夏はやっぱりプールでしょ
~放課後~
加藤「おい志村!!」
志村「何だ急に」
加藤「夏と言えば、何だ!?」
志村「そうだなあ…海、川、プールとか?」
加藤「そう、プール!!プール行こうぜ!!」
志村「確かに。もうすぐ夏休みだしなあ…」
加藤「そうそう。せっかくの夏休み、遊ばなきゃ損だ!!損!!」
志村「けどよお、ほぼ毎日部活あるじゃん。休みの日に行くの?」
加藤「まあ、そうなるな。1日中遊びたいし」
志村「えー?めんどくさー。休みの日は動きたくない…」
加藤「おいおいお前。まさか俺ら男だけで行くなんて思ってねえよな??」
志村「なん…だと…?」
加藤「当然、女子も誘うに決まってるだろうが!!」
志村「おおおおおおおおお!?!?」
加藤「しかもあの完璧美少女、新垣さんを!!」
志村「おおおおおおおおお!!!!」
加藤「ということは、だぞ??おいおいおい。ということはまさか…」
志村「そうだよお前。全人類が待望した、新垣さんの…新垣さんの…水着姿が見れるってことだよ!!」
加藤「ふおおおおおおおお!!新垣さんの水着!!新垣さんの水着!!」
志村「新垣さんの水着!!バンザーイ!!バンザーイ!!」
加藤「バンザーイ!!バンザーイ!!」
高木「お前ら、何を騒いでんだよ…(笑)」
加藤「おお高木。いいところに来たな。夏休みにプール行こうぜ」
高木「えー?部活でかなり忙しいから、めんどくさい(笑)」
加藤「おっけー!!これで男は揃った!!」
志村「後は女子を誘うだけだ!!」
高木「いや、話聞けや!!」
花畑「そういえば、今回の期末テストどーだった??」
新垣「今回は結構運が良くて、結構いい点取れたよ!!」
花畑「マジで!?何点何点!?」
新垣「えっとね…95点!!」
花畑「たっか!!流石はガッキー!!」
古手川「ガッキーって、ホント毎回「運が良くて」とか言うけど、毎回90以上の超高得点取ってくるのよね…(笑)」
新垣「ホントにたまたまだよー(笑)」
花畑「確かに。ガッキーって、実は滅茶苦茶頭いいんじゃないの??」
古手川「いや、当たり前でしょ!?アンタ今まで、この子を頭悪いと思ってたの??(笑)」
花畑「うん。ホントに毎回めちゃくちゃ運が良くて、点数がたまたま高い人だと思ってた(笑)」
古手川「アホすぎる…(笑)」
花畑「アホ!?風紀委員のくせに、毎回ガッキーに成績でボコボコに負けてるアンタに言われたくないわ(笑)」
古手川「は、はあ!?そ、それは関係ないでしょ!?」
花畑「アンタはいつでもどこでも勉強ばっかやって、毎回ガッキーの半分くらいの点数じゃない(笑) もう可哀想で見てられないわよ(笑)」
古手川「やかましい!!アンタは逆にもっと勉強しろ!!」
花畑「2人とも勉強しすぎなのよ。少しはアタシを見習って、もっと遊びなさい」
古手川「私の半分くらいの成績が何言ってんだか…留年しても知らないわよ?(笑)」
花畑「アタシよりも下がいるから安心してる(笑)」
古手川「あー志村ね…って下を見るな下を!!高みを目指して勉強しなさい!!」
花畑「うっさいわね。いいのよ、学生の本分は遊ぶことだからね!!」
古手川「勉強だわ!!まったくもう…アンタまで、あのバカ3人みたいなこと言わないでよ…」
花畑「って言ってたら現れたわよ。その3人(笑)」
古手川「え??」
加藤「おーーい!!新垣さーーーん!!」
志村「今度、俺らと一緒にプール行きませんかー?」
古手川「この前追試で留年しかけたのに、ホント吞気ねコイツらは…」
花畑「行きたい行きたい!!」
古手川「いや、コイツもか…(笑)」
加藤「あ、ごめん。俺ら新垣さんとしゃべってるから…」
志村「ちょっと部外者は黙ってもらってていいですかね??」
花畑「ああん!?」
加藤「で、新垣さん!!夏休み期間中、俺らとプール行きませんか!?」
志村「行きませんか!?」
古手川「コイツら…ガッキーしか眼中にないってわけね…(笑)」
新垣「えーーと、うーーん。そうだなあ…」
新垣「よしこと唯も一緒なら行こうかな…?(笑)」
加藤・志村「「いよっしゃああああああああああ!!!!」」
新垣「2人は行けそう…??」
古手川「まあ、予定が合えば…(笑)」
花畑「えー?どうしよっかなーー?この2人、アタシの水着姿、ジロジロ見てきそうだからなあ…」
加藤・志村「「誰が見るか!!」」
加藤「じゃあ早速、日程調整しよう!!」
志村「俺と加藤は、基本的には火曜日と日曜日が空いてる」
高木「俺も日曜日ならいける」
新垣「えーとね、私は水曜日と日曜日が空いてる」
古手川「私は火曜日と木曜日と土曜日以外だったら行けるわよ」
花畑「アタシは金、土、日曜日が基本的に無理ね」
加藤「なるほど。りょーかい」
志村「ならあれだな。いつかの日曜日がいいね」
加藤「そうだな。それならみんな空いてるし」
花畑「いや、アタシの話聞いてた??日曜日が基本的に無理だってば」
加藤「じゃあ、いつの日曜日にしようか」
花畑「いや、日曜日は無理って言っt」
志村「それなら、俺は8月の2週目の日曜がいいと思うけど…」
花畑「聞きなさいよゴルアアアアアア!!!!」
加藤「うお、ビビった…」
花畑「アタシ、行けないって言ってるでしょうが!!無視すんなやゴルア!!」
加藤「まあ、それはそれでドンマイってことで(笑)」
志村「そうそう。仕方のないことなのだよ(笑)」
花畑「ガッキー!!アタシがいないと、こんな奴らとプールなんて嫌だよね!?」
新垣「うん。よしこと唯が揃う時がいいな…」
花畑「ほおおら見なさい!!計画を見直すわよ!!(ドヤ顔)」
加藤・志村((ウッザ……))
加藤(この野郎…俺らは新垣さんさえ来てくれればいいんだよ。邪魔すんじゃねえ!!)
志村(なんなら花畑は来なくていいから…いやできるならば来ないで欲しい…!!)
加藤「…じゃあ日曜日、花畑が来れる日はねえの??」
花畑「そうねえ…8月3週目の日曜日ならいけるわ」
加藤「よし!!じゃあそこに決定!!」
新垣「あ、ごめんなさい…私その週の日曜日は、もう予定入っちゃってて…」
加藤・志村「「ええええええええええええ!?!?」」
加藤「え?噓でしょ…?」
志村「人生終わった……」
高木「大袈裟か(笑)」
新垣「ホントごめんね…5人で行ってきて大丈夫だよ?」
加藤「ちょ、ちょちょちょ待ってください!!」
志村「もう一度、もう一度1からみんなで検討し直しましょう!!」
加藤・志村「「お願いします!!!!」」
高木「超必死だな…(笑)」
~30分後~
新垣「あの…ごめんね??ホント予定合わなくて…」
加藤・志村「「…………………」」
新垣「だから、私のことは気にしないで、みんなで楽しんできてね!」
加藤・志村「「…………………」」
新垣「今回は誘ってくれてありがとね!また今度、機会があったら行こうね!」
加藤・志村「「…………………」」
新垣「えっと…この2人大丈夫??完全に黙っちゃったけど…(笑)」
高木「大丈夫。いつものことだから、気にしないで(笑)」
新垣「いつものことなんだ…(笑)」
~新垣離脱~
高木「じゃあ、新垣は無理と考えて、いつにする??」
加藤「もう全部どうでもいいよ…」
志村「いーよもう。プールなんて行かなくて…」
高木「いや、テンション下がりすぎだろ!!(笑)」
花畑「私、さっき言った日がいいわ!!」
高木「うん。その日なら俺も大丈夫だ」
古手川「あ、ごめんなさい!!私その期間、実家に帰省だったかも…」
古手川「一応確認してみるけど、無理と考えといて!」
高木「そっかあ…残念。」
高木「けどもう、この日しかないもんなあ…みんなが揃えるのは」
古手川「私より、行きたがってる花畑を優先してあげて!!」
花畑「確かにアタシが一番行きたいわ!!新しい水着も試したいし!!」
~古手川離脱~
花畑「いやーでも男3人と女子1人かー。ちょっと心配ねー(笑)」
高木「は??何が??」
花畑「そりゃそうでしょ!!この完璧美少女であるアタシの水着姿なんて見たら、普通の男なら興奮して、何をしでかすかわからないわ!!だから心配なのよ…」
加藤・高木・志村(((何言ってんだ?このブス…)))
花畑「え?アタシの水着姿見たいって??まったくもう、しょーがないわね。今回だけは特別よ?ついて行ってあげるわ!!」
加藤・高木・志村「「「何も言ってねえよ!!!」」」
花畑「もう…照れちゃって…カワイイわね(笑)」
加藤・高木・志村(((マジでウッゼエ…)))
加藤(…おい。もはや当初の予定からかけ離れてるぞ??)
高木(花畑単体と遊ぶなら、絶対俺ら3人だけの方がいいと思うぜ??)
志村(それは間違いないな。花畑の水着なんて一切興味ないし…)
加藤(いや、逆に見たい人間この世にいないだろ。あんなまな板ボディー)
志村(いや。もはやクレーターだろ(笑))
加藤(クレーターはうける。へこんでんのかよ(笑))
志村(じゃあさりげなく、今回の企画を中止に持ち込むぞ!!)
加藤・高木((おけ!!))
花畑「ちょっとアンタら、何をこそこそ話してんのよ」
加藤「い、いやー。誠に残念だけど、今回は見送りますかー」
高木「そ、そーね。なんかみんな来れないみたいだし…」
志村「い、いやーホントに。今回はホントに残念だった…」
花畑「いや、ちょっと。アタシは行くってば」
加藤「いやー行きたかったけどねー。マジで残念超残念」
高木「いや仕方ない。みんな行けないなら仕方ない」
志村「ホントホント。まあまた今度ってことで」
花畑「だ、か、ら…アタシは行くっつってんだろうがあああアアアアアアア!!」
花畑「何さっきから聞こえないふりしてんのよ!!そこのバカ3人組!!」
加藤「いや、花畑。やめた方がいいと思う」
花畑「は??」
志村「うんうん。やめた方がいい。危険すぎる」
花畑「いや、何が??」
高木「プールはな、お前。泳げないとおぼれて死ぬんだぞ??」
花畑「子供か!!死なねーよ!!」
志村「それにナンパされたりしたら、大変じゃん??」
高木「いや、それは絶対ありえねえから大丈夫」
花畑「アンタが否定すんじゃねえ!!張り倒すぞ!?」
花畑「何なのよアンタら!?いいから行くわよ!!」
加藤「あああああああああああああ!!」
花畑「な、何よ急に…」
加藤「急に思い出したあ!!俺その日、絶対に外せない大事な用事あったんだ!!」
花畑「あら、そう。それじゃあ高木と志村とアタシで行きましょ」
高木「あ。そういや俺も!!いやー、あれは絶対外せないわー!!」
志村「あ、俺も思い出した!!そうだそうだ。俺も超大事な用事あったんだ!!」
花畑「アンタら、絶対噓でしょ!!何があるのよ、言いなさい!!」
加藤「えーーーーーーと…そうそう!!ばあちゃんの弟の息子の奥さんのいとこの友達の父親の誕生日を祝わないといけないから!!」
花畑「いや、他人の誕生日じゃねえか!!」
加藤「バカ野郎!!その人は石油王だぞ!?」
花畑「いや、そのいとこスゲーな!!」
高木「あ、俺も親戚の石油王の誕生日会だわ」
花畑「アンタ親戚に石油王いんの!?なんでこの学校にいんの!?」
志村「あ、俺も俺も!!いや~、マジで石油王の誕生日会、サボれないからしんどいべ!(笑)」
花畑「石油王の親戚、身近に多すぎだろ!!」
花畑「…てゆうか、さっきから噓ばっかついてんじゃないわよ!!」
加藤「あ、そういえば俺、先生に呼ばれてたんだった!!」
志村「あ、そういえば俺、先輩に呼ばれてたんだった!!」
高木「えーーと…あ、そういえば俺、マイケル次郎に呼ばれてたんだった!!」
花畑「ちょっと、どういうことよ!!コラ!逃げるな!!」
花畑「てゆうか、マイケル次郎って誰やねん!!」
~完~