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遊びに誘う大人はしっかり選びましょう その2

~5分後~


森田「よし。鬼ごっこはやめようか(笑)」


子供1「うん。全然面白くなかった…」


子供2「ね。北野が弱すぎてつまんなかった…」


北野「俺が弱いだと!?やっぱりガキは何もわかってないな。あのな、超一流っていうのは、相手に手加減をしていないと思わせる人間のことn」

森田「じゃ、ドッチボールしようか。あのボール使って」


子供1「ドッチボール!?したいしたい!!」


子供2「わーい!!ドッチボールやろやろ!!」


北野「ふん。中学時代には強豪野球部d」

森田「ハイハイ。その話はさっき聞いたから」


子供1「北野はマジでうるさい!!」


子供2「北野のバカは黙って!!」


北野「めっちゃ辛辣!?」




子供1「じゃあ、ボール投げるよー?えい!!」


バシイ!!


子供2「やった!!取った!!」


森田「スゴーイ!!よく取ったね!!」


杉本「スゴイでござる!!偉いでござる!!」


北野「ふん。そんな遅くてへぼい球を取ったくらいで何だってんだ。俺なんて160kmの球を取ったことだってあるんだぜ!?」


森田「…………………」


杉本「…………………」


北野「…………………」


子供2「よーし、僕も行くぞ~!!えい!!」


ビュン!!


森田「うわ、すごい速い球!!君スゴイよ!!」


杉本「スゴイでござる!!速いでござる!!」


北野「俺だって、あれよりももっと遥かに速い球投げれるし!!」


森田「…………………」


杉本「…………………」


北野「…………………」


子供2「噓!?ボール避けられた!?」


子供1「へっへーんだ!!」


森田「よく避けたね!!君もスゴイよ!!」


杉本「スゴイでござる!!上手いでござる!!」


北野「俺だって、あの程度の球なんてクソ余裕で避けれるし!!」


森田「…………………」


杉本「…………………」


北野「…………………」


子供3「やったー!!初めて当てたー!!」


森田「スゴイよ!!みんなスゴイ!!」


杉本「スゴイでござる!!」


北野「いい加減にしろおおおおおおおお!!」


森田「え??」


子供1・2・3「「「???」」」


杉本「どうしたでござるか?北野君」


北野「俺のことも少しはほめろよ!!」


森田「はあ??」


北野「子供ばっかりほめてさあ!!なんで俺のことは全然ほめてくれねえんだよ!!」


森田「いや、君にほめるポイントないじゃん…」


北野「俺だって、速いボールを取ることだって、避けることだってできるわ!!あれ以上に速く投げることだってなあ!!」


森田「当たり前だろうが!!君はもう高校生なんだぞ!?」


北野「関係ねえ!!高校生でもほめて欲しいんだよ!!」


森田「あ、ハイ。そうですか(投げやり)」


子供3「え、何この人…(ド正論)」


子供4「き、気持ち悪…(ド正論)」


森田「じゃあ、ほめてあげるから、どうぞ投げて…」


北野「よし。任せろ!!どりゃあ!!」


フワフワフワ~~

ボトン。コロコロ…


森田「いや、5歳児よりも飛んでないじゃん!!この実力でよくほめて欲しいとか名乗り出てきたな!?」


北野「痛てててて…しまった忘れてた。俺、中学で肩壊してたんだった…」


森田「もうマジで何なのコイツ!?何がしたかったの!?」


北野「なんで肩を壊したか知りたいって??そう、あれは超大雨が降ってた日のことだ。絶対に負けられない試合で全てを託された大エースの俺は、200球も投げt」

森田「どうでもいい!!前にも聞いた!!」


北野「だが、取ることならできるぜ!!投げてみてくれ!!」


森田「ハイハイ。」


ポヨヨーン

バシン!!


北野「あ……」


ボトン。コロコロ…


森田「…………………」


杉本「…………………」


子供1~4「「「「…………………」」」」


北野「…………………」


北野「しまった忘れてた。俺、お腹壊してたんだった…」


森田「あんま関係ないよ!?たとえお腹壊してても!!」


北野「でも、避けることならできるぜ!?早く投げて投げて!!」


森田「ハア…マジでダルい…はいどーぞ。」


サッ!!(避ける音)

ボト。コロコロ…


北野「イエエエエエエエエエエイ!!フォーーーーー!!」


北野「どーよ!?ちゃんと避けれただろ!?ほめてほめて!!」


森田「ハイハイスゴイスゴイ。」


杉本「マジでスゴイでござる…(その精神が)」


子供1「ねえ、ドッチボール再開していい??」


子供2「何だったのこの時間…」


子供3「てか、北野のせいでめちゃくちゃつまんない…」


子供4「ホントそれ…マジで最悪」


森田「完全に呼び捨てにされてる…(笑)」


北野「人のせいにするんじゃない。大体、自分が楽しむことばかり考えてる奴は、マトモな大人になんてなれねえんだぞ?わかったか!?」


森田「一番自分だけが楽しもうとしてた人が何言ってんの!?」


北野「まあ、これでルールは大体わかった。さあ、俺達の戦いはこれからだ!!」


森田「ルールは最初からわかってただろうが!!ドッチボールだぞ!?」


北野「さあいくぜ!!どりゃあ!!」


フワフワフワ~~


子供1「よし!!取るぞー!!」


ポトン


子供1「あ!!落としちゃった!!」


北野「はいアウトーー!!はい雑魚ーー!!ほらさっさと外出ろ外!!」


子供1「ウッザ…」


子供3「マジでムカつく…」


森田「優しさの欠片もねえな…この高校生」


子供3「もう許さない…えい!!」


北野「残念!!避けてやるぜ!!」


カスッッ


北野「あ…」


子供3「当たった!!ちょっとかすった!!」


北野「はあ??証拠は??」


子供3「え??」


北野「証拠はあんのか!?」


子供3「ええ…??」


森田「いや、大人げな…」


北野「俺が当たったなんて証拠はない!!よってセーフ!!」


子供3「私見てたもん。北野、絶対当たってたよ」


子供1「僕も見てたよ。絶対当たってた。」


森田「らしいですよ(笑) 素直に認めたらどーですか?(笑)」


北野「だから、証拠はあるのか!?当たった瞬間の動画でもあるのか!?」


子供1「え、いや、それは、ないけど…」


森田「マジで大人げな…本当に高校生か??この人…」


北野「これでも高校生ですが、何か??」


森田「やかましい!!こんな話でタイトル回収すんな!!」


北野「俺がカスってない、と言ってるんだからカスってない!!証拠がないから俺はセーフ!!」


森田「あのさあ、北野君。流石に大人げなさすぎ…子供達、みんなドン引きしてるよ??」


北野「そんなの関係ねえ!!あのなあ、勝負って言うのはいつでも全力投球なんだよ!!手加減するなんて大きな間違いだ!!何事も全身全霊で取り組むことが相手への礼儀だ!!」


森田「さっき散々「手加減がなんとか」とか言ってなかったっけ!?」


コロコロ…


子供2「あ、ヤバい!!ボールが外野に出ちゃう!!」


子供4「早く取らないと…でももう間に合わない!!」


北野「うおおおおおおおおおお!!俺は絶対に諦めないぜ!!」


ガシイ!!ズザザザーーー(地面を滑る音)


北野「ゼエゼエ、ハアハア……」


子供1「あれ??線、普通に越えてない…??」


子供2「ホントだ…余裕で越えてる…」


子供4「これ、相手ボールじゃない??」


北野「はあ!?こ、越えてねえし!!ゼエゼエ、これは、俺のボールだし!!ハアハア、文句ねえよな!?越えてねえよな!?越えてるって言ってる奴、証拠はあんのか!?ハアハア、動画でもあんのか!?ねえだろ!?つまりこれは俺のボールだ!!ゼエゼエ、これは俺のボール俺のボール俺のボール俺のオエエエエエエエエ」


子供1「き、気持ち悪すぎ…」


子供3「私、マジで無理…」


子供4「トラウマになりそう…」


森田「あのさあ…マジでいい加減にs」

杉本「いい加減にするでござる!!」


北野「え…??」


森田「す、杉本君が…つ、ついに北野君にキレた!?初めて見た!!」


杉本「ロリをいじめることは、拙者が許さないでござる!!」


森田「「ロリ」という表現は気になるけど、まあその通りだね」


杉本「ロリには、いじめられるべきでござる!!」


森田「は…??」


杉本「拙者は、ロリの泣き顔なんて見たくないでござる!!ロリは、嘲笑いながら拙者達をいじめるくらいがちょうどいいんでござるよ!!」


森田「なにを言ってるの??君はさっきから…」


北野「性癖がひん曲がってるな…」


杉本「ロリは軽蔑の目を向けながら、拙者達に罵声を浴びせたり、踏みつけたりするのがいいんでござる…デュフフフフグヘヘへへ。ハアハア…」


森田「やっぱり、警察を呼ぼう…マジで子供達が危ない。」


杉本「というわけで北野君。ロリをいじめることは、拙者が許さないでござるよ!!」


北野「杉本。お前は何か勘違いしてるぞ?」


杉本「え??」


北野「俺はコイツらをいじめてるんじゃない。コイツらとは、全力で勝負したいんだよ!!全力で、ぶつかり合っていきたいんだ!!俺は、ただ真剣に向き合ってるだけなんだ!!」


杉本「そうだったでござるか。拙者、勘違いしていたでござる」


森田「チョロ!?そんな訳ないだろーが!!」


北野「そうだよな!?お前ら」


子供1「…………………」


子供3「…………………」


北野「そうだよ、な!?!?」


森田「5歳児を恐喝してんじゃねえ!!」


子供1「そんなわけないじゃん…」


子供2「なんなのこの変人…」


子供3「てかマジでキモすぎ……」


子供4「しかも口臭い……」


??「何してるのアンタ達!!」


北野「え??」


子供1のママ「アンタ、うちの子達に何してんのよ!!」


北野「え??」


子供1のママ「そんな汗だくで息ハアハアしながらうちの子に近づいて!!この子に怪しいことをしようとしていたに違いないわ!!」


北野「いやいやいやいや。そんな訳ないじゃないですかー、ねえ??」


森田「この人はマジでそうです。警察に突き出してください。」


北野「おい!!」


子供1「ママー。この人ホントにマジで超ウザい」


子供2「この人、すごいハアハアしてて超キモい」


子供3「この人、自慢話も長いし存在が超不快」


子供4「しかも、マジで口臭い。存在が超最悪」


北野「そこまで言う!?」


子供1のママ「あ、もしもし警察ですか??」


北野「…よし!!逃げるぞお前ら!!」


森田「いや、あの、僕は何もしてないんだけど!?」


杉本「なんで逃げるでござるか!?拙者はまだまだロリを眺めていたいでござる!!」


森田「コイツらヤバすぎ!!やっぱり帰ろう今すぐ帰ろう!!」


~完~

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