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加藤の(気持ち悪い)恋愛事情

~神社にて~


加藤「プール、夏祭り、花火大会…夏はリア充がイチャイチャするイベントが多すぎる。本当に本当に羨ましい!!マジでイライラする!!」


加藤「困った時は神頼みだ!!毎年毎年、夏と初詣にはお祈りを欠かさず行ってきた!!そろそろ蓄積で俺に運が巡ってきてもおかしくない!!」


加藤「神様、仏様、界王神様。今年の夏こそは彼女が欲しいです。今から全力でお祈りします」


加藤「彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように…」


~10分後~


加藤「彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように」


モブおじさん「あの、すいません。後ろ並んでるんですが、まだですか??」


加藤「彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように」


加藤「彼女出来ますように彼女出来ますように彼女出来ますように彼女」

モブおじさん「いや、ちょっと。聞いてんのかアンタ!!」


加藤「…………………」


モブおじさん「……………??」


加藤「ちょっと!!失礼じゃないか!?人のお祈りを邪魔するなんて!!」


モブおじさん「いやアンタが長すぎるんだよ!!賽銭箱の前で15分もお祈りする奴がいるか!!み

んな並んで待ってるんだから、さっさと替われ!!」


加藤「うるさい!!モブキャラのくせに、ド正論をぶち込むな!!」


モブおじさん「誰がモブだ!!いや、モブだけども!!」


~帰り道にて~


加藤「はあ…なんかいいことねえかな…」


??「うーーーん…見つからないなあ…」


加藤(え??何あの人、滅茶苦茶かわええやん!!しかも、なんか困ってる感じ!!これはもう助けるしかないっしょ!!そうしたらもしかして、そこから恋に発展して…グヘヘ…)(※普通の男は下心なく普通に助けます。安心してください)


加藤「早速お祈りの効果か!?神様マジありがとう!!」


??「はあ…全然見つからない…」


加藤「お姉さん。何かお困りですか??」


??「いや、実は身に着けていたちっちゃいイヤリングを落としてしまいまして…」


加藤「探すの手伝いましょうか??」


??「ほんとですか??手伝っていただけると、本当にありがたいです!!」


加藤「勿論!!是非!!地の果てまでお供します!!」


??「いや、そこまでしなくていいですけど…(笑)」


??「でも、ありがとうございます。この御恩は忘れません。あ、私、池田って言います」


加藤「加藤です!!いえいえ池田さん、大袈裟すぎますよーー。この程度、人として当然のことをしたまでです!!下心などマジで一切ございません!!」


池田(めっちゃ下心ありそう!!)


池田「…ありがとうございます。本当に助かります」


加藤(よっしゃああああ!!これは超好感触。ヤベエ、今の俺イケメンすぎんか??我ながら、超絶完璧な会話のテクニック。日頃から必死にギャルゲーをやってた甲斐があるぜ。これはもう、惚れる一歩手前だろ!!いやもしかしたら、超絶優しくてイケメンの俺に、もう惚れているかもしれん…マジか!?でももし、もうすでに俺に惚れてるんだとしたら、この後に食事の誘いが必ず来るはずだ!!そしたら、もう彼女ゲットまで秒読みだぜ!!)(※そんなことはありません)


加藤「よっしゃあ!!ついに俺も、念願の彼女ができるんだ!!そのチケットを手に入れたんだ!!神様マジでありがとう。これまで16年間、真面目に生きてて良かった…思えばこれまでの人生、ホントにロクなことなかったな…あれはそう、俺が小学生n」

~20分後~


池田「加藤さんのおかげで、無事に見つかりました!!本当にありがとうございました!!」


加藤「いえいえ。無事に見つかって、本当に良かったです。」


池田「本当に助かりました!!ありがとうございました!!」


加藤「いえいえ。お礼とかはいらないですからね??全然しなくていいですからね??」


池田「そうですか。お優しい方なんですね…ありがとうございました」


加藤「いやホントに。お礼とかマジでホントに大丈夫ですから。全然しなくていいですから」


池田「わかりました。ではこれで失礼しまs」

加藤「あの、ホントにご飯とか誘ってくれなくていいですから。お礼にご飯とか連れて行ってくれなくて大丈夫ですから。ホント悪いですから」


池田「ご飯の話とか、私何も言ってないんですけど!?」


加藤「いやホントに大丈夫ですって。おしゃれなカフェとか予約しなくても大丈夫ですって」


池田「全然しようとしてないけど!?なんなのこの人!?」


池田「あの、もしかしてですけど…お礼してほしいんですか…??(笑)」


加藤「いやーまさか!?そんな恩着せがましくお礼を求めるなんてしませんよ!!そんな下心であなたを助けたわけじゃないです!!だから、どこにも連れて行かなくて大丈夫です!!」


池田「そーですよね!!良かったーー。じゃ、そーいうことで…」


加藤「え?」


池田「え??」


加藤「え???」


池田「え????」


加藤「え??本当に帰るんですか??」


池田「え??いや、そりゃ、帰りますけど…」


加藤「え??ここでご飯誘わなくて本当にいいんですか!?」


池田「は??」


加藤「今日を逃したら、もう2度と俺に会えないですよ!?」


池田「いえ、もう会わなくても大丈夫なんですけど!?」


加藤「おかしいな…ギャルゲーなら、ここで100%「この後、お時間ありますか??夜ご飯、ご馳走させてくれませんか!?」ってくるはずなのに…」


池田「いや、ギャルゲーと現実をごっちゃにするなや!!」


加藤「え!?マジで!?」


池田「当たり前だろうが!!アンタ本当に高校生!?」


加藤「これでも高校生ですが、何か??」


池田「こんなどうでもいい所でタイトル回収すんな!!」


池田「…てか何なんだアンタは!!マジでさっきから何なの!?」


加藤「アンタこそさっきから何を考えてるんだよ!!食事に誘わないと、恋愛は進展しないぞ!?」


池田「何の話!?なんでアンタを誘わなきゃいけないの!?」


加藤「え??俺に惚れてるんじゃないの??」


池田「は??」


加藤「俺の優しさにベタ惚れじゃないの!?」


池田「ヤバ!?え、怖!!何この人!?キモ!!」


加藤「マジでおかしいな…ギャルゲーだったら、こんなイベントがあったら100%主人公の優しさにベタ惚れしてるはずなのに…」


池田「だから、ギャルゲーと現実をごっちゃにするなや!!」


加藤「マジでか…98%、俺に惚れてると思ってた…」


池田「いや、なんで!?どこでそう思ったんだよ!!」


加藤「いや98は盛ったわ。やっぱ93%くらいだな」


池田「いや大差ないし、マジでどうでもいい!!そんなことを律儀に訂正すんな!!」


加藤「いやーなんか、挙動とかかな??ちゃんと会話のキャッチボールもできてたし(ドヤ顔)」


池田「いやどこが!?だいぶドッチボール寄りだっただろうが!!」


加藤「あの、失礼ですが、あなたは普通の女子ですか??その、一般的と言いますか…」


池田「いやマジで失礼だな!!当たり前だろ!?バリバリの現役JKだゴルア!!」


加藤「いやー普通のJKは、そんな汚い下品な言葉遣いじゃないと思うわ…」


池田「いやうっさいわ!!誰のせいでこんな口が悪くなってると思ってんのよ!!」


加藤「え??もしかして俺のせい??」


池田「当ったり前だろうが!!なんで今頃気づいてんだよ!!」


加藤「うわーマジかよ。それは心外だわー。俺だって傷ついてんのに…」


池田「は??なんでアンタが傷つくのよ。そんな場面なかったわよ」


加藤「だって、俺に惚れてると期待させといて、実はキモがってたとか、マジで最悪だわ…」


池田「だ、か、ら、アンタはどこで判断したのよ!!私が惚れてるって!!」


加藤「「ありがとうございます。」のとこ」


池田「誰でも言うわそんなセリフ!!せめて「この御恩は忘れません」をチョイスしろ!!」


加藤「いや、あの時のホッとした笑顔が可愛すぎて、もしかしたら俺が錯覚を起こしてたのかも…」


池田「急にベタ褒めするやん!!やめて、普通に照れる!!」


加藤「あれ??やっぱり俺に惚れてる??」


池田「だから違うっつーの!!秒速でそっちに持ってくな!!」


加藤「いやあ、難しいわ。俺さ、遠回しの表現とか苦手で、言葉通りに受け取っちゃうのよ。だから、そう。無理なら無理と直接的に伝えて欲しいわ」


池田「はあ??あっそう、なら直接言ってあげるわ」


池田「マジでキモイから、もう2度と私に近づかないでね♡」


加藤「…………………」


池田「どう??満足??(笑)」


加藤「…………………」


池田「…………………」


加藤「…………………」


池田「いや、なんとか言いなさいよ(笑)」


加藤「メンタル崩壊した」


池田「え??」


加藤「もう自殺するわ。ここで首吊るわ」


池田「え、ちょ」


加藤「もうマジで生きててもいいことない。早く死のう…」


池田「はあ!?なにコイツめんどくさ!!噓噓!!さっきのは噓だから!!」


加藤「ホントに……?」


池田「ホントホント!!てかアンタが言えって言ったんだろうが!!」


加藤「俺が死んだら悲しい……?」


池田「は??」


加藤「あ、悲しくないんだ…もう死のう…」


池田「いやダッッッル!!」


加藤「あ、ダルいんだ…もう死n」

池田「わかった!!悲しい!!悲しいから!!それにダルくない!!」


加藤「…俺が生きてて嬉しい??」


池田「嬉しい!!めちゃ嬉しい!!」


加藤「はあ…良かったわ。生きろ、俺は美しい。」


池田「名言台無し!!ただのナルシストじゃねーか!!」


池田「てかアンタのメンタル、豆腐じゃん…」


加藤「いやもう少し硬い。プリンくらい」


池田「大差ねえわ!!それでよく直接伝えてとかほざいたな!!」


池田「じゃ、私はそろそろ行くわ…今日のことは、お互い記憶から抹消しましょう」


加藤「そうしよう。だから、最後に連絡先だけ交換しよう」


池田「全然わかってねえじゃねえか!!今後も関わる気満々じゃん!!」


加藤「大丈夫。アンタとはもう関わる気はない」


池田「ならなんで交換するんだよ!」


加藤「アンタの学校の女子に、俺を紹介してくれ!!」


池田「誰がアンタなんかを紹介するか!!友情が崩壊するわ!!」


加藤「なら合コンのセッティングしてくれるだけでいいから!!」


池田「くたばりやがれ!!」


~完~

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