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【完結】ゲーム大会で優勝したら異世界に招待された  作者: BIRD


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おまけの裏話:Sword of EarthiaとVRモーションライド

物語の冒頭で星琉が対戦していたゲーム【Sword of Earthia】は、球形のマシンの中に入ってプレイするVRゲームで、家庭用ではなくゲーセンでプレイするタイプのゲームです。

マシンの中は異世界アーシアの環境が再現されており、その中で身体を動かすというもの。

地球とは重力環境が異なり、マナの影響で身体能力などが変化します。

慣れないうちは上手く動けませんが、続けるうちに地球では出来ない動作が自由に出来るようになる。

星琉は「勝ち続ければ少ない料金でプレイし続けられる」事から技術を極め、CPU戦は余裕でクリアしてエクストラバトルまでこなし、対人戦では優勝するほどの能力を得ています。


作中のVRゲームのイメージは、作者の元バイト先で扱われていた「VRモーションライド型アトラクション」から発想しました。

閉鎖された空間に入り、3D映像や音や揺れなどで臨場感を出すVRモーションライド。

元バイト先にあったのはシーンの途中にシューティングゲームを組み込んだものでした。

ストーリーがあって、登場するキャラクターとアトラクションスタッフが「会話」する事でリアル感を出しています。

流れる映像とキャラクターの台詞を全て記憶し、タイミングを合わせて喋る。

スタッフには基本の台詞が書かれた台本が渡されますが、実際はほとんどアドリブです。

キャラクターはプログラムされた台詞を同じタイミングで喋るだけなので、スタッフが個性を出して受け答えをしていました。


例えば宇宙船が発進するシーンで

キャラクターは「そろそろ発進するよ。準備はいい?」と言った後、間があって「発進!」

スタッフAは「OK!いつでもどうぞ!」と答えて発進

スタッフBは「ちょっと待って!シートベルト…」と、答える途中「発進」が入り「あ~っ!」と慌てる。


同じ映像とキャラクターの台詞なのに、スタッフの個性で雰囲気は変わります。

失敗したらアトラクションの雰囲気が損なわれるので、舞台劇の俳優並みのステータスが要求される仕事でした。

上手く演じればキャラクターと本当に会話していると思ってくれるお客さんが多かった。

色々な仕事をしてきましたが、あの仕事が一番楽しかったです。

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