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夜の学校が怖くない奴なんているはずない

~午後9時半、加藤の家~


加藤「うわ、ヤベ!!明日の朝提出の課題、学校に忘れてきた…」


加藤「やっべえな…朝一で学校行ってやるか??でも起きれる自信ねえ…」


加藤「チクショー!!成績に関わる重要な課題だし、ちゃんとやって提出してえよ!!なんで忘れちまったんだ、このボケバカ!!」


加藤「ゴチャゴチャ言ってもしょうがねえ…家と学校が近いことだけが救いだ…取りに行くか…」


加藤「でも夜の学校怖いなー…マジで行きたくねえ…」


加藤「でもマジで課題やんなきゃヤバいし…どうしよ…」


加藤「…………………」


~その頃、高木の家~


高木「あーマジで部活疲れたー…寝よ」


「Prrrrrrrrr」


高木「!?!?こんな夜中に誰だ!?」


高木「はいもしもし」


加藤「あ、もしもし高木??」


高木「ああ加藤か。急にどうした??」


加藤「いや、あのさ、別に今から一緒に学校来て欲しいわけじゃねえんだけど、どうしても来たいって言うなら、連れて行ってあげなくもないぜ??」


高木「あ、じゃあ結構です。」


加藤「マジで!?」


高木「マジで。」


加藤「もし来てくれたら、明日ジュース奢るぜ!?」


高木「あのなー。俺は志村じゃねえんだよ(笑)」


加藤「友達だろ!?」


高木「志村に頼めよ(笑) あいつならジュース奢るって言えばすっ飛んで来るぞ(笑)」


加藤「こういう時に限って、志村は連絡とれねえんだよ!!」


高木「まあ、アイツはもう寝てるだろ(笑)」


加藤「早すぎだろ!?まだ9時半だぞ!?」


高木「アイツ1日12時間寝ないと死ぬらしい(笑)」


加藤「それで授業中もあんだけ寝てんのか(笑)」


高木「夜にアニメを見た時とかゲームした時は授業中寝るんだってさ(笑)」


加藤「なるほど(笑)」


加藤「というわけで、高木きてくれ」


高木「嫌すぎる(笑)」


加藤「じゃあ、明日の昼飯奢る!!」


高木「いいだろう」


加藤「よっしゃー!」


高木「てかどんだけ1人で行きたくねえんだよ(笑)」


加藤「え?」


高木「いや、お前の性格なら何か奢るくらいなら1人で行くと思ったけど(笑)」


加藤「ま、まあ、そうね…なんとなくね…」


高木「もしかしてお前、怖いの??(笑)」


加藤「は、はあ!?そ、そそそそそんな訳ねえじゃん!!よ、夜の学校が、怖い??この俺が!?高校生のこの俺が!?」


高木「あーハイハイ怖いのね(笑)」


加藤「ちげーし!!」


高木「夜の学校を1人で回れないなんてかわいいでちゅね(笑)」


加藤「殺す!!」


高木「え?そんなこと言っていいの?ついていかないよ?(笑)」


加藤「お願いします!!めちゃくちゃ怖いです!!」


~校門前、10時過ぎ~


加藤「ガクガクブルブル…」


高木「いや、どんだけ怖いんだよ(笑)」


加藤「は??こ、こここ怖くねーし…」


高木「いやそんな震え声で言われても…(笑)」


加藤「う、うるせー!!さっさと行くぞ!!」


高木「ハイハイ。お化けなんていないでしゅから。怖くない怖くない(笑)」


加藤「黙らっしゃい!!」


~下駄箱~


加藤「え…暗すぎ…マジで怖い…」


加藤「なあ、今なんか音しなかった??」


加藤「なあ、なんか見えないか?あそこ…」


加藤「なあなあ。誰かついてきてないか??」


加藤「なあなあなあ。あそこ明かりついてないか??」


加藤「なあなあなあなあ」


高木「うるせーよ!!どんだけビビってんだよ!!」


加藤「いや、だって…ほらあそこもなんかさ…」


高木「何もねーよ!!気にし過ぎなんだよお前は!!」


加藤「いや、だって…」


高木「しつこ!!」


バーン!!


加藤・高木「「!?!?!?」」


高木「え、何の音…??」


加藤「…………………」


高木「ヤバ、めっちゃでかい音した…」


加藤「…………………」


高木「おい加藤。聞いてんのか…?って気絶してやがる!?」


加藤「…………………」


高木「おいおいおいしっかりしろおい!!」


加藤「ハッ!?!?ここはどこ?私は誰!?」


高木「しっかりしやがれ!!お前の名は加藤。バカでクズでモテない、彼女いない歴=年齢の可哀想な高校生だ!!」


加藤「そこまでの情報いらんわ!!ぶっ飛ばすぞ!?」


高木「まったく。あの程度で気絶するなんて…クソ情けねえな(笑)」


加藤「でもお前もビビってただろうが!!」


高木「いや、流石にあんなでかい音したらビビりはするだろ…」


加藤「やっぱりいるんだわ、幽霊…」


高木「そんな訳ねえだろ。音がしたとこまで見に行くぞ」


加藤「はあ!?正気か!?」


高木「うん正気。」


加藤「じゃあ1人で行け!!」


高木「いいよ」


加藤「やっぱヤダ!!俺を1人にしないで!!」


高木「なんだコイツ!?」




加藤「なあ、マジでやめようぜ…」


加藤「なあなあ、マジで後悔するぜ…?」


加藤「なあなあなあ、絶対なんか出るって…」


加藤「なあなあなあなあ」


高木「なあなあうるせーよ!!」


「ギャアアアアアアアアアアア!!」


加藤・高木「「!?!?!?」」


高木「ヤッバ…ガチで誰かおるやん…」


加藤「…………………」


高木「あ、また気絶してるわ…置いてこっかな(笑)」


加藤「…………………」


高木「あ、あそこか。明かりがついてるのは…」


加藤「マジでやめよ!?ヤバいって…」


高木「いや、このままだとむしろ良くない。ハッキリさせないと」


加藤「なら、お前を殺して俺も死ぬ」


高木「心中!?どんだけ嫌なんだよ!!」


高木「まあまあ。どうせ大したことねえって。変人が夜の学校で騒いでるだけだ」


加藤「それも十分こえーよ!!」


高木「よし、行くぞ?」


加藤「ゴクリ…」


ガララララ


??「うわー!やられたわー!マジでキラー死ね!」


志村「よっしゃ!!俺が1位!!やっぱりマ〇カはヨッシーがNo.1!!」


??「クッソー!!マジでクソゲーだわこれ!!」


高木「え?」


加藤「え?」


志村「え?」


高木「何してんだお前…」


志村「いや、お前らこそ…」


加藤「いや、俺達は忘れ物を取りに来ただけだわ」


高木「そうだよ。お前は何してんだよ」


志村「いや、見りゃわかんだろ??」


加藤・高木「「わかんねーよ!!」」


志村「バカだな。マ〇カだよ」


加藤「そういうことじゃねーよ!!」


高木「何でここでマリカしてんのか聞いてんだよ!!」


志村「何だそんなことか(笑) 俺実はさ、この学校で警備員してんだよね(笑)」


加藤・高木「「は??」」


加藤「えーと…どゆこと??」


志村「いやだから、バイトでこの学校の警備員やってんの。このおっさんと一緒に」


加藤「なんで生徒がやってんの!?普通ダメだろ!?」(※普通無理です)


志村「いや別にいーじゃん」


高木「ダメだわ!!お前が夜中に不正したらどーすんだ!?」


志村「確かに!?今度しよ!!」


高木「すんな!!」


加藤「よく採用してもらえたな…」


高木「てかそのおっさん誰??」


志村「近所のおっさん」


加藤「なんもわからん!!」


志村「このおっさん、負けたら台パンするし、奇声はあげるしホント困ったもんだよ(笑)」


おっさん「しょーがねーじゃん。このゲームめっちゃイラつくもん(笑)」


志村「それはマジで同意(笑)」


加藤「しかも全く警備の仕事してねえし…(笑)」


志村「マジで楽だよこの仕事。時給は高いし、ゲームできて楽だし」


高木「確かに楽そうでいいな。俺もやろうかな」


加藤「興味を持つな!!」


高木「でもこれ深夜に働かなきゃでしょ??」


志村「そりゃそうだ」


加藤「だからお前、授業中いつも眠そうにしてんのか(笑)」


志村「まあそれもある」


加藤「とりあえず、4人でマリカしようぜ!!」


志村「すまんコントローラー2つしかない」


高木「じゃあ、加藤持って来てくれ」


加藤「なんで俺が!?」


高木「一番家近いから」


加藤「ふざけんな!!」


志村「てかさ、お前らはなんで学校いんの?」


高木「あーそれはな、コイツg」

加藤「2人とも学校に忘れ物しちゃってさー!!一緒に取りに行こうって話になったわけよ!!」


高木「いや全然。忘れたのはコイツだk」

加藤「まったく、やることなすこと本当に一緒なんだからよー!!」


志村「なるほど。加藤が忘れ物をしたけど、夜の学校は暗くて怖いから1人じゃいけない。そこで家が近い高木を誘って一緒に取りに来てもらったって訳か」


加藤「なんでそこまで詳しくわかんの!?」


志村「さっきのお前からの電話で察した」


加藤「お前は天才か!?てか電話無視してんじゃねえ!!」


志村「ごめん、ゲームで忙しかった(笑)」


加藤「仕事しろや!!」


志村「まあなんにせよ、お前ダサすぎ(笑)」


加藤「は??」


志村「夜の学校も1人で入れないとか(笑) 小学生かよ、プププ…(笑)」


加藤「うるせえ!!」


志村「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!ダッサダッサ!!」


加藤「コイツマジで〇す…」


高木「まあまあ。夜の学校はお化け出るからさ(笑)」


志村「そうだな。お子ちゃま加藤には刺激強いな(笑)」


加藤「しつけーぞテメエら!!上等だよ!!1人で取りに行ってやらあ!!」


高木「え??マジで??」


志村「本気??」


加藤「当たり前だろ??ここまで言われて黙ってられっか!!」


高木「あ、そう。じゃあ行ってらっしゃい」


志村「行ってらー」


加藤「止めんなよ!?」


高木「止めねーよ早く行け」


志村「俺らはゲームして待ってるわ」


加藤「薄情者どもが!!もういいわ!!」


ガララララ


加藤「こ、怖すぎる…マジでヤベエ夜の学校…」


カーーン…パシャ


加藤「音が1つ1つ怖すぎる…マジでヤベエよ…」


「オロロロロロ…」


加藤「は…??今の誰の声…!?」


「ヒーーーーハーーー!!」


加藤「!?!?!?」


「ひぐちカッターーーー!!」


加藤「なになになに!?マジで怖いんだけど…無理無理無理!!」


「ぶるあああああああああ!!」


加藤「マジで化け物おるやん…この学校…」


加藤「だけど、あいつらにバカにされたままじゃ終われねえ!!」


加藤「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」


加藤「や、やっと教室についた…」


加藤「だが、この扉を開けるのが至難の業だ…怖すぎる…中に何が潜んでいるかわかったもんじゃな

いぜ…」


加藤「ハーハーハーハー…ひっひっふー…」


加藤「うおおおおおおおおおおお!!」


??「なんだようっせえな。誰ださっきから…」


ガララララ


加藤「…………………」


??「…………………」


加藤「うわあアアアアアアア!?お化けだああああ!?」


??「ギャアアアアアアアア!?お化けだああああ!?」


バタンキュー


~その頃、別の部屋で~


高木「なんかスゲエ声したぞ!?」


志村「しゃーねえなあ…見に行くか。」


高木「いや、それが仕事だろうが(笑)」


志村「まあな(笑)…あれ?そういや加藤は??」


高木「…そういや、まだ帰ってきてねえな?(笑)」


志村「あれからもう、10分くらいたったんじゃないか?」


高木「ったくしょーがねえなあ。世話が焼けるビビリチキンだぜ(笑)」


志村「どっから音したっけ??」


高木「確か、俺達のクラスら辺だった気が…」


志村「じゃあ行くか」


高木「おう」


ガララララ


高木「…しかしこうして見ると、中々雰囲気あるな(笑)」


志村「なんだあ??ビビってんのか?(笑)」


高木「まさか(笑)」


「おーす志村くん!!」


高木「!?!?!?」


志村「あ、どもーっす」


高木「は??え、今の誰??」


志村「あー、田中さん」


高木「いや誰だよ!?」


志村「ホームレス」


高木「は??」


志村「500円くれるって言うから、俺が警備してる時だけここに住ませてる」


高木「いや犯罪じゃねーか!!何してんだお前!!」


志村「いーんだよ。友達の家に泊まるみたいな感じだろ(笑)」


高木「ここはお前の家じゃねえ!!」


「オッス志村くん!!」


志村「あ、どもーっす」


高木「だから誰!?」


志村「パチンカスの柴田さん」


高木「またホームレス!?」


志村「当たり前だろ」


高木「何人泊めてんだよ!?」


志村「えっと…ざっと見積もって30人くらい??」


高木「何してんだお前マジで!?」


志村「いーじゃねえか。みんな500円くれるし」


高木「良くねえ!!ここは廃校じゃねえんだぞ!?」(※廃校でもダメです)


「ヒーーーーハーーー!!」


高木「!?!?!?何今の!?」


志村「あー。あれは、いつも酔ってその辺で暴れてる小杉さん」


高木「つまみだせそんな奴!!」


「オロロロロロロ…」


志村「あれは、いつも廊下で吐いてる下呂さん」


「はい、おっぱっぴー!!」


志村「あれは、いつも古いネタを大声で連呼してる古井さん」


高木「不審者だらけじゃねえか!!今すぐ警察を呼べ!!」


「モン〇ンさいこおおおおお!!」


志村「あれは、モン〇ンに魂を売った作家の(じん) 王牙(おうが)先生だ」


高木「なんか聞いたことあるぞ!?」


志村「あれ?なんかここドアが開いてるぞ?」


高木「ホントだ。ここにいんのかな?」


志村「加藤と…変なおじさんが気絶してる(笑)」


高木「誰だコイツ?(笑)」


志村「あーそれは、ビビりの大木さん」


高木「だから誰だよ!?」


ガタガタガタ!!


高木「うわ!!なんだ!?掃除用具入れがガタガタ動いてる!?」


ガタガタガタ!!


高木「怖!!何なに!?」


志村「あーこれは…いつも掃除用具入れで寝てる、奇麗(きれい) (すき)さんだ」


高木「きたねーよ!!絶対キレイ好きじゃない!!」


「ぶるああああああああああああ!!」


高木「!?!?!?」


志村「あれはいつも雄叫びをあげている、世琉(せる)さんだ」


高木「マジで不審者屋敷じゃねえか!!こんな学校嫌すぎる!!」


志村「いやー最高の職場だわ(笑)」


高木「どんなお化け屋敷よりも怖えーよここ!!」


志村「いつか幽霊屋敷として、深夜に営業しようと思ってるんだよね(笑)」


高木「よし。とりあえず110番しとこう。」


翌日、志村は警備員をクビになり、ホームレス達は追い出されたとさ。そして加藤は、宿題の存在を結局提出するその瞬間まで思い出せなかった。


~完~

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― 新着の感想 ―
わかる!夜の学校は怖いよ!!ホームレス、個性ありすぎw
2025/09/23 11:47 学校さぼりたい人
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