男だけのプールは、一筋の虚しさが残る その2
前回のあらすじ
ウォータースライダーの管理人(♂)が仲間になった。
加藤「ウォータースライダーの管理人さん!?」
志村「なんで俺らに協力してくれるんすか!?」
管理人「単純な話っすよ。あのクソカップルの話を聞いてて、バチクソイライラしたからっす。この世で唯一許せないものは、非リアをバカにするリア充っす!!」
加藤「え…それじゃあまさか…?」
志村「あなたも、俺達と同じ…?」
管理人「はい。あっしも同志(非リア)でっせ!!」
加藤・志村「「同志いいいいいいいいい!!!!」」
加藤「まさかリア充だらけの地で、同志に会えるなんて…」
志村「生涯の友になりましょう!!」
高木「いや、大袈裟すぎんだろ(笑)」
加藤「あのなあ高木。非リアの絆は、なによりも強いんだぞ!?」
高木「めちゃくちゃ弱そう!!」
志村「バカ野郎!!非リアほど信頼のおける奴らはいねえだろ!?」
高木「すぐ裏切りそう!!」
加藤「ダメだコイツは。何を言ってもわからん」
志村「そうだな。コイツには理解できんか、俺達の熱い友情は」
高木「じゃあ、その同志に彼女ができたらどーするの?」
加藤「骨ごと切り刻んですりつぶして燃やして東京湾に沈めて魚の餌にする」
志村「四肢をもぎ取って皮をはいで焼肉にして東京湾に沈めて魚の餌にする」
高木「絆もクソもねえじゃねえか!!」
小島「じゃあハニー。先にすべっていいぜ。」
ハニー「ありがと!!先に行って待ってるね!!」
管理人「まあ非リアの熱い友情の話は一旦置いといて…」
高木「どこに熱さを見出した!?」
管理人「あっしもこのクズには心底ムカつきやした。協力しやすぜ!!」
加藤「マジすか!?助かります!!」
志村「でも何してくれるんだ??」
管理人「ウォータースライダーの水量と速度を10倍にしてやりまっせ(笑)」(※そんなこと普通できません)
加藤・高木・志村「「「グッジョブ!!!」」」
小島「えっと…あの、なんか水の量、多くないですか…??」
管理人「いえいえ。気のせいでっせ(笑)」
小島「いや、あの、明らかに水が重いんですけど…重すぎて既に吹っ飛ばされそうなんですけど!?」
管理人「はい、いってらっしゃーい!!」
小島「え、ちょ、ギャアアアアアアアア!!何この勢い!?速すぎ!!そして重!!死ぬ!!マジで死ぬって!!」
小島「イヤアアアアアアアアアアアア!!!!」
ザバーーーン!!
小島「…………………」
ハニー「ダーリン!?大丈夫!?」
小島「…………………」
ハニー「え!?なにこの臭い…??クサ!!」
小島「おしっことうんこ、漏れちゃった…」
ハニー「えええ!?!?」
〜ウォータースライダーの上〜
加藤・高木・志村「「「ギャハハハハハハハハ!!!」」」
加藤「見たかあの顔!?」
志村「ざまあねえぜ!!」
管理人「はいよ、水量と速度は戻しました。次はアンタらの番でっせ!!」
加藤「マジでありがとう…管理人さん」
志村「この御恩は一生忘れません…」
高木「すぐに忘れそう(笑)」
加藤「よっしゃー!!滑るぜ!!」
管理人「いってらっしゃーい!!」
加藤「イヤッフーー!!最高!!」
加藤「…え??なんかクサ!!なんかめっちゃクッサ!!ヴォエ!!オエエエエエエ!!」
ザバーーーン!!
加藤「…………………」
管理人「いってらっしゃーい!!」
高木「クッサ!!なにこれクサ!?ゲロ吐きそう!!オエエエエエエ!!」
志村「クッサ!!なんだこの臭い!?クサすぎ!!オエエエエエエ!!」
高木・志村「「…………………」」
高木「おいテメエ!!なんかしただろ!?」
加藤「してねーよ!!俺が通った時から死ぬほど臭かったんだよ!!」
志村「お前のゲロのせいでさらに臭くなったじゃねえか!!」
高木「なんだと!?テメエも吐いてただろうが!!」
加藤「あれ…?なんかこの水…ちょっと茶色くね…?」
高木「え…?おい、これってさ…うんこじゃね??」
志村「でもよ、こんなとこでうんこする奴なんて…」
ハニー「ほら、ダーリン。トイレ行こ??」
小島「うん…グスッ…ひっく…」
志村「おい…アイツの尻…茶色いぞ…」
高木「てことは、まさか…まさか…」
加藤・高木・志村「「「ギャアアアアアアアアア!!汚ねええええええ!!」」」
監視員「ちょっと君達。このスライダーがものすごい臭いという通報があったんだが、犯人は君達だね??君達がゲロを吐くところを見た人がの大勢いるんだ」
加藤「違います!!アイツのうんこのせいです!!」
志村「そうです!!その臭いで俺達はゲロ吐いたんです!!」
監視員「吐いたことは認めるんだね??ではちょっと来たまえ」
加藤「ちょっと待って!!」
高木「とりあえず、とりあえずシャワーだけは浴びさせて!!」
加藤・高木・志村「「「マジでお願いします!!!」」」
〜1時間後〜
加藤「ハア…マジで最悪だわ…臭い取れたかな…?」
高木「ホントそれ…あの臭い、思い出しただけで吐きそう…」
志村「まさか、脱糞までするとは…あのバカ…」
加藤「しかも、1時間も補導されるし…」
高木「うんこしたのも俺らだと思われてるらしい…」
志村「最低の思い出だわ。アイツ絶対に許さん…」
加藤「まあでも、これで彼女は絶望しただろ…」
志村「そうだな。流石に別れてるだろ…」
高木「あ、あそこにいた」
ハニー「ダーリン、大丈夫??水着かえた??」
小島「うん。新しい水着買った…ぐすっ…ひっく…」
ハニー「大丈夫よ、ダーリン。私はダーリンがおしっことうんこを漏らしたくらいで、別れたりなんてしないわ!!」
小島「ハ、ハニー…!!愛してる!!大好きだ!!」
加藤「大声で話す内容じゃねえだろ…」
志村「でも、作戦は失敗か…」
加藤「しょーがない。次の作戦だ」
高木「え??まだやんの??(笑)」
加藤「当然だ。まだアイツらが別れてないからな」
高木「でも俺、もううんこまみれになりたくねえんだけど…」
志村「諦めたら、そこで試合終了だぞ?高木」
高木「いいよ、この試合は終わっても!!てか終わらせてくれ!!」
加藤「名付けて「リア充ならできるよね?大作戦」だ!!」
志村「よっしゃー!!リア充ぶっ潰す!!」
高木「ハア…」
ハニー「ダーリン…」
小島「ハニー…」
加藤「そういえばさあ、リア充って全員高さ50mから飛び込みできるらしいよ?(裏声)」
志村「マジで!?リア充のちからってすげー!(裏声)」
加藤「逆にその高さから飛び込みできないと、リア充って認めてもらえないらしい(裏声)」
志村「マジかよ。リア充も大変だね(裏声)」
加藤「まあでも、リア充ならできて当然だよな(裏声)」
志村「そうだな。リアルが充実してんだから、飛び込みなんて余裕だろ(裏声)」
高木「いや、どういう因果関係??(笑)」
加藤「間違いない。飛べないリア充はただの豚って言うもんな(裏声)」
高木「なんだその話!?聞いたことねえわ!!」
高木「てか、こんな話でアイツがつられるわけ…」
小島「ハニー。俺ちょっと、飛び込みしてくるわ」
高木「つられた…バカすぎる」
小島「ハニー。見ててくれ俺の勇姿を!!俺はあの高さ50mから飛んで、自分自身がリア充だとみんなに証明して見せる!!これは、リア充である俺が絶対にやらなくてはならない試練なんだ!!」
ハニー「なんだかよくわからないけど、頑張ってー!!」
小島「皆さん!!今からリア充の俺が、50mの高さから飛び込みます!!」
「マジで!?50m!?」
「すっごーい!!」
「途中でビビって逃げてくんなよー?(笑)」
小島「そんなことはしない!!飛ぶと言ったら飛ぶ!!リア充に二言はない!!(ドヤ顔)」
「おおー!!」
「すっごい自信だ…」
「カッケエ…」
小島「よし。これが50mか…え??待って、クソ高い…」
小島「え、マジで無理なんだけど…え、ちょ、高すぎでしょ…待って、マジで無理無理無理無理!!ガクガクブルブル…」
加藤「あのーすいません。やるなら早くしてもらえませんかねえ!?」
志村「そうそう。後ろがつかえてんだよ!!早く飛べよ!!」
小島「あ、しゅ、しゅいましぇん…先をお譲りしましゅ…って、お前ら!!」
志村「さっさと飛んでくれないっすかねえ??大島さん」
小島「だから小島だっつーの!!テメエら、俺をはめやがったな!?」
高木「いや、別に何もしてねえけど…(笑)」
小島「そんな飛びたいなら、どうぞお先に!!」
加藤「いーんですかあ??これを飛ばないと、リア充とは認められないっすよ??」
志村「それに、下で待ってる彼女が、どー思うんすかねえ??」
小島「う……それは、確かに……」
加藤「最高にダサいよなあ??あんだけギャラリーをたきつけて、見栄を張って飛びに行って、飛ばずに帰ってくるなんて(笑)」
志村「間違いない。確実にリア充の資格を剝奪されるな(笑)」
高木「リア充の資格って何!?」
ハニー「ダーーーリーーン!!頑張ってーーーー!!」
志村「ほら、ハニーが待ってるぞ??早く行けよ(笑)」
小島「ムキイイイイイ!!なんかムカつく!!とりあえずお前が先に行けよ!!」
志村「はあ!?なんでだよ!!テメエが先に行け!!」
小島「いや、まずはお前で様子を見る!!どうせ飛ぶんだろ!?」
志村「はあ!?俺はリア充じゃねえんだから、飛ぶ必要ねえんだよ!!だから死んでも飛ばない!!」
小島「じゃあ何しに来たんだよ!!」
志村「お前が飛んで惨めに死ぬ所を見に来たんだよ!!(笑)」
小島「なんて奴だ!!絶対に落としてやる!!」
志村「なんだと!?テメエこそさっさと落ちろ!!」(※こんな所で争うのは絶対にやめましょう。強制的に落とすのもやめましょう)
加藤「おい!!あんま暴れると落ちるぞ!?(笑)」
高木「おい、危ねえぞ!!って…」
小島・志村「「あ……」」
加藤「あ、落ちた…(笑)」
小島・志村「「ああああああああああイヤアアアアアアアアアアアア!!」」
ヒュウウウウウウウウ
ザッバーーーーーーン!!
チーーーーン…
小島・志村「「…………………」」
「おい!!あそこで2人が気絶してるぞ!?」
「ホントだ!!助けなきゃ!!って…」
「ちょっと!!何これ!?水が茶色くなってるわよ!?」
「クッサ!!何だこの臭い!!うんこの臭いじゃん!!」
「超クッサ!!おーーーい!!誰か監視員を呼んで来て!!」
加藤「アイツら…ビビりすぎてうんこ漏らしたのか…」
高木「他人のフリして、ここから逃げようぜ…」
加藤「そうだな…」
ハニー「もう!!ダーリン。無茶しないでよね!?」
小島「グス…ハニー…マジでごめん…」
ハニー「もう…なんで飛び込みなんてしようとしたのよ…」
小島「それは…ハニーを守れるような男になりたかったから…」
ハニー「え…??」
小島「あの高さから飛び込む勇気すらない男じゃ、ハニーを守れないと思ったからさ。」
ハニー「ダ、ダーリン…」
小島「まあ、結果は散々だったけど、なんとか飛ぶことはできたからさ。その…俺のことを…彼氏だって改めて認めてくれるかな…??」
ハニー「なに言ってんの、ダーリン。元々私の彼氏は、世界であなただけよ♡マイダーリン♡」
小島「ハニー…」
ハニー「ダーリン…」
加藤「信じられん…あれで別れないなんて…」
志村「俺が彼女だったら、彼氏が2回も失禁&脱糞したら、絶対別れるのに…」
高木「それな…少なくともキモすぎて帰るわ…」
加藤「やっぱり、カップルってスゲエな。羨ましいわ…」
志村「ああ…絆の強さがチゲえわ…」
高木「いや、あれはだいぶ特殊なカップルだと思うけど(笑)」
加藤「あー、やっぱ欲しいわ。彼女」
志村「それなあ…あ、そーいえば花畑は??」
高木「あそこにいる(笑)」
加藤「アイツ、まだナンパしてたのか…(笑)」
志村「マジで!?スゲエな…(メンタルが)」
加藤「でもさ、恋愛にはそういう諦めない心が大事なのかもな…」
志村「俺らも、アイツの諦めない精神は見習わねえとな…」
加藤「ああ…俺らも、やるか!!」
志村「おうよ!!」
加藤「よお花畑。まだ見つからねえみてえだな(笑)」
志村「もう3時間以上たってるぞ?(笑)」
花畑「うっさい!!もうすぐ見つかるわ!!」
加藤「俺らも、やるぜ」
花畑「え??」
志村「勝負だ。どっちが早く見つかるか」
花畑「!?」
花畑「上等よ!!負ける気がしないわ!!」
加藤「こっちのセリフだ!!」
~3時間後~
加藤「…………………」
花畑「…………………」
志村「…………………」
加藤「3時間やって、まったく相手にされんのだけど…涙止まらん」
花畑「まだマシよ…アタシなんて、合計6時間やってるのよ…?」
志村「普通に、プールで遊んどけばよかったわ…」
加藤「…………………」
花畑「…………………」
志村「…………………」
加藤・花畑・志村「「「帰るか…」」」
加藤「あれ?高木は?」
志村「さあ…?」
高木「あれ?お前ら、まだそこにいたの?(笑)」
加藤「お前は何してたの?って…」
ギャル1「じゃーねー高木君。また今度ねー!!」
ギャル2「今度は渋谷とかで遊ぼ!!」
高木「いいっすね!あ、ご飯とかマジであざした。ゴチになりました」
ギャル1「全然大丈夫だよ!!またねー!!」
加藤「は??え、誰??今のねーちゃん達…」
高木「いや、お前らがいなくなったから1人でブラブラしてたら、なんかナンパされてさ(笑) ご飯とか奢ってくれるっていうから、ちょっと付き合ってたわけ。でも結構楽しかったわ。その後、色んなプールで遊んだし(笑)」
加藤「…………………」
志村「…………………」
高木「でももう流石に帰るっしょ??暗くなってきたし」
加藤「…………………」
志村「…………………」
加藤・志村・花畑「「「ぶっ殺す!!」」」
ドカバキボカスカ
高木「なんで花畑まで!?」
~完~
 




