええええ!!マジ〇す〇す〇す!!」
店長「ハンバーガー2つでお待ちのお客様ー」
志村「店長、そいつら貸してください!!」
店長「え?え?君何してんの??」
志村「はああああああああい!!お待たせしましたアアアアアアア!!」
小島・ハニー「「え??」」
志村「〇ねええええええええ!!ダブルハンバーガーブレイク!!」
バキイ!!
店長「君、クビ!!」
~完~