男だけのプールは、一筋の虚しさが残る その1
~とある有名プール施設にて~
加藤「やったぜ!!ついに来たぜ、巨大プール!!」
志村「ヒャッハー!!騒ぎ倒すぜ!!」
高木「はあ…結局男だけになったな…(笑)」
加藤「しょーがねーだろ。来れる女子が花畑しかいなかったんだからよ。」(※5話参照)
高木「そうだな。花畑1人連れていくなら、男3人で行った方がまだマシって結論になったんだったな…」
志村「そりゃそうだ。花畑はとんでもない虚言癖女だからな。ウザすぎて全然楽しめない」
加藤「でも確かに、女子は欲しかったよなー。せめて2人くらい」
高木「だから、今回は解散でよかったじゃん…それか市民プール行くとか」
志村「バカかテメエ!!俺が市民プールごときで満足できるわけねえだろうが!?」
高木「知らねーわ!!」
加藤「やっぱり夏と言えば、流れるプール!!波のプール!!そして、ウォータースライダーだ!!」
志村「その通りだ!!夏、ここに来ないなんて選択肢はねえ!!」
高木「あのな、俺はお前らのためを思って言ってるんだぞ?(笑)」
加藤・志村「「え??」」
高木「ここにいるのは、基本的にリア充ばっかだからな??」
加藤「…………………」
志村「…………………」
「ねえ、ソウタ。あっち行こうよ!!」
「おいおい。引っ張るなよー」
「おいリナ。ウォータースライダー乗ろうぜ!!」
「いいよ。行こ!!」
「ねえねえシュン!!次はあっちのプール行こ!!」
「いいやサヤカ。俺はこの流れるプールで遊びたい」
「えー??あっち行きたいーー!!」
「ったくよーーー。しょーがねーなーー(ニヤニヤ)」
加藤「イライライライラ」
志村「イライライライラ」
加藤「オイふざけんな高木!!」
志村「そういうことは先に言えよ!!」
高木「何度も言ったわ!!なのにテメエらは、「それってあなたの感想ですよね?」とか「お前が嫉妬してるだけだ」とか言って人の話を全く聞かねえからよお!!」
加藤「え??そうだっけ??(笑)」
志村「いや、これは高木の説明が下手なのが悪いな」
高木「この説明に下手もクソもあるか!!」
加藤「ふざけんなよ!!こんなリア充だらけの所、一瞬でもいたくねえわ!!」
志村「ホントそれな!!いるだけでムカムカしてくるわ。早く帰りてえぜ!!」
高木「じゃ、帰るか(笑)」
志村「正気かテメエ!?俺達は超高い金を払ってここに来てんだぞ!?帰る訳ねえだろうが!!」
高木「どっちだよ!!」
加藤「まあ、志村の言う通りだな。少なくとも5000円分は遊んで帰らねえと」
高木「まあ、それはそうだな(笑)」
花畑「あら??なにしてんのアンタ達??」
加藤「え?」
高木「え??」
志村「え???」
花畑「…………………」
加藤「…………………」
高木「…………………」
志村「…………………」
花畑「ちょっと!!なんでいんのよアンタ達!!」
加藤「いや、それはこっちのセリフだわ!!」
高木「なんでいんのお前!?」
志村「今日、俺らがプール行くことは知らなかっただろ!?」
花畑「そーよ!!アンタ達が結局行かないとかほざくから!!」(※5話参照)
加藤「その後、結局行くことになったんだけどさあ…誘い忘れt」
花畑「なるほどね。で、アタシを誘おうとしてたんだけど、アタシがあまりにもカワイすぎるせいでずっと声をかけられなくて、気づいたら当日になっちゃったってわけね」
加藤「なんか、勝手に自分語りを始めたぞ??」
高木「コイツの脳みそはどうなってるんだ??」
花畑「まあそりゃそうよね。この完璧美少女であるアタシを、誘わない理由なんてないものね!!」
志村「いや普通に、花畑がウザいから誘わなかった(笑)」
花畑「あんだとゴルア!!」
加藤「いやー、最初から男だけでプール行くつもりだったからさ(笑)」
花畑「噓つくな!!最初あんだけガッキーとか唯とか誘ってたでしょうが!!」
加藤「いやさ、女子1人だけだと花畑が可哀想かなー?って思ってさー(笑)」
花畑「まあそうね。確かにこんな野蛮で下品な性欲MAXの変態男子高校生3人に、完璧美少女であるアタシが1人でついて行ったら、確実に襲われてしまうものね。一緒に行かなくて良かったわ(笑)」
加藤「よくそんな瞬時に男子高校生の悪口がいっぱい出てくるな!?」
高木「どんだけ自意識過剰なんだよ!!襲うわけねえだろ!?(笑)」
志村「それで、こんな虚言癖のある花畑なら誘わなくてもいいかなー?ってことになった(笑)」
花畑「ぶっ殺すぞ!?」
高木「てか花畑こそ、なんでここにいんの??」
花畑「はあ??遊びに来たからに決まってるでしょ」
加藤「え?連れは??」
花畑「いないけど??」
加藤・高木・志村「「「は???」」」
花畑「1人で来たけど??」
加藤「いや、その、「何か?」みたいな顔やめて」
高木「1人でプール来てどうすんだよ!?」
花畑「そんなの簡単よ。ナンパしてきたイケメンと一緒に遊ぶのよ」
加藤・高木・志村「「「は???」」」
花畑「だから、どうせナンパしてくるであろうイケメンと一緒に遊ぶから、連れなんて必要ないってわけ(笑)」
加藤「えっと、何言ってんだコイツ…?」
高木「さあ…?」
花畑「アタシみたいな美少女、イケメンナンパ男が放っておくわけがないわ!!むしろ連れと一緒に来ちゃうと、余っちゃってその人が可哀想でしょ??だから、1人で来たってわけ」
加藤「いや、むしろ花畑が余ると思う」
志村「確かに。」
花畑「なんだとコラ」
高木「そっか、じゃあまあ、ナンパ頑張って(笑)」
花畑「ナンパ「待ち」な!?」
加藤「どうせしばらくしたら、ナンパする側になるから」
花畑「ならねーし!!アタシを舐めんじゃねえ!!」
花畑「まあでも、そんなにアタシについてきてほしいなら、一緒に行ってあげてもいいけど??」
加藤・高木・志村「「「いえ結構です。」」」
花畑「どーせ女っ気の全く無いアンタらのことだし。男3人しかいないんでしょ??カワイソーだからついて行ってあげるわよ(笑)」
志村「いや、女1人の花畑よりは流石にマシだと思う」
加藤・高木「「確かに」」
花畑「ま、3時間後を楽しみにしてなさい。その頃にはアタシは1人じゃないから(ドヤ顔)」
加藤「3時間…??」
高木「結構時間かかってるな」
志村「意外と自信ないんじゃね?(笑)」
花畑「やかましい!!」
〜移動中〜
加藤「さてと。ウォータースライダー乗ろうぜ」
高木「そうだな。ボッチの花畑を見下ろしながら並ぼうぜ(笑)」
志村「信じられねえな。1人でこんなデカいプールに来る奴がいるなんて…(笑)」
加藤「マジでそれな(笑)」
高木「おい。もう自分からナンパしてるぞ花畑(笑)」
志村「なにがナンパ待ちだよ(笑) 全然待ってねえじゃねえか!!」
高木「あれからまだ5分もたってねえぞ(笑) 痺れ切らすの早すぎだろ」
加藤「可哀想な奴だ…」
志村「ホントそれな…」
高木「まあ、お前らもあんまし変わらんけどな(笑)」
加藤・志村「「ああん!?」」
「ねえねえ。ホントに大丈夫??滑ってる時、水着取れたりしない??」
「大丈夫だって。いざという時は俺が抑えるからさ////」
「やだもーー!!エッチ!!////」
加藤「イライライライラ」
志村「イライライライラ」
高木「オイオイ。お前ら暴力事件とか起こすなよ?(笑)」
加藤「あと5分以上、あのやり取りが続いたら手が出るかも…」
志村「スゴイなお前…俺はもう30秒も耐えられない…」
高木「ハア…先が思いやられるなこりゃ…(笑)」
??「あれ?志村じゃん!!」
志村「ああん!?」
??「久しぶりだな!!俺だよ俺!!」
志村「は??誰だよ??」
小島「俺だよ俺!!小学校の同級生の小島だよ!!」(※6話参照)
志村「ん…??ああー思い出した!!2組の中島かーー!!」
小島「いや小島だよ!!そして俺は3組だよ!!」
小島「…って何回やるんだこのやり取り!!」
志村「ホントだよ。何度も同じツッコミしてると飽きられるぞ?中島」
小島「悪い悪い…ってお前に言ってんだよ!!何度も人の名前を間違えんな!!」
加藤「声でか…で、志村。誰なのこの人」
志村「だから、4組の中島だって」
小島「さっきは2組って言ってただろうが!!本当は3組だけどな!?」
加藤「なるほど。中島さんていうのね」
志村「そうそう。クラスメイトの中島」
小島「チゲーよ!!小島だよ!!」
志村「冗談だよ冗談(笑) 本当は大島だろ??」
小島?「だから、小島だっつーの!!」
高木「志村の同級生の小島さんね。オッケー」
小島?「だからチゲーよ!!大島だよ!!」
加藤「え??」
高木「え??」
小島?「あ……」
加藤「いや、どっち??」
志村「だから、小学校の時のクラスメイト、大島だってば」
高木「え!?マジで大島だったの!?」
小島?「あれ??俺の名前って何だったっけ…??小島?大島??」
加藤「おいおい。大丈夫か?コイツ(笑)」
??「ダーーーリーーン!!」
志村「ウゲエ…やっぱりいたか…」
加藤・高木「「え??」」
小島「ハニイイイイイイイ!!」
加藤「ダーリン??ハニー??」
高木「いつの時代のカップル!?」
小島のハニー「ちょっと!!アンタ、またダーリンの名前間違えたでしょ!?」
志村「紛らわしい名前をしてるコイツが悪い」
ハニー「なんですって!?絶対許さない!!」
小島「まあまあ。落ち着けってハニー。こんな奴らの言うこと、真に受ける必要なんてない。俺達が超最高のパーフェクトカップルだから、嫉妬してるだけなんだよ。許してやろうぜ??」
ハニー「ダーリン…」
小島「ハニー…」
志村「あの時は店だからイライラしたけど、今はなんとも思わんな(笑)」
加藤「それな。ブサブサカップルだから、悔しくもなんともないわ(笑)」
ハニー「ねえダーリン。あの2人、完全に私達に嫉妬してるよ(笑)」
小島「オイオイ。そんな事実を言ったら、あのザコザコ非リアの2人が可哀想じゃないか(笑)」
ハニー「そうね、ダーリン。私、カワイソーなことしちゃった(笑)」
加藤・志村「「ああん!?」」
小島「そうそう。ああいう全くモテない残念な非リア集団って、何するかわかんないから。気をつけないとダメだよ?ハニー」
小島「いいかい?モテないブサ男どもの嫉妬ほど怖いものはないんだ。コイツらはここにすら男だけでしか来れない残念な奴らなんだ。そんな奴らは、超絶カワイイ俺のハニーに何するかわからない。だから、絶対に俺から離れないで!!」
加藤「どんだけ自意識過剰なんだコイツら…」
志村「だから、お前のブサハニーなんて興味ねえっt」
ハニー「そうね。危ない危ない。野獣のような変態非リア集団に襲われるところだったわ…ダーリン、本当にいつもありがと♡ 私を守ってくれて♡」
小島「当たり前だろ?俺はお前の、生涯の騎士だからな!!(ドヤ顔)」
加藤・志村「「オエエエエエエ!!!」」
ハニー「もーー!!//// ダーリン!!マジでカッコ良すぎ!!ホント大好き!!」
小島「俺もさ、ハニー!!//// 一生君を愛し続けるよ…」
ハニー「キャーーーー!!もうダーリンたら、なんでそんなカッコいいの!?♡」
小島「やめてくれよハニー//// 俺には、愛する大切な人がいるってだけさ。アイツらみたいな心も顔もブサイクな非リアとは違って、俺には一生守ると心に誓ってる超カワイイ相手がいるからさ。それだけで俺はカッコよく居続けられるんだ。つまりこれはハニーのおかげなんだよ」
ハニー「やだもーーーーー!!ダーリンマジでカッコイイ!!大好き♡」
小島「でもこうやってイチャイチャすればするほど、コイツらみたいな変態非リア集団に恨まれて、さらにハニーを危険にさらすことになるんだよな…。ハア……人前でイチャイチャできないなんて…あーリア充ってマジでつれえわーー!お前らもさっさとリア充になってくれよーー!(笑)」
ハニー「ダーリン、それはダメよ。この人達は「なりたくてもなれない」んだから!(笑)」
小島「あ、そっか!!それはゴメーン(笑)(笑)」
加藤・高木・志村「「「イライライライラ」」」
加藤「志村。お前の友達、殺していいか…?」
志村「安心しろ。アイツは最初から友達じゃない」
高木「久しぶりに本気でイラついたわ…」
加藤「ぶっ殺そうぜアイツ」
高木「今回ばかりは協力するわ」
??「あっしも協力しやすぜ!!」
加藤・高木・志村「「「誰だアンタ!?」」」
??「ウォータースライダーの管理人でっせ。」
~続く~




