表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
株式会社SETA異世界派遣部~ゲーム大会で優勝したら異世界に招待された~  作者: BIRD
転生者モチ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

231/422

第52話:次世代パーティ

 挿絵(By みてみん)


 前世の子供時代、アサケ学園で共に学んだみんなは、今はどうしているだろう?

 冒険者活動を再開することにした俺は、20年前にパーティを組んでいたメンバーを訪ねてみた。

 前衛のチャデ、攻撃魔法担当のクロエ、回復魔法担当のマリン、そこに俺も攻撃魔法担当で入るという火力魔法に偏り気味のパーティだったけど、特に困ることは無かった。

 メンバーは俺の学生時代からの縁で、今は高齢のため冒険者を引退したそうだ。

 学生時代の俺たちを指導してくれたOBのダイキチさんは、既に亡くなっているという。


 猫人たちの寿命は100年ほど。

 世界樹の民の10分の1しか生きられない種族。

 分かってはいたけど、もう一緒に活動できないことは寂しく感じた。



「エカ! おかえり!」

「俺たちは一緒に行けないけど、娘のクロネと行ってやってくれ」


 茶トラ猫人チャデと、黒猫人クロエが言う。

 2人が結婚したのは、俺とソナの結婚と同じ頃だ。

 子供が生まれたのは、チャデたちの方がかなり早かったけどね。


「娘のユウナよ。父親に似て弓が得意なの」


 白黒ハチワレ猫人マリンの娘は、チャデたちの娘と仲良しだった。

 パーティを組んではいなかったけど、マリンの結婚相手とも俺は面識がある。


 クロネとユウナのパーティは、回復魔法の使い手も女の子という、女まつりな構成だ。

 そんな中に俺が入っていいのか?

 前衛も女性で、今は産休中らしい。

 その間はフリーの剣士を雇っているとのことで、結成後最初の狩りには臨時メンバーとして俺の息子リヤンが前衛で参加した。


 転生後、初めて魔法を使ってみたら……


火球(ファイヤボール)! ……あれ?」

「父さん、下位火魔法が上位並みだよ」


 ……前世よりも威力が上がってる?


 見てた息子に苦笑された。

 そういえば、この身体は転生と転移のダブル効果で能力が上がってるんだっけ。

 とりあえず、獲物を消し炭にしないように気を付けよう。



  ◇◆◇◆◇



 クロネとユウナのパーティが女性だけで結成されていたのには理由があった。

 このパーティメンバーは、全員が子持ち(俺も一応)。

 その子供たちはまだ学生で、アサケ学園で寮生活をしているそうだ。

 子供の学校行事は親が参加するものが多く、パーティはそんな時に活動を気軽に休めるように主婦のみで結成したらしい。

 俺は主婦じゃないけど親の縁ということで入れてもらい、休みの時は適当に暇つぶしをしている。



「エカさん、見習い冒険者の引率をお願いできますか?」


 パーティメンバーが子供の学校行事などで休みをとった日。

 暇を持て余してギルドハウスへ行ったら、受付嬢から話を持ち掛けられた。


「OK。ちょうど暇だし、引き受けるよ」


 見習い冒険者と聞いて咄嗟にイオが頭に浮かんだけど、引き受けた引率相手は猫人たちのパーティだった。


「エカさんに御指導頂けるなんて光栄です!」


 と言うリーダーもメンバーも、まだ仔猫っぽさが残る若い猫人たち。

 狩りの様子はまだ未熟さが目立つけど、時折冴えた動きを見せるので、将来有望そうだ。

 そんな彼らは、イオと同じ日に冒険者適性検査を受けたらしい。


「適性検査のイオさん凄かったんですよ」

「完全回避って世界に1人だけのスキルなんですよね?」


 彼らの話によれば、適性検査でイオはその場にいた全員に総攻撃させて、その全てを回避してみせたという。

 完全回避は魔王軍の総攻撃を無傷で突破するためのスキルだから、当然ではあるけど。


「それで、いろんなパーティに勧誘されてたんですけど、自分のペースで活動するからって全部断ってましたよ」


 そういえば、アズも同じような理由で勧誘を断ってたな。

 日本にいた頃のイオは、みんなで賑やかに過ごすのが好きな奴だったけど。

 記憶や心を継承しなくても、似てくるのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ