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怪奇!VRMMO世界を闊歩する要塞!  作者: キリシマサンサ
一章 VRMMO世界来訪
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第十二話 死闘!雷を纏う獣と三本の矢!



「クラップスタッグ、テイム成功条件、無条件下の戦闘で勝利、草食動物の好むレアアイテムの譲渡」


 数時間前にも聞いたアナウンスを、今度はパーティメンバーと3人で聞く。前回の挑戦から、装備を変え人数を増やし、Lvも上げた。それでも、このゲーム史上最も苦戦することになるだろう、そんな予感がするんだ。僕の嫌な予感はよく当たる、まさに前回の挑戦で当たりまくってたしな。


「こんなアナウンス流れるんだ、テイマーも結構面白そう。」


「そうだな。それに、試合開始の合図みたいで気合が入るっていうか、テンション上がるな!」


 二人とも、初めて聞くアナウンスを興味深そうにしている。リアクションから、それぞれの性格の違いが感じられるのが面白い。ハルシュレイは、落ち着いた雰囲気だが好奇心が強そうだし、ロボは印象通り好戦的な笑みを浮かべている。


 クラップスタッグも、戦意を露わにしながら蹄のついた前脚で土を蹴り上げる。ツノが光を放ち、バチバチと音を立て始める。来た、ウィンドホークを一撃で消し飛ばした雷撃だ。このまま立ち尽くしていれば、全滅一直線である。


「雷撃が来る!急いで回避行動を!ウィンドホークも進行方向を悟られないように飛んで!」


 警告を聞いた2人が走り出す。ロボは気を身に纏いながら前に出る、正面から攻撃を仕掛けることで遠距離攻撃を撃たせないためだろう。対して、ハルシュレイは雷撃の回避だけを目的に、クラップスタッグから直角に移動する。


『ズガガガガガガガガガーン!!!!!』


 轟音が草原に響き、草が焼ける匂いと舞い上がった土の匂いが、そよ風に乗り鼻腔を刺激する。雷が落ちた場所には、既に誰もいなかった。雷を放ってすぐには動けないのか、堂々と立つクラップスタッグに、ロボが一気に迫る。


「さあ、もう雷を撃つ暇はねえぞ!接近戦に付き合ってもらう!」


「Quaaaaaaaaaaaaa!」


 ロボの拳が顔面にヒット、発達した首の筋肉のせいか弾き飛ばすことは出来なかったが、強い怒りを込めた視線がロボに集中する。硬直が解けたクラップスタッグが、いななきながら前脚を持ち上げ踏みつけようとする。


 それを横に回り込みながら回避し、さらに視線をこちらから逸らすロボ。ウィンドホークに、回避が出来る体勢を保ちつつ、風纏いによる石礫で攻撃させる。強化してもらったホーンライフルを構え、射撃する。以前よりも深い傷がクラップスタッグに刻まれ、草食動物特有の広い視野を用いて、ロボの方を向きながらも器用にこちらを睨んでくる。


 このゲームはMMORPGだ、いくらモンスターのAIが優秀とはいえ、ヘイト管理という概念がある。確定ではないが、僕はそうだと考えている。ブランチウィーゼルの時もそうだ、野生動物の本能や気性を丸出しにして襲ってきているように見えたが、それでも幾つかのロジックに基づいて行動している。


 そして、基本的にヘイトというものは相手へのダメージ、味方への回復などの戦闘を動かす行為で上昇するものだ。では、なぜ壁役と言われる役割が存在し、重要視されるのか。それは、ヘイトそのものを稼ぐスキルがあるからに他ならない。


 そこで現状の僕たちのパーティを見てみる。テイマー・拳闘士・魔砲使いの3人パーティで、前衛バランス型・中衛バランス型・後衛アタッカーの構成だ。つまり、壁役が存在しない。モンスターのヘイトを直接上昇させるスキルを、誰一人として所持していない。


 だからこそ、前衛で1番殴っているロボがいるのに、1発ライフルを当てただけの僕が睨まれるようなことが起きる。まあ、それこそ実際に生きているかのようなAIだから、1度クラップスタッグに挑んだ僕のことを意識しているってのもあるんだろうけど。それに、テイムスキルを発動してるのも僕だしね。


 いつ雷撃がこちらに来てもいいように、こまめに移動を行いながら遠距離攻撃を続ける僕とウィンドホーク。その間に、ハルシュレイは大砲の射程距離ギリギリに下がっている。既に砲弾のチャージを行っているようで、砲身が青白い光の帯を纏っている。


「クッソー!ステップは連発出来ねーし、気を戻したらステータス足りなくて競り負ける!フォート!こっち回復してくれ!」


「了解!『コネクションヒール』」


 クラップスタッグを挟んで向こう側に回っていたロボのHPは、既に半分を切っている。しかも、回復のために気を戻した上でだ。やっぱり、クラップスタッグのステータスは相当に高いみたいだな。初めてコネクションヒールを使うのが、プレイヤー相手なのは予想外だったけど、ロボのHPは3割ほど回復したので良しとしよう。


 しかし、問題はMPの消費にある。僕のMPは、テイマーの貧相なステータスのなかではかなり高い方だ。それでも、ウィンドホークの召喚に加えて、コネクションヒールでの回復を何度も行うほどの余裕はない。意外と、単純な召喚にMPを持ってかれているんだ。これは、ウィンドホークがレアモンスターであることも関係してるだろう。強い分、リソースの消耗が重い。


「ねえ、これ結構まずいんじゃない?ロボの回復間に合ってないし、一回下がらせてポーション飲ませないと落ちちゃう。」


 ハルシュレイが後方から提案をする。あれ、そういや何で僕が指揮を執ってるんだろう?一応パーティリーダーってことになるのか?確かに、2人がパーティに入った理由は僕か。って、こんなこと考えてる場合じゃない。


 彼女の言う通り、ロボの回復が間にあっていない今、このままではジリ貧に陥ってしまう。属性の付いた攻撃で、1発で落とされてしまうかもしれないけど、ウィンドホークを前衛に出すしかない。そう決心し、指示を飛ばす。


「ウィンドホーク!前衛に立ってクラップスタッグに翼式格闘術で攻撃を!ロボから君に攻撃対象が移ったら回避に専念して!」


「それも良い判断だと思うけど、今すぐアイツの目をロボから逸らすなら、こんぐらいはしなきゃ。」


 その刹那。


『ガッ!ズガガガガ!!』


 雷には届かないまでも、この草原の全生物を、いやクラップスタッグ以外の生物を震え上がらせる轟音が響いた。クラップスタッグに受けきられてしまったため、前ほどに豪快な音ではないが、あのクラップスタッグを吹っ飛ばした。


「Queeeeeeeeeee!」


「初心者フィールドのヌシ程度で、大砲の一撃を受け止めるなんて出来るわけないでしょ。」


 そうクールに呟いた彼女のMPは、一気に半分ほどまで減少している。前よりも更にMPをつぎ込んで攻撃したようだ。


 そのおかげで、崩れた体勢から立ち上がったクラップスタッグのHPバーは、3割ほど削れていた。ロボと僕、ウィンドホークで削った分も合わせて、6割ほどにまでHPの減ったクラップスタッグは、強い敵意を込めた目でハルシュレイを捉えた。


「QuaaaaaaaaaaaaaAAAAAAA!」


 先ほどよりも力強さの増した咆哮とともに、豪速で草原を走り抜ける。同種の仲間と走っていたときでさえ、圧倒的に速すぎるため力を抑えていたクラップスタッグ。その脚力を、ただ前進することだけに費やせばどうなるか、簡単だ。数十メートルは離れていた距離からほんの数秒で、目の前まで肉薄する。


「ウィンドホーク!急降下突撃!横から軌道を逸らしてくれ!」


 ウィンドホークの返事は、攻撃によって行われた。あわや正面衝突という瀬戸際で、鉤爪を構えて翠緑の光を纏い突撃する。いつのまにか振り向いているクラップスタッグに向けて。


 罠だったのだ、と気づいた時には遅かった。ツノがバチバチと鳴り、黄色みがかった白色の光を帯びる。まずい!このままでは、雷に自ら突っ込んでしまう!


「避けろ!ウィンドホーク!」


「『ステップ』!吹っ飛べぇ!」


 こちらにクラップスタッグのヘイトが向いてから、全速力で戻って来ていたロボが間に合った。ステップのスピードと全体重を乗せた飛び膝蹴りで、クラップスタッグの横っ面をかっ飛ばす。


 メキリと嫌な音が鳴り、クラップスタッグは無理に横を向かせられる。そこにウィンドホークが衝突し、なんとか帯電したツノに直撃することは避けられた。


 しかし、完全にダメージを抑え切れたわけではなく、HPバーは6割ほどまで削れていた。対して、ロボの渾身の蹴りと急降下突撃の直撃を受けたクラップスタッグは、HPバーが3割ほどまで減少し朱色に変わっていた。


 やっぱり、クラップスタッグはスピードと高火力が売りのモンスターらしく、攻撃がクリーンヒットすればかなりのダメージが出る。


 だとすると何故、ハルシュレイのフルチャージ砲撃で3割しか削れなかったんだ?ウィンドホークの高くないSPで撃てる急降下突撃は、その見た目の割に火力はそこそこだ。風纏いを使用し、反動ダメージを許容して初めて高火力と言えるダメージが出るのだ。


 ウィンドホークは、初期状態でも2体召喚出来るのだ。プレイヤーより簡単に火力を出せてしまっては、テイマー一強になってしまう。つまり、火力面で言えばハルシュレイはウィンドホークの圧倒的上をいく存在だ。ならば何故?


「フォート!アイツ、さっきの砲撃、ツノで受け流してやがった!ツノが帯電したと思ったら、雷の衝撃を砲弾に叩きつけて軌道を逸らしたんだ!」


「どうりで。スマートな体型してる癖に、私のMP半分突っ込んだ砲撃で3割しか減らないなんて有り得ないもの。」


 なるほど、受け流しか!確かによく見てみれば、クラップスタッグの右のツノに、ヒビが入っている。ハルシュレイの全力の一撃は、受け流して尚ツノにヒビを入れ、HPを3割も削ったらしい。笑っちゃうくらいの火力だ。


「それなら、もう一度受け流すしかない状態でハルシュレイの一撃を入れよう!それでクラップスタッグのツノを折る!」


「よし、その案乗った!足止めは俺に任せろ!」


「いいね、それ。最高に楽しい一撃になりそう。」


 勝ち筋が明確に見えたおかげで、全員の士気がさらに上がる。ここからが正念場だ、HPが減少したクラップスタッグも本気を出して来るだろう。


 草原を我が物顔で駆け抜ける、覇者にして同胞たちの王。稲光を纏ったツノが、太陽よりも光り輝く。一度は、試練を受ける資格を持たぬまま挑んだ愚者が、力をつけて再来した。主たるに相応しいか、主の仲間に相応しいか、見極めるべく戦う。


 景色が、雰囲気が一変する。そのツノはもう音を鳴らさない。雷を纏っていない?そうではない、空気中に雷が逃げていないのだ。静かになった草原に、爽やかな風が吹き抜ける、その音だけがあった。


「全員構えて!ハルシュレイに近づかせないように、全力で足止めを!」


 返事はいらない。ウィンドホークも、ロボも、ハルシュレイも既に行動している。クラップスタッグから距離を取ることは不可能だ、近距離のまま戦うしかない。


 ウィンドホークはMPの消耗を厭わず、風を全身に纏って翼や鉤爪を叩き込む。殴れば殴るほど、近づけば近づくほどに、迎撃で振るわれたツノによって削られる。雷が弱点のウィンドホークは、3秒も持たない。


 クラップスタッグが一歩後ろに下がる、ウィンドホークの一撃を空振らせるように。そして、その判断は正しい。ウィンドホークは、スピードで全く敵わないのだから。鳥にとって翼は、体のほとんどを占める部位である。空振ってしまえば、その隙は致命的だ。


 クラップスタッグのツノが、隙を晒したウィンドホークに突き刺さる。その瞬間、稲光と轟音が草原を支配する。ウィンドホークの体は、攻撃を喰らった状態のまま時間が止まる。どこからか魔法陣が現れ、強制的に送還された。


 さらに突き進むクラップスタッグに立ちはだかったのは、もちろんロボだ。しかし、回復する隙を生み出せなかったため、HPは6割ほどしかない。


 ロボの技術は確かだ、攻撃を受け流しながら牽制を放つことが出来る。しかし、ツノに触れてしまっている。受け流さずに回避をすることは出来ない、当たり前だ。この草原最速の一撃は避けられない。


 高速で殴る、突くの攻防が行われる。しかし、それは好ましくないことである。戦闘スピードの高さは、ロボのHPが減少する速度に比例するのだから。でも、それが現状における最善手。


 ロボのHPバーが2割を切り、真っ赤に染まる。クラップスタッグが決めようとした瞬間、パッとHPバーが半分まで回復する。上手い!廻気で相手のトドメの感覚をずらした!


 叩きつけられたツノで、再びHPが削られるが生きている。そして、笑っている。


「『フットスイープ』!」


 スキルの宣言が聞こえた、初めて聞くスキルだ。だが、どんなスキルかは見れば分かる。クラップスタッグの足元を払い、転ばせた。しかし、不運なことに転んだクラップスタッグのツノに触れてしまった。


 回復を挟んでいたおかげで、これでもまだ生きているが、気絶してしまった。雷を何度も受けたせいで、状態異常値が蓄積していたのだろう。倒れ込むロボの表情は、達成感に満ちていた。


 ロボが稼いでくれた時間のおかげで、遂にハルシュレイのチャージが完了した。しかし、それを撃つための時間を稼ぐ必要がある。そして、それが出来るのは僕1人だけだ。


 立ち上がったクラップスタッグが、攻撃性を露わにして睨む。前脚で土を蹴り上げ、突進の態勢に入る。準備が整った次の瞬間、風よりも速く走り出した。


 僕のHPはマックス、1発だけ受け止められれば問題ない。頼む!耐えてくれ、僕の体!右手をグリップに、左手を銃身に添えて、しっかりと握り込む。ツノが直接当たればひとたまりも無いので、銃で受け止める態勢を取る。


『ガッ!!ガツーン!!』


 突進を低姿勢で受け止めたのにも拘らず、衝撃で体が浮く。その状態で追い撃ちのように振るわれたツノで、後方に吹き飛ばされる。それでも生きている!なんとか受け止め切ったぞ!


「あなたが死んだらテイム出来ないのに、命懸けで受け止めちゃダメ。」


 吹き飛ばされた先で、柔らかく受け止められたと思えば、頭の上から声が聞こえた。


「でも、おかげで最高の状況になった。ほら、手を添えて。一緒に撃つよ。」


 どうやら、僕にも華を持たせてくれるらしいので、お言葉に甘えさせてもらう。ハルシュレイが僕を左腕で受け止めたため、不安定になっていた大砲を支える。


 次の瞬間、砲身が纏っていた光が吸い込まれるように消える。ヒュッ、と聞き覚えのある音が耳元で鳴る。


『ガキン!!』


 これまでに比べて非常に短い破壊音。それは、砲弾がクラップスタッグのツノを折り、そのまま宙を駆け消えていったことが理由だった。


 ハルシュレイに手を引かれて立ち上がると、互いに1つ頷いてクラップスタッグに向かって歩き出す。肝心のクラップスタッグは、折れたツノすら誇りとばかりに優雅に座っている。


「僕と一緒に来てくれるかな?」


 言葉と共に熟成リンゴを差し出す。クラップスタッグは、ゆっくりとリンゴを咥えて頷く。僕とクラップスタッグを、暖かい光が包み込む。


「クラップスタッグ、テイム成功。出会いの贈り物をすることが可能です。」


 あ、出会いの贈り物のこと忘れてた。熟成リンゴはまだあるけど、同じのはあんまりだよな?


「どうしたの、なんか困りごと?」


「ああ、実はテイムした時にモンスターにプレゼントを贈れるんだけど、テイム条件のこともあって、完全に忘れてたんだよね。」


「へー、そんなのあるんだ。じゃあこれ使いなよ、戦闘前に拾ったんだけど。多分、あなたが使うのが良いと思うし。」


 そう言って手渡されたのは、雷養花という花だった。説明文を見てみれば、雷が落ちて焼けた草原に生える物らしい、自然の焼畑農業みたいな感じだろうか?でもこれ、結構レアなアイテムなんじゃないか?そう思って聞いてみる。


「それって、雷が落ちた時に生えるやつなんでしょ?じゃあ、この花ってあなたがクラップスタッグと戦った時に、生えたんじゃない?」


 帰って来た答えは、案外ロマンチックなものだった。しかし、一理あるかもしれない。初心者用のフィールドであるこの草原は、初日の混雑を防ぐためにパーティごとに隔離されて別エリアに飛ばされている。


 このパーティのリーダーは僕だし、ここに生えてた花は、僕とクラップスタッグが出会った時のものかもしれない。クラップスタッグも、明らかに僕を見て走って来てたしな。


「ありがとう、そういうことなら使わせてもらうよ。でも、今度何かでお返しするから。」


「そう。気にしなくていいのに。」


 ハルシュレイに礼を言って雷養花をプレゼントに選択する。クラップスタッグは、雷養花を食むと嬉しそうに鳴いた。やっぱり、クラップスタッグはこの花が好物みたいだ。


「あ、ロボのこと忘れてた!早く起こさないと!」


 クラップスタッグの攻撃でスタンしていたロボを、完全に忘れてしまっていたことに気づき、急いで起こしに行く。このゲームのスタンの仕様は分からないが、随分長く気絶したまま放置してしまった。


 スタンから起こそうと、体を起こして顔を軽く叩く。すると、すぐに目を覚まして声を上げた。


「まあ、大変な状況を乗り越えたしな?吹っ飛ばされて気絶してたやつのことを、頭の中からも吹っ飛ばしても仕方ないわな。それに、そちらさんとも随分仲の良さそうなことで。」


 スタンから目覚めたロボは、不貞腐れていた。ハルシュレイに僕が受け止められたことや、その後の会話も聞いていたようで、揶揄うように言及した。が、体を張って時間を稼いでくれたロボを忘れていた僕は、全く言い返す事ができなかった。


「まあ、流石に本気で不貞腐れちゃいねえけどよ。俺のことも忘れないでくれよ?それと、クラップスタッグのテイム、おめでとうな!」


 どうやら冗談半分だったようで、すぐに機嫌を戻してテイム成功を祝ってくれた。こんな良い人を忘れていた罪悪感に、心が痛む。こちらから改めて謝罪をすれば、軽く笑うと、今度またLv上げとか手伝ってくれんなら許す、と言ってくれた。


 ウィンドホークは強制送還され、ロボと僕は瀕死、ハルシュレイはHPは削れていないものの、MPがすっからかんだ。他のモンスターが近づいてくる前に、早々に帰還する。


 クラップスタッグへのリベンジを果たし、パーティメンバーが2人も増えた。溢れ出る達成感と、心地よい疲れが体を包む。帝都に戻った僕たちは、お互いの時間が合うタイミングでまた遊ぶことを約束してログアウトする。


 とても濃くて充実した1日だった。明日からの「楽園の惑星」ライフも楽しみだ。



遂に一章終了です。いくつか設定などの間話を挟んでから、二章に進みます。


今話を読んでくださりありがとうございます!

励みになりますので、感想や評価等をして頂ければ幸いです!

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