志村家秘伝 クソキャンプのすゝめ
~志村家にて~
父「よし!今週の休日は、みんなでキャンプに行こうぜ!!」
母「イエーーイ!!」
志村「…………………」
姉「…………………」
父「なんだあ!?そのテンションは!!」
志村「当たり前だろ!?絶対ろくでもねーもん!!」
姉「そうそう。絶対クソつまんない」
父「バカかお前ら。キャンプだぞ?楽しくないわけ無いだろうが!!」
志村「うちの家族じゃなかったらそうかもな!!」
姉「完全に同意。」
父「あ、そう。そういうこと言うなら、俺と母さんの2人で行ってくるわ」
志村・姉「「どーぞどーぞ」」
父「いやー残念だなー。せっかく黒毛和牛とか飛騨牛とか、食べようと思ってたのになー」
志村・姉「「え??」」
志村「え??今なんて言った??」
姉「嘘でしょ…?あのドケチ親父が、高級ブランド牛を買うって??」
父「ま、お前達が来たくないっていうんじゃ、しょーがねーな。俺と母さんで楽しn」
志村・姉「「行く行く行く行く行く!!」」
父「おおー!!そうかそうか、来てくれるか!!じゃあ今週の日曜日に決行しよう!!」
志村・母・姉「「「イエーーーーイ!!!」」」
~日曜日~
志村「親父、なんか持ってくもんある?」
父「大丈夫だ。必要ない」
志村「いや、ホントか!?」
父「あのなあお前、今時のキャンプだぞ!?必要なもんは、全部現地に用意されてるに決まってるだろうが!!」
志村「確かに!!今時はそーだよな!!テントとか肉とかも全部あるよな!!」
父「その通りだ。だからもはや何も持っていかなくていい!!」
志村「マジで!?大丈夫かよオイ(笑)」
父「大丈夫だ。俺を信じろ」
志村「信じられるか!!」
姉「あのさ、ところで車は??」
父「はあ??そんなもん使わないけど」
姉「は??じゃあどうやってキャンプ場まで行くの??」
父「そんなもん、送ってもらうに決まってんだろ?」
志村「送る??まさか、あのドケチな親父が、タクシー利用??」
姉「流石にないでしょ。送迎バスとかじゃない??」
父「全然違う。いいかよく見てろ?指をグッドの形にしてしばらく待ってれば、誰かがキャンプ地まで無料で乗せてくれるんだ!!」
志村・姉「「ヒッチハイクじゃねえか!!」」
志村「こんな奴、誰が乗せてくれんだよ!!」
姉「現実を舐めてんじゃねーぞ!?もう帰r」
キキイイイイイ!!
??「どーしたんだい?志村さん!」
父「おー近所の、車手 連手苦さん!実はさ、今からヒッチハイクで長野まで行こうとしてたのよ!(笑)」
車手「ヒッチハイクで、長野??相変わらず面白いね!!いいよ、ちょうど俺、青森行こうとしてたのよ!!そのついでで長野まで送るわ!!」
姉「ついで!?全然逆方向じゃん!!」
志村「親父に弱みでも握られてんのか…?」
父「いやーありがとう!恩に着るよ(笑)」
父「おいおいおいおい。どこが無理なんだ??(笑) え?誰が現実を舐めてるって??(笑)」
父「ドヤアア…」
志村・姉「「ウッゼエ……」」
~3時間後~
車手「この辺でいいかい??」
父「ここで大丈夫!!ありがとう!!」
志村・母・姉「「「ありがとうございました!!!」」」
車手「いやいや。それじゃあ楽しんできてね」
父「本当にありがとう!!」
ブロロロロロ…
志村「マジで信じられん…一切金も取らないなんて…」
姉「絶対、なんか弱み握られてるよ…」
母「バカねアンタ達。お父さんの人徳が成せる技よ。」
志村・姉「「それはない。」」
父「いやあの人はな、「ヒッチハイクしてる人を見かけると、車に乗せて現地に連れて行きたくてウズウズする病気」を持ってるんだ」
志村「どんな病気!?生きづらそう!!」
父「さて、と。どうだお前ら!!ここが今日のキャンプ場だ!!」
志村・姉「「は??」」
志村「こんな、何もないただの草原で!?」
姉「キャンプセットも、テントも何もないじゃん!!」
父「当たり前だろ。キャンプだぞ??」
志村「キャンプは普通、色々道具があるんだよ!!」
父「黒毛和牛を買ったせいで、予算が無くなった(笑)」
志村「バカじゃん!!計画性皆無!!」
姉「でも、料理もどうやってすんのよ。火も起こせないわよ?何も持ってきてないから…」
父「それなら大丈夫だ!!その辺の石で何とかなる!!」
姉「何とかならねーよ!!火ナメんな!!」
父「お前こそ、うちの母さんをナメるな」
姉「え??」
母「大丈夫よ。石を叩きつければなんとかなるわ!!」
姉「いやいや。そんなわk」
ガンガンガンガンガンガン!!
ボッ!!(火が出る音)
母「ほらね??(ドヤ顔)」
志村「す、すっげえーーー」
姉「私、原始人の親から生まれたんだっけ??」
父「流石は母さんだ。これなら、火が一切起こせない状況になっても大丈夫だな!!」
姉「今時ならねえわそんな状況!!」
母「じゃ、早速黒毛和牛食べましょ!!」
志村「それなー!!生まれて初めて食べるわ!!」
父「俺と母さんは優しいから、お前達に全部やるよ」
母「ええ。母さんはいらないわ、あんな肉」
志村「マジで!?最高級の和牛だぞ!?」
姉「でもまあくれるって言うなら、遠慮なくいただきますか!!」
父「ほれ。黒毛和牛」ポイ
志村「…………………」
姉「…………………」
志村「何これ…?」
父「何って、黒毛和牛」
志村「なんか、肉から黒い毛?みたいのが生えてるんだけど…」
父「そうだよ。だから黒毛和牛」
志村「黒カビ和牛だろうが!!」
姉「てかさ、この牛肉、どこ産??」
父「さあ?」
姉「さあ!?」
父「近所のおっさんから無料でもらった。国産らしい」
姉「死ぬほど胡散臭え!!」
父「ちなみに、もらった時からその色だった(笑)」
姉「ただゴミを押しつけられただけじゃねえか!!」
志村「ってか、なにが黒毛和牛だよ!!いい加減にしろ!!」
姉「ただの黒いカビが生えた腐りきった牛肉じゃねえか!!」
志村「あ、そういえば飛騨牛は!?」
姉「そうだよ!!飛騨牛は!?」
父「それ」
姉「は?」
父「だから、それ」
姉「いや、これは黒毛和牛(笑)でしょ??」
父「別々であるなんて一言も言ってねえだろ?それが黒毛和牛兼飛騨牛だ。」
姉「どこが飛騨牛だよ!!ただの腐った謎の肉じゃねえか!!」
父「いや、ここ飛騨で食べてる牛肉だから、飛騨牛」
志村・姉「「ぶっ殺すぞ!?」」
志村「もう帰る!!」
姉「おかしいと思ったんだ。ホント信じた私達がバカだった…」
父「いいけど、どうやって帰るんだ??(笑)」
志村・姉「「え??」」
志村「…………………」
姉「…………………」
父「お前達に残された選択肢は、ここで俺と母さんとキャンプするか、頑張ってヒッチハイクするか、のどちらかだ(笑)」
母「まあまあ。諦めてキャンプしましょ(笑)」
志村・姉「「いやだああああああああ!!」」
父「とりあえず、まず必要なのは食糧だ!!」
母「うんうん。間違いないわね」
志村「…………………」
姉「…………………」
父「おい。そこのバカ息子とアホ娘!!聞いてるのか!?」
志村「はいはい…もうどうでもいいです」
姉「ハア…アタシの大事な休日が…」
父「いいか!?よく見とけ!!」
フゴッフゴッ!!
志村「イ、イノシシ!?!?」
姉「え、ちょっと!!怖い!!」
父「どりゃあああああああああ!!」
ドカバキボカスカ!!
父「よっしゃあ!!イノシシとったどー!!」
母「イエーーイ!!流石は父さん!!」
志村・姉「「マジで!?」」(※絶対にマネしないでください。超危険です)
父「ま、こんな感じで肉は簡単に確保できる。お前達もやってみろ」
姉「できるか!!」
姉「まったく、冗談じゃないわ。ねえ、ケンj」
志村「すっげーー!!親父超カッコイイ!!」
姉「ええ!?」
志村「マジでスゲエ!!俺もやる俺もやる!!」
姉「小学生か!!」
父「あ!野生のイノシシが飛び出してきた!いけ!!ケンジ!!」
姉「ポケモンか!!」
志村「死ねええええええええ!!」
ドカバキボカスカ!!
志村「イエーーイ!!ピース!!」
姉「アンタら、人間やめてんのか!?」
父「じゃ、次はユウカの番だ」
姉「できねーよ!!」
父「これをしなかったら、今日の昼飯はないからな??」
姉「え…??」
父「ジョーダンだよ、ジョーダン!!(笑)」
母「もーー!!お父さんたら冗談キツイわよ(笑)」
姉「アンタなら言いかねないから…シャレにならんわ!!」
父「じゃあ、母さん達は野草を取ってきてくれ」
母「はーい。じゃ、ユウカ行くわよ」
姉「はーーい……」
~イノシシ&野草を調理~
志村「うっま!!イノシシ料理、マジでうっま!!」
母「おいしーーー!!」
父「これを、お前達に味わってほしかったんだよ!!」
志村「マジでか!?親父、俺、勘違いしてたわ…てっきり、またキャンプ代をケチりにケチった挙句、計画が破綻したのかと思ってた…」
父「バカだなー(笑) 最初から全て計画通りよ!!(笑)」
姉「でも、キャンプ代をケチったのは事実でしょ??」
父「それはその通りだ!!」
姉「開き直んな!!」
志村「まさか、俺達に大自然キャンプの面白さを本気で伝えようとしてたなんて…ただのクソドケチボケハゲカス親父とか陰口叩いて、マジでごめん…」
父「お前、裏でそんなエグいこと言ってたの!?」
志村「でも、今回の旅で見直した!!親父、マジですげえよ!!素手でイノシシを倒せるし、それを捌いて美味い料理もできるし!!」
父「だろ??ようやくわかったか(笑)」
志村「ああ!!これでまた俺のサバイバル能力が向上したぜ!!」
姉「どこで役立つんだ!?そのサバイバル能力!!」
父「いいか?ケンジ。道具や食べ物などを一切持って行かずに、あらゆる物を現地で調達する。これこそが真のキャンプなんだ!!」
姉「絶対違う!!断言できる!!」
母「そうそう。これで、いつどこで大地震が発生して家も電気もガスも何もかも無くなっても、我が家だけなら生き残れるわ。」
姉「怖いって!!不吉な事言わないで!?」
志村「マジでキャンプはヤベエ!!親父、母さん、マジで連れて来てくれてありがとう!!」
父「そう言ってもらえると、俺も連れてきた甲斐があるってもんだ」
母「ええ。私も超楽しかったわ。家族そろってキャンプできて、最高に良かった!!」
志村「姉貴は?」
母「ユウカは?」
父「楽しくなかったか…??」
姉「いや…まあ、楽しくなかったか、と言われたら、それは、まあ、噓になるわね…その、ヒッチハイクとかイノシシ狩りとか、普段、経験しないこともいっぱいできたし…」
父「なんかゴチャゴチャ言ってるけど、結局どうだったんだ??」
姉「うっさい!!楽しかったわよ!!料理もおいしかったし!!」
父「やったぜ!!(笑)」
志村・母「「アハハハハハハハ!!」」
母「良かったわね、お父さん」
志村「でも黒毛和牛の件は、許してねえけどな?(笑)」
父「まあまあいーじゃねえか。おかげで超新鮮なジビエが食えたんだから(笑)」
志村「まあな(笑)」
父「さて、そろそろ食べ終わったし、撤退しますか。」
母「そうね。そろそろ暗くなるだろうし」
姉「…で、帰りはどーすんの??」
父「ん??行きと同じで車だけど??」
姉「またヒッチハイク!?」
父「当たり前だろ。金なんて持ってきてねえぞ俺は」
姉「それは持ってこいや!!本当に親か!?」
父「あのなあユウカ。金っていうのは、あるとついつい使っちまうんだ!!だから、普段から持ち歩かないようにすべきなんだよ!!」
姉「どんな理論だ!!」
志村「てかこういう時ぐらいは持ち歩けや!!」
父「落ち着けお前ら。ここは日本だぞ??誰かが拾ってくれるに決まってるだろうが!!」
志村「さっきから車1台も通らねえけど!?」
父「まあまあ。待ってればいつか通るさ!!」
志村・姉「「吞気か!!」」
~1時間後~
志村「あのさ…もうあれからずっと待ってるんだけど…」
父「おかしいな。全然車が通らねえぞ?この道」
姉「あ、スマホの充電切れた」
志村「俺も10分前くらいに切れてる」
父「はあ!?何してんだよ!!スマホは最後の砦だぞ!?」
姉「いや、友達に返信してたら電池切れた(笑)」
志村「俺はずっとパズドラしてたら切れた(笑)」
父「おいおいおいおいおい!!何してんだよ!?マップが使えなくなったじゃねえか!!」
志村「いや、親父のスマホでやればいいじゃん」
父「俺達はガラケーだわ!!」
志村「あ、忘れてた…」
母「そうよ。だから位置情報とかわかんないのよ(笑)」
志村「いや、いい加減スマホ買えよ!!」
父「いや、別にこれで事足りてるし…」
母「そうよ。お父さんとメールできるし…」
志村「…………………」
姉「…………………」
志村「マジでヤベエ!!今どこかわかんねえぞ!?周りに町もないし、街灯もない!!」
姉「ちょっと!!どーすんのよこれ!!真っ暗になったら、マジで遭難するじゃない!!」
父「おい、お前達。」
志村・姉「「は?」」
父「誰が、日帰りと言った??」
志村・姉「「は??」」
父「今日は、この草原で野宿するんだぞ??気持ちよさそーーー!!」
志村「いや、帰るの諦めただけだろ!!」
姉「予定みたいな感じで言うな!!」
父「バカかお前。キャンプの醍醐味は、この大自然の中で寝ることだ!!ほら見ろ。星があんなに輝いてるぞ!!こんな光景は都会じゃ見れない!!いやー、ここに来てよかった!!」
志村「いや、アンタ明日の仕事は!?」
父「有休取った」
志村「コイツ!!自分のことは準備がいい!!」
姉「てか明日の学校、どうしてくれんだよ!!」
父「いーじゃん。学校なんて1日くらい行かなくたって(笑)」
姉「親の言うことじゃねえ!!」
志村「マジで!?」
姉「おい!!看過されんな!!」
姉「母さん!!どうしよ!!」
母「そうねえ…長野に知り合いでもいればいいんだけど…」
父「それだ!!」
母「え??」
父「俺いるわ!!長野に友達が!!ソイツに電話して助けに来てもらおう!!」
志村「長野に知り合いがいんの!?」
姉「なんなんだアンタのその顔の広さは!!」
父「ソイツに車で迎えに来てもらって、ついでに東京まで送ってもらおう!!」
志村「友達の扱いひどすぎんだろ!!」
姉「友達だからって、なんでも頼んでいいわけじゃねえんだぞ!?(ド正論)」
父「あ、もしもし確実??あのさ今俺、長野で遭難してるんだけどさ、車で迎えに来てくんない??(笑)」
志村「スゴイ内容の電話だな…」
姉「遭難してるから迎えに来てって…よくあんな軽く言えるわね…」
父「えーとね、場所は…星空がめっちゃキレイなところ!!」
志村・姉「「わかるか!!」」
父「あ、わかった??ありがとー!!」
父「おい。今から助けに来てくれるらしいぞ」
志村・姉「「マジで!?」」
志村「え…?今のでわかったの…??」
姉「超人すぎんか…?長野マスター??」
~2時間後~
姉「ねえ…全然来ないんだけど…」
父「アイツ遅いなあ。遭難でもしてたりして(笑)」
姉「笑えねーわ!!」
母「ちなみにその人の名前、「確実さん」て言うの??」
父「あーそうそう。アイツの名前は相南 確実」
志村「めちゃくちゃ遭難してそうな名前!!大丈夫か!?」
父「大丈夫だよ。アイツはこれまでの人生で25回しか遭難したことが無いんだ」
志村「25回もしてんじゃねえか!!」
姉「遭難する機会なんて、普通は1~2回もねえからな!?」
父「あのなあ。アイツは以前「ミイラ取りがミイラ選手権」で優勝した経験もあるんだぞ??だから大丈夫だ!!」
志村「どこがどう大丈夫なんだ!?」
姉「てかなんなのその大会!?何をすんの??」
父「遭難した人を助けに行く速度を競う競技らしい。助けるのが遅ければ遅いほど高ポイント獲得で、遭難したら最高ポイントがもらえるらしい」
志村「なんだそのクソ競技!!」
姉「遭難したもん勝ちじゃねえか!!」
父「そうそう。そこで25回出場して、全部遭難して優勝したのが、ソイツだ」
志村「25回の遭難ってそれかい!!ただのバカじゃねえか!!」
父「しかも毎回1人で開催して1人で遭難して、警察を呼ぶ羽目になって助けてもらったらしい(笑)」
志村「本当に大迷惑な奴だな!!」
相南「オッス志村。助けに来たぜ」
父「おー相南!!助かったぜ!!」
母「ありがとうございます!!でも、車はどこですか??見当たりませんが??」
相南「いや、歩いてきましたけど??」
父「え…??なんで歩いて来たの??車は??」
相南「いや、だって歩いていける距離だったし…」
姉「2時間かかってますけど!?」
父「まあでも帰り道はわかるんだな!?家まで案内してくれ!!」
相南「いや??まったく覚えてないけど」
父「…………………」
母「…………………」
志村「…………………」
姉「…………………」
志村・母・姉「「「なにしに来たんだコイツ!?!?」」」
父「なるほど!!こんな風に毎回コイツは遭難していたわけか。流石は「ミイラ取りがミイラ選手権」の優勝者だな!!(笑)」
志村「感心してる場合か!!どーすんだ!?」
母「マジでつんだ…」
姉「人生終わった…」
相南「大丈夫だよ。こういう時のために警察官がいるのさ!!警察を呼べばいい!!」
志村・姉「「え??」」
父「確かに。流石は遭難マスター!!長野の警察に「位置は全然わかんないけど、遭難したから助けてください」って言えばいいのか!!」
志村「超大迷惑!!」
父「ついでに東京の自宅まで無料で送ってもらおう!!」
姉「そして超図々しい!!」
父「もしもし警察ですか??あのですね今、長野で遭難してるんですけど、車で助けに来てくれませんかね…?え?場所ですか?えーと…星空がめっちゃキレイなところです!!」
志村・姉「「わかんねえっつーの!!」」
~1時間後~
警察「あの、大丈夫ですか?」
父「はい。大丈夫です。本当にありがとうございます」
志村・母・姉「「「ありがとうございます!!」」」
志村「本当に!!マジでありがとうございます…!!(涙)」
姉「本当に!!本当にマジで助かりました…!!(涙)」
警察「あ、はい。どういたしまして…」
警察「ところでですね…こんな所で何してたんですか?」
父「キャンプです」
警察「キャンプ…??こんな何もないところで??」
父「野生のイノシシを狩ったり、星を眺めたりしてました」
警察「原始人…??」
父「まあとりあえず、自宅まで送迎お願いします!!」
警察「えっと、ご自宅はどこですか??」
父「東京都です」
警察「あの、新幹線で帰ってください(笑)」
父「いや終電が無いんで。」
警察「まだ午後6時ですよ!?福岡からでも帰れます!!」
父「じゃあ、交通費をいただいてもいいですか??今、持ち合わせがなくて…(笑)」
警察「コンビニのATMでおろしてください!!」
父「えー??コンビニだと手数料が…」
警察「なんだコイツ!?ここに置いていくぞマジで!?」
~完~




