ナンパの成功率0.000001%の男達
~学校の帰り道~
加藤「おいお前ら。ここさ、噂のナンパスポットらしいよ?(笑)」
高木「はあ?ナンパスポット?」
加藤「ナンパ待ちの女子がめっちゃいるらしい!」
志村「マジで!?何それ!?すご!!」
高木「まあ、俺らには縁のない世界だけどな(笑)」
加藤「なあなあ。あそこにいるJK、めっちゃカワイくね??」
高木「そうだな。」
志村「マジじゃん。アイドル並みじゃん」
高木「でもどうせ彼氏いるよ。ああいうタイプは」
加藤「バカ野郎!!それならナンパスポットにいるわけねえだろ!?」
高木「いや、知らずにいるだけかもしれんやん(笑)」
加藤「そんなもん、やってみねえとわからねえだろ!?」
高木「やってみねえとって、お前何するつもりだよ(笑)」
加藤「そんなもん、ナンパに決まってるだろうが!!」
高木「は??やめとけやめとけ。1000%確実に失敗する(笑)」
志村「それな。もうちょっと鏡と現実を見た方がいいぞ(笑)」
加藤「なんだテメエら!!バカにしやがって!!殺すぞ!?」
高木「だってお前、普段からそんな女子とそんなイチャイチャしてるようなキャラじゃねえじゃん(笑)」
志村「そういうのは、もっとパリピみてえな奴がやるんだよ(笑)」
加藤「ふん。お前らはさ、やる前からできないできないとか言ってるからいつまでも成長できねえんだよ!!」
加藤「俺はここでナンパを成功させ、今日からパリピデビューするぜ!!お前ら、羨ましがっても遅いからな!!」
高木「まあ、面白そうだから、せいぜい頑張って(笑)」
志村「メンタル崩壊だけはすんなよー(笑)」
加藤「まったく、あの負け犬どもめ。見てやがれ…」
加藤「オッス!!そこのおねーさんたち。こんなところで何してんの!?」
北川「は??なにアンタ」
土屋「アンタに関係ないでしょ??」
加藤「い、いやー。ま、まあ…」
加藤(あれ??この後なに話せばいいんだ!?え?ヤバい、わからん!!)
加藤(え?え?え?ヤバいヤバいヤバいテンパってきたヤバい頭全然働かない)
加藤「い、いやー、き、君たちは、あの、えーと、あー、その、なんというか、あー、えー…」
北川「え??何コイツ…」
土屋「キョドってて、めちゃくちゃキモいんだけど…てか超ウケる(笑)」
北川「てゆうかコイツ、顔も終わってない?(笑) これでナンパするとか、超ウケるんですけど(笑)」
加藤「俺に10000のダメージ。目の前が真っ暗になった」
北川・土屋「「はあ??」」
~5分後~
加藤「俺、今から死んでくる」
高木「ハイハイ落ち着いて~(笑)」
加藤「あー、もう生きる気力が無い。あー、俺はキモい俺はキモい俺はキモい俺はキモい俺はキモい俺はキモいキモいキモいキモキモキモああああああああああああ!!」
志村「まったくしょうがねえな…案の定メンタル崩壊しやがって…」
高木「ホントに世話焼けるなコイツ…」
志村「だから言ったんだよ。お前じゃ無理だって(笑)」
加藤「はあ!?ならテメエならできんのかよ」
志村「いや、俺はまずやる気ねえから(笑)」
加藤「え??何??ww もしかしてビビってんの??ww クッッソだっせえなwwwwww」
志村「ああん!?誰がビビってるだと!?」
加藤「お前だお前。クソ雑魚ブロッコリーのお前だよ」
志村「テメエ、クソ雑魚ブロッコリー先輩をバカにすんな!!」
高木「え??キレるポイントそっち!?」
志村「上等だゴルア!!やってやろうじゃねえか!!この俺様がビビるわけねえだろ!?」
高木「おいおい。やめとけって(笑)」
志村「いや、俺に任せておけ。コイツとの格の違いを見せつけてやる」
高木「ああ、そう。じゃあ頑張って(笑)」
志村「オッス!!そこのおねーさんたち。」
高木「入り方一緒じゃねえか!!」(※遠くからツッコんでます)
志村「これから暇??ちょっとお茶しない??」
北川「は??アンタ鏡って見たことある??」
土屋「自分の顔よく見てから出直してきなさいよ」
北川「大体さ、いきなり「お茶しない?」とか古いのよマジで。そんなセリフで私達が行くわけないでしょ(笑)」
土屋「てゆーか私達をナンパするなら、もっとイケメンを連れて来てくんない??こんな魚顔の人じゃなくてさ(笑)」
志村「…………………」
北川「あれ??黙っちゃった(笑)」
志村「うるせえよ…」
北川「え??」
志村「うるせえっつってんだよ!!このハゲが!!」
北川「ハ、ハ、ハゲ!?ちょっと、私ハゲてないわよね!?」
土屋「だ、大丈夫よ!!フサフサよ!!」
志村「いや??そこのつむじのあたり、ちょっとハゲてね??(笑)」
北川「え!?ちょ、マジで!?え?え?噓よね!?私、まだピチピチの17よ!?」
志村「ちょっとカワイイからってよ、調子乗りやがって…」
加藤「確かに。ちょっとカワイイからって調子乗んな!!」
北川「うわ。なんかさっきの鬼キモナンパ野郎が加勢に来た(笑)」
加藤「お、お、お、鬼キモ!?」
志村「まあ確かに、それは否定できないな。コイツは確かにキモい(笑)」
加藤「なんだとテメエ!?せっかく加勢に来てやったのに!!それにテメエにだけは言われたくねえ!!」
志村「いやいや。誰がどう見てもお前の方がキモいだろ(笑)」
加藤「いやいやいや。お前はもう一度鏡を見てこい。そこにマッギョがいるから」
志村「誰がマッギョだテメエ!!おい!!アンタら、どう考えてもコイツの方がブサイクだよな!?」
北川「ふむふむ。確かに言われてみればアンタ、マッギョに似てるわね」
志村「そうそう。だろ??……じゃねーよ!!テメエ、なに同意してんだよ!!」
北川「ハイ鏡。どうぞ」
志村「いらねーよ!!張り倒すぞテメエ!!」
北川「あ、ごめんなさい。てっきりまだ自分の顔を見たことないのかと…」
志村「よし決めた。コイツぶち殺すわ。」
加藤「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」
志村「テメエは爆笑してんじゃねえ!!」
土屋「まあでも、君もあんまし人のこと言えないけど(笑)」
加藤「なん…だと…?」
志村「ぶっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」
加藤「でもでもでもでも!!!!コイツよりはましでしょ!?」
志村「いーや!!絶対に俺の方が断然マシ!!」
北川「いや、どっちも同じくらいキモいと思う」
土屋「うんうん(*-ω-)」
加藤「…………………」
志村「…………………」
加藤「コイツら、目ん玉腐ってんじゃね??」
北川・土屋「「は!?!?」」
志村「それだ!!間違いない!!コイツらの目がイカレてる!!」
北川「いや、現実を見ろや!!」
加藤「こんなイカレてる奴らからの評価なんて、微塵も役に立たんな」
志村「だからか。さっきからずっと意見が的外れだと思ってた(笑)」
北川「いや、どこが!?」
加藤「それな。所詮クソハゲ女どもの言うことなんて、あてにあんねえよな(笑)」
土屋「一緒にすんな!!アタシはハゲてねえよ!!」
北川「いや私もだわ!!ちょっと!!なんで私はハゲてるみたいな感じ出すの!?」
志村「いやだって、実際ハゲてんじゃん(笑) てっぺんのあたり(笑)」
北川「やめろおおおおおおおおお!!アンタ、よく現役女子高生にそんなこと言えるわね!?」
加藤「テメエらこそ、現役男子高生である俺達に、よくも好き放題言ってくれたな!?」
北川「現役男子高生って何!?ニューワードを生み出すな!!」
志村「確かに俺達は、いっつもお互いをボロカス言ってるけど、いうても世間的に見れば全然イケメンの部類に入るからな??」
加藤「そうそう。マジでコイツらの目腐りすぎ」
北川「現実逃避がすごいわね…」
土屋「ここまで現実が見えてないなんて…」
北川「大体アンタらはさあ、最初の誘い方からもう論外なのよ」
加藤「確かに。最初の「お茶しない?」はちょっとキツいか」
志村「それは間違いねえな」
志村「よっしゃ。ならこれで行くわ。」
志村「どう?この後、俺と一緒にペヤング食わない?」
加藤・北川「「誰が行くか!!」」
志村「あれだぜ!?サイズがでかい奴だぜ??めっちゃお得な奴だぜ??」
加藤「そういう問題じゃねえよ!!」
志村「なんでだよ…あんなにうまくてお腹いっぱいになるのに…」
加藤「だから、そういう問題じゃねえんだよ!!」
志村「あれか、お前ら「ごつ盛り」派か!?なんだよもーー先言えよ!!」
加藤「全然チゲえから!!1回カップ麵から離れろ!!」
北川「え??なんなのコイツ??クソバカなの??」
志村「なんでだよ!?喫茶店はクソ高いから、奢りやすいカップ麵で女子を誘う、っていう作戦じゃねえのか!?」
加藤「なんだその作戦!?それでついてくる女いねえよ!!」
北川「あー、もういいもういい。アンタらが全然モテないクソ雑魚ブロッコリーってことがよくわかったわ(笑)」
加藤・志村「「なんだとゴルア!!」」
土屋「ホント、ギャーギャーうるさいわね…」
北川「てゆうかアンタらは、自分から勝手にナンパしに来たくせに、なにキレてんのよ!!」
加藤「うるせーよ!!俺らはナンパ初めてなんだよ!!優しくしてくれよ!!」
志村「そうだよバカヤロー!!こっちだって、こっちだってなあ、勇気振り絞ってやってんだぞ!?」
北川「いや、だったらナンパなんてしなければいいじゃん!?」(※ド正論)
加藤「でも実際、ちょっとナンパされて嬉しかったっしょ?」
北川「いやまったく。マジで金輪際近づかないで欲しい。ね?そうよね?」
土屋「え?ごめん。アタシはちょっと嬉しかった(笑)」
北川「はあああああああああ!?!?え??マジで!?正気!?」
土屋「え?だってちょっと嬉しくない?実際(笑)」
北川「マジか、アンタ…とんだビッチだったのか…」
土屋「ちょっと、やめてよそういうの!!勘違いされるじゃん!!」
北川「え??もしかして、今日私をここに連れて来たのって…」
土屋「うん。ちょっとナンパ待ちしてみたかったから♡」
北川「マジかコイツ!?」
志村「だったら少しは喜べよテメエ!!何が「自分の顔よく見てから出直してきなさいよ(笑)」だよ!!ブちぎれるぞゴルア!!」
土屋「いやだって、嬉しいのは嬉しいんだけど、キモいのは本当だし(笑)」
北川「まあ確かに、そもそも挙動とかヤバかったよね。めっちゃオドオドしてたし(笑)」
土屋「そうそう。めっちゃデュフデュフしてたし」
加藤・志村「「してねーわ!!」」
加藤「そんなことねえよな??俺らいつも通りだったよな??」
志村「おう。いつも通りの話し方だった」
北川「いや、それはそれでヤバいでしょ…」
加藤「でもまあ、そんだけナンパが嫌だってことは、やっぱ彼氏がいるんだろうな…」
志村「そりゃそうだろ。まあ最初から無謀な挑戦だったってわけだ…」
北川「…………………」
北川「いや、いないけど……」
土屋「アタシも……」
加藤「え??お前ら彼氏いないの??ダッサwww」
志村「その顔の良さで彼氏いねえとかマジでウケるwww」
北川「褒めてんの!?貶してんの!?」
土屋「てゆうかアンタらだって、彼女いないでしょ??」
加藤「いや、俺らはマージで恋愛とかクソ興味ないから。」
志村「そうそう。なんかさ、恋愛したい的な感情が芽生えて来ないんだよな。」
北川「ナンパしてきたくせに、なに言ってんだコイツら!?下心見え見えなのよ!!」
高木「おーい。お前らそろそろ帰ろうぜ」
加藤「ああ。そうだな。こんな女ども、こっちから願下げだぜ」
志村「ああ。俺らには釣り合わねえよ。こんな奴ら」
北川「勝手に絡んできて、なに言ってんだコイツら!?」
高木「いやー、ゴメンね。このバカどもがなんか迷惑かけて。」
北川「イ、イ、イ、イケメン!?!?」
土屋「しかも、超優しい!?!?」
北川「あの、すいません!!」
高木「え??」
北川「この後、時間ありますか??」
土屋「私達と、ス◯バ行きませんか??」
加藤・志村「「は??」」
志村「おい、テメエら!!態度が違いすぎるだろ!!」
北川「うっさいわね!!アンタらは帰っていいわよ(笑)」
加藤・志村「「なんだとゴルア!!」」
~続く?~
 




