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文化祭の準備くらい仲良く協力しましょう

~ホームルーム(文化祭1週間前)~


加藤「じゃ、今から文化祭の出し物を決めるぜ!!」


「「「「イエーーーーイ!!!!」」」」


志村「なんと今回、原価を上回れば全て俺達の儲けとしてもらえるらしいから、マジで気合い入れていこうぜーい!!」


「「「「イエーーーーイ!!!!」」」」


碇矢先生「まさか、アイツらが文化祭の店決めに協力するなんて…(笑)」


古手川「いや本当に…私も驚いてます(笑)」


志村「というわけで、みんなで儲かりそうな出店を考えよう!!…と言いたいところだが、実はもう目星はついている!!」


「え!?マジで!?」


「はああ??」


「え?何??」


「志村のアイデア??」


「なんかヤバそう…(笑)」


加藤「で、何するんだ??」


志村「それは……ごつ盛りカフェだ!!」


「「「「は…????」」」」


加藤「…………………」


高木「…………………」


志村「いや、何そのテンション!!みんなでやろうぜ!!ごつ盛りカフェ!!」


加藤「いや、まずなんだよ「ごつ盛りカフェ」って!!」


志村「ごつ盛りを食べて、優雅なカフェタイムを過ごす」


加藤「過ごせねーよごつ盛りじゃ!!」


「くたばれ!!」


「絶対嫌だ!!」


「断固反対!!」


志村「やかましい!!そんなに文句言うなら他の案を出しやがれ!!」


高木「だから、それを今からみんなで考えるところだろうが!!」


志村「確かに!!」


加藤「さて、このバカはほっといて…何をしようか。やっぱり食べ物が妥当だと思うんだけど…」


高木「そうだな。後はタピオカとか??」


加藤「そうだな!!原価も安いし。それかチュロスだな!!」


碇矢先生「しかしまあ、コイツらがここまで積極的に文化祭に参加してくれるとはな。あの時、激励した甲斐があったぜ…(笑)」(※26話参照)


志村「タピオカやる場合は、タピオカを全然入れないで、ほとんどただのジュースとして販売しようぜ!!どうせ口コミなんてねえし!!」


碇矢先生「コイツは、本当にいつか犯罪をやらかしそうだな…(笑)」


加藤「それならチュロスも、本来の半分の長さで売ろうぜ!!」


高木「そうだな。タピオカのジュースも超絶安いヤツにしよう」


碇矢先生「おいコラ、お前らいい加減にしろ」


志村「ええ!?ダメですか!?」


碇矢先生「当たり前だ。俺達は全力商売をやってるんじゃない。文化祭に来てくれる人達や親御さんを楽しませる・満足させるためにやってるんだ。だから、そんな全力で儲けを出そうなんて考えるな。客も俺達も、楽しんで終わるのが一番なんだよ」


加藤「碇矢先生…」


高木「めっちゃ良いこと言うじゃん…」


古手川「そうよ。嫌よ、みんなに文句言われるの」


新垣「そうね。楽しくやりましょう!!」


志村「バカかテメエら!?商売舐めてんじゃねえぞ!?」


加藤「えええ!?」


高木「感動するところだろ今の!!」


志村「あのなあ、商売の世界は勝つか負けるかだ!!たくさん売り上げたもんが勝者なんだよ!!それを何だ!?みんなが楽しんだ方がいいとか甘っちょろいこと言いやがって!!」


加藤「いやお前、文化祭だからな??」


高木「そうそう。楽しもうぜ??」


志村「バカか!!とにかくいっぱい売って、いっぱい稼いでウハウハする!!これこそが文化祭のあるべき姿だ!!」


碇矢先生「アホか。みんなで楽しむのが文化祭だ」


志村「全然違います!!あーもういい。こんな全力で金を稼ぐ意思の無い奴らとは一緒にやっていけません!!もう俺、このクラスを脱退して1人で店を出します!!」


高木「文化祭の方向性の違い!?」


加藤「志村…俺は感動した!!俺もそっちを手伝うぜ!!」


志村「加藤!!お前なら来てくれると信じてたぜ!!」


加藤「でももう1人欲しいよなあ…」


志村「それなあ…協力してくれねえかなあ…」


ジイイイイイイ…


高木「な、何だよ??(笑)」


ジイイイイイイ…


高木「俺は行かねーよ??(笑)」


ジイイイイイイ…


高木「わかったよ…行きゃあいいんだろ!?」


加藤「流石は高木だぜ!!」


志村「マジで人手が必要だからな!!(笑)」


北野「ハア…仕方ない奴らだ。それなら俺も参加してやるとするか…」


出木杉「仕方ない。僕も、君達が心配だからついていってあげるよ!!」


志村「あ、お前らは結構です。」


北野・出木杉「「なんでだよ!?!?」」


碇矢先生「オイオイ。身勝手な奴らだな…本当にクラスとは別に出店を出すのか??」


志村「当然です!!俺達はガッポリ稼いで、儲けを独占します!!」


古手川「ハア…本当に相変わらずバカなんだから…」


碇矢先生「そうか。もういい、好きにしろ(呆れ)」


花畑「じゃ、私達はキャバクラカフェにしましょ!!目指せナンバー1キャバ嬢!!」


「「「「1人でやれ!!!!」」」」


花畑「ええ!?絶対うまくいくのに…」


古手川「どっから来るのその自信は!?」


花畑「そりゃそうよ!!この完璧美少女であるアタシがキャバ嬢をするんだから、流行らないわけがないじゃないの!!(ドヤ顔)」


加藤「…………………」


高木「…………………」


志村「…………………」


花畑「いや、なんか言えよ!!」


古手川「そういえば、各クラスのイケメンと美女を集めて、マジでホスト&キャバクラみたいなことやるらしいわよ?(笑) よしこ、それに出たら??(笑)」


高木「マジで!?大丈夫か?この学校…(笑)」


花畑「あーこれ?「学校が誇る美男美女と、おしゃべりできるカフェ」てやつ??」


古手川「そうそうそれ。結構、各クラス力を入れてるらしいよ。1組からは浜田とか出るらしいし」


加藤「マジで!?日本イケメンランキング667位の浜田が出るの!?ヤバすぎ!!」


高木「スゴイかもだけど、微妙な順位だな!!そしてなんだそのランキングは!!」


花畑「浜田君が出るなら、私も出る出る!!」


志村「浜田レベルが出るなら、俺でもいけるわ!!」


加藤「お前は鏡と現実を見ろ」


志村「ああん!?」


古手川「あ、うちのクラスからは誰も出る気ないんで。2人ともどーぞどーぞ(笑)」


志村「はあ!?マジで!?正気かお前ら!?」


古手川「正気だわ!!むしろアンタが正気か!?」


花畑「じゃあアタシ出よーっと!!ガッキーは!?」


新垣「絶対出ない(笑)」


花畑「なんでよ!!」


新垣「知らない男の人となんて話したくないし…」


花畑「もー情けないわね…そんなんじゃあ将来、ナンバー1キャバ嬢になんてなれないわよ??」


新垣「別になりたくないけど!?」


花畑「え!?アンタの将来の夢、キャバ嬢じゃなかったっけ?」


新垣「全然違うわ!!」


古手川「ハイハイ。強制して出そうとしない。じゃ、女子は花畑だけね」


花畑「唯!!アンタは出ないの!?」


古手川「出るわけないでしょ。こんな破廉恥で下品なイベント」


花畑「まったく…頭の固いモテないブスブス女の言いそうな意見ね…」


古手川「なんですって!?表出ろやコラ!!」


花畑「上等だゴルア!!」


志村「高木お前、マジで出ないの!?」


高木「いやだって、出るメリットないじゃん(笑)」


志村「あるわ!!」


高木「何??」


志村「金がもらえる」


高木「お前はそればっかだな!!」


志村「当たり前だろ。世の中は金だ」


高木「まあでも、確かに話すだけで金もらえるのはデカいな(笑)」


志村「だろ??やろうぜ!!」


高木「しょーがねーな。やるわ(笑)」


志村「じゃあ、高木も追加で!!」


古手川「りょーかい。他にいますかー??」


志村「加藤はどーすんの??」


加藤「俺はいいや。なんか場違いになりそうだし…(笑)」


志村「確かにな。お前みたいなモテないブサブサ男には似合わない場所だからな(笑)」


加藤「お前にだけは言われたくないんじゃこのマッギョフェイスが!!」


志村「誰がマッギョフェイスだゴルア!!」


高木「あ、加藤も追加で(笑)」


古手川「はーい」


加藤「おい!!出るなんて言ってねえ!!」


花畑「で、どーすんのよ!?クラスの出店は!!」


古手川「あ、そーだった!!じゃあさっきの人たちを除いた人達でアイデアを考えましょ!!とゆうわけなんで、さっき名乗り出た人達はさっさと出て行って(笑)」


志村「扱いひでえな!!」


古手川「しょーがないでしょ。もはやアンタ達はライバルなんだから(笑)」


志村「あ、そっか。俺達は俺達だけで別の出店を出すんだっけ(笑)」


古手川「忘れてたのか!?」


ガラララ…バタン


志村「さてと、そのホスト会場の下見に行きますか」


加藤「そうだな。どうせ暇だし(笑)」


出木杉「ねえちょっと!!」


志村「ん??」


出木杉「あのさ、僕達の出店はどうすんの??」


北野「そーだよ。俺達はもう離脱して、志村組に入ったからさ」


高木「志村組って…ヤクザかよ(笑)」


志村「はあ??出店??もう割とどーでもいいや(笑)」


北野・出木杉「「おい!!」」


志村「冗談だよ冗談(笑) でも俺達、ホストの仕事があるからさ(ドヤ顔)」


加藤「そうそう。出店以外でかなり忙しくなっちゃったからさ(ドヤ顔)」


高木「ホストで稼ぎつつ、出店もやるとかめんどくせえよな(笑)」


北野「とんでもない奴らだ!!俺達を巻き込んでおいて!!」


出木杉「そーだそーだ!!」


加藤「巻き込んだって…お前ら2人が勝手についてきたんじゃん…(笑)」


志村「それな。ホントだったら、人数あんま増やしたくないんだよ。その分お前らに払わなきゃいけない金が出てくるからさー(笑)」


北野「なんてひどい奴らだ!!本当に出ていくぞ!?」


出木杉「もう2度と戻ってこないぞ??」


志村「だから別にいいってば。むしろクラスに戻ってくれ」


北野「マジで後悔しても知らんからな!?」


出木杉「このままだと一生悔やむことになるぞ??」


志村「だから、人数減ってむしろラッキーなんだってば(笑)」


北野「…………………」


出木杉「…………………」


志村「…………………」


志村「え?行かないの?(笑)」


出木杉「流石に、今から向こうに戻る度胸はないです…」


北野「追い出されたみたいで、なんか恥ずかしい…」


加藤「メンタルしょっぼ!!」


志村「ったく、しょーがねーな。じゃあ俺達もなんか出店やりますか…」


加藤「マジで!?流石に忙しすぎるだろ!!」


志村「しゃーない。コイツらにメインで働いてもらおうぜ(笑)」


北野「任せておけ。俺がいれば100人力だ!!」


高木「マジで不安しかないが…(笑)」


加藤「俺達がいない間、コイツら2人で回せるのか!?」


北野「当たり前だろうが!!俺達を何だと思ってるんだ!!」


志村「ポンコツ雑魚とちょっと頭がいいポンコツ雑魚」


北野・出木杉「「なんだとゴルア!!」」


出木杉「もうキレた。絶対に見返してやる!!」


北野「俺達だけでやりくりするわ。お前らなんていらないわ!!」


出木杉「そーだそーだ!!」


志村「マジで!?それなら任せたわ!!」


北野・出木杉「「え??」」


加藤「よっしゃー!時間ができた!!」


出木杉「え??」


高木「じゃ、後は全部任せたわ(笑)」


出木杉「ちょ、おい!!」


志村「え??だって後はお前達で何とかなるんでしょ??」


北野「当たり前だろ。経営の天才の俺がいるんだからな。余裕だぜ!!」


志村「じゃ、後は頼んだわ(笑)」


加藤「俺達はイケメン・美女軍団と合流してくるわ(笑)」


志村「そうそう。これで俺達も学校中のイケメンの仲間入りだぜ!!」


北野「…………………」


出木杉「…………………」


北野「高木はともかく、加藤と志村は無理だろ…」


出木杉「よくあそこまで自信持てるよね…」


北野「で、俺達はどーする??」


出木杉「さあ…??」


北野「…………………」


出木杉「…………………」


~美男美女とおしゃべりカフェ会場~


加藤「え…??マジでイケメンだらけじゃん…」


高木「結構力入れてるんだなー」


志村「まあ、どいつもこいつも浜田レベルだな(笑)」


浜田「オイオイ。誰レベルだって??」


志村「おー浜田。」


浜田「何してんだ??お前ら」


志村「見りゃわかんだろ。イケメンカフェで働きに来たんだよ」


浜田「はあ??お前が??(笑)」


志村「当然だ。ナンバー1ホストを目指しに来た。」


加藤「正確に言うとホストではないけどな(笑)」


浜田「高木はともかく、お前は現実を見ろ(笑)」


志村「あんだとゴルア!!」


加藤「いや、浜田の言うことは事実だろ(笑)」


志村「あのなあ浜田。ホストっていうのは見た目だけじゃねえんだよ。ホストはなア、相手をいかに喜ばせる・気持ちよくする話をするか、いわばトークスキルも試されるんだよ!!」


浜田「お前がホストの何を知ってるんだ!?」


志村「まあとにかく、俺は自慢のトーク力で大量の女を落として見せる!!」


加藤「落とさなくていいわ!!てかこれホストじゃねえから!!」


浜田「へえ…そこまで言うなら俺と勝負するか?(笑)」


志村「上等だよ。学園ナンバー1ホストは絶対に俺がなるからな。後で泣いて謝ってもおせえぞ??」


高木「学園ナンバー1ホストって何!?」


浜田「じゃ、指名数で負けたら罰金1万円ね(笑)」


加藤・高木「「1万円!?!?」」


加藤「おい志村。絶対やめとけ(笑)」


高木「浜田の奴、お前が負けるのわかってるから吹っ掛けてきてるぞ??(笑)」


志村「何言ってんだお前ら。なんで俺が負けるってわかるんだ??」


加藤「逆に、なんでお前はそんなに自信があんの!?」


志村「昔さあ、近所のおばさんから「志村君は将来、歌舞伎町のナンバー1ホストになれるわ」ってしょっちゅう言われたんだよ。俺は小さい頃からホストの才能を秘めていたのさ」


高木「なんだそのおばさん!?子供にどんな職業オススメしてんだ!?」


志村「まあそのおばさんは、ホストに金を貢ぎすぎてどっか消えたけど(笑)」


高木「ダメな人じゃん!!そんな人の意見を真に受けるな!!」


志村「しかもそのホスト、その人以外からは全く指名の無い底辺ホストだったらしい(笑)」


高木「マジでダメじゃんソイツ!!見る目も無いじゃん!!」


志村「そのばっちゃんの名に懸けて、俺は学園ナンバー1ホストを目指す!!」


加藤「もう好きにしてくれ…」


高木「忠告はしたからな??」


浜田「じゃ、挑戦を受けるってことでいいんだな??」


志村「いいぜ。だが、1つだけ条件がある」


浜田「なんだよ??」


志村「負けた時の罰金を、10円に変えてください(笑)」


加藤・高木「「やっぱ自信ないんじゃねえか!!」」


志村「いいかな?それで」


浜田「いいけど、やる意味ある?それ(笑)」


志村「あ、1円の方が良かった??」


浜田「もっとやる意味無くなるわ!!」


高木「そういやこの仕事って、俺達は金もらえるの??」


浜田「勿論。出来高制だから、指名されればされるほど金は入るぞ」


高木「マジで!?気合い入るわ!!」


加藤「ガチでただのホストじゃねえか!!こんなもん、よく許可されたな!?」


志村「でもこれ、意外と他校の人に人気らしいぜ?(笑)」


加藤「マジかよ…世も末だな(笑)」


加藤「でもワンチャン、これを機に付き合えるとかもあるかもしれんな!(笑)」


高木・志村・浜田「「「それはない」」」


加藤「なんでだよ!?話せば仲良くなれるだろ!?」


志村「そもそもお前は指名されない」


高木「確かに」


加藤「マジでぶっ殺すぞテメエら!?」


~文化祭当日に続く~

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