第三話:元騎士団戦闘兵と気楽な青年と
第二話のガレット視点で話が進みます。
遅筆・誤字脱字等ミスがあるかと思いますが、どうぞご清覧くださいませ。
俺の名はガレット。ガレット・マクガフィンだ。
この町のギルドでBランク冒険者として依頼をこなしている。
ストゥに用があって、その前に買い物をしようと思ってたらなんか町がものものしい雰囲気になってるんだが...
...ギルドで様子を聞くか。
「・・・なんだアイツは......幼そうな面の下は化け物みたいな魔力を秘めてやがる。...トニーと揉めているみたいだが、トニーは気付いていないのか?」
「...ってトニーのやつ何イキって絡んでんだ!相手を考えろよ!やばいやばいやばい、トニー達の仲裁に入らんとギルド内で暴れられたらたまらん!」
・・・・・・
「おい、もう良いだろ?その辺にしとけー。
・・・・・・・・・
そうこうしてアレクってやつと王都までのパーティを組む事になったのだが、、
こいつ、アレクの話しを聞けば聞くほど考え方っていうか、色んなもんが規格外って言うのが分かる。
まず、トニーが言っていたが村出身者で王国騎士団に入った者は皆無と言っていい。何故なら入隊試験と言いながら見ているのは出身地や家柄が良いかどうかである。
もちろん例外もあるが、ズバ抜けて戦闘力が高くないといけない。更に、そういった者は事前に(強制的に)養子に出されて、家柄も出身地もクリアという訳だ。
何故、俺がこんな事を知っているかと言うと、俺自身が元・騎士団に入隊していたからだ。
ーー騎士団は得意分野によって役割が細分化されているーー
最前線にいるのが、近接戦闘を最も得意とし、統率の取れた動きで殲滅する通称"ノア"
遠距離にいるのが魔法を最も得意とし、さらに近距離にも精通している為、前線との連携がバツグンな通称"ディスト"
ここまでが戦闘要員である。
あとは司令部・衛生部があるが、俺はノアに所属していたからあまり詳しくはない。
とまぁ軽く騎士団について思い返してみた。
これを踏まえてアレクを観察してみる
こいつは戦闘経験はあまり無いようだった。パーティを組んで数日経ったが、まず動きがぎこちなかったのだ。
まず、町周辺の魔物と戦ったが避け方や攻撃の仕方が素人丸出しで、武器の構えからしてなっていないし、そもそも武器を持っていなかったから俺のを貸した程だ。
どうやら村では農作業と動物を狩るくらいしかやっていなかったってのは本当のようだ、それにしてもフィーネの噂は本当なんだな。
フィーネの村は結界が張られ魔物はおらず、動物の楽園になっているとかなんとか、実際に行ったことは無いが、そんな所がこの世界にあるとは一度は行ってみたいものだ。
・・・
少し脱線したので、話しを戻そう。そこで俺はアレクに少しだけ戦闘の仕方を教えたのだ。これが功を奏した。アレクは学習する速度が異常だった。
戦闘において回避と防御が一番大事だと教えれば、この辺り(Cランクの魔物)ではほぼ攻撃を喰らうことが無くなった。(俺の見立てでは初期アレクはDランクの冒険者程度だった)
攻撃においてもすぐ戦い方を身につけた。なんて言うか筋がいい、身体能力が高すぎる。
...おいトニーよ、こいつに喧嘩売らなくて助かったな。今のお前じゃまったく歯が立たないレベルにまでなってしまった...
と、まぁそんなやつだから、こいつがどこまで成長して何を成すのか一番近くで見てみたい。パーティを組んで改めてそう思った。
ご清覧ありがとうございました。
遅筆ながら書いていきますので、これからも宜しくお願いします。