第二話:始まりの町と青年と
第一話の冒頭のから物語は続きます。
引き続き、ご清覧下さい。
*遅筆・誤字脱字等ミスがあると思いますが、読んで頂けると幸いです。
「ホントに助かっちゃったなぁ あのじぃさん何者なんだ? 警備兵とか全然気にしてなかったし。しかもスキルがどうのとか言ってたけどどうやって確認するんだ?」
「まぁいいか、町はー......っとこっちか。」
......ん?何か引っかかるが...
特に気にする様子もなく、アレクは歩いて町へ向かった。
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ー始まりの町、プロロー
「すげぇ!町の見た目に対して人が溢れかえってるな!」
「おっ 兄ちゃんこの町は初めてか?ここはプロロの町だ。冒険者の間では始まりの町って呼ばれてるよ。見たところ冒険者だろ?ギルドに行ってみな!色々話しが聞けると思うぜ!」
「ありがとうございます!冒険者じゃないですけど、行ってみますね」
・・・・・・
「おぉーここがギルドって所か。めちゃくちゃ人多いな
えっと、何処に行けばいいんだ?」
アレクはうろうろして何とか受付を見つけた。
「次の方どうぞー!」
元気の良い声が響いてくる。
見ると、俺と同じくらいの歳の子が働いていた。
「お兄さんはこのギルド初めてですねー??どうされました?」
「この町ってどんな所なんですか?初めて来たんですが」
受付のお姉さんは待ってました!と言わんばかりに流暢に話し始めた。
「はい!プロロの周囲は山岳地帯で少し歩けば森林があり、川もあります。そこに生息する魔物も低レベル〜中レベルまでと幅広い為、冒険者達の間では昔から冒険者のいろははここで学べ!と言われるほどの町です。更に貿易を行う上で特産品もあり、街道も整っていますので商人達にとっても都合が良い町ですー。こんなところでしょうか。他に聞きたいことはありますか?」
「じゃあ、俺フィーネって村から来て王都に行きたいんですが、ここからどうやって行ったら良いですか?」
聞き耳をたてていた周りの人含め受付嬢も固まった。
(あれ!?俺、ばかな事聞いたのかな?)
「「・・・」」
「...お兄さん。フィーネって凄く険しい山を越えて来ないと無理なんですよ?見るからに軽装の方が突破出来るような所では無いはずなんですが...」
困ったようにお姉さんは言う。そこに便乗したかのように、
「兄ちゃん!冗談はいけねぇな!フィーネなんて行こうもんなら、Aクラス以上のグループかプラドーでも居ないと行けねぇし、ましてやフィーネなんてそうまでして行く価値がねぇから誰もいきたがらねぇよ。そっから来たんなら随分と強えじゃねぇか!」
わははと声を出しながら大柄で髪を後ろで縛っている髭面のおっさんが近づいてきた
周囲もおっさんにつられ、爆笑している
「なぁ何でそんな強い奴がストゥに行きたいんだ?冒険者ならここの依頼をこなしているだけで金も貯まるし、強けりゃ女も抱ける!何不自由なく暮らせるんだぜ?」
教えろよ。とおっさんは気軽に肩を組んできた。
「王国兵士になりたいんだよ。人の役に立つような活躍がしたい。おっさんは人の夢を笑うのか?」
「いやぁ笑わねぇよ。ただ身の程知らずの奴がいたなって酒の肴にするだけよ。王国騎士団っていやあガチのエリート集団だぜ?村出身者なんて聞いたこともねぇや」
「お前さんの夢って奴を酒場でもっと聞かせてくれよ」
「おい、もう良いだろう?その辺にしとけ。怪我してる新人をおちょくるなよ。...兄ちゃんも初対面に睨みを聞かせるもんじゃないぜ」
「ガレットかよ。...しょうがねぇな、ちょっと新人をからかっただけじゃねぇか、そうムキになんなって。」
「おい!兄ちゃん!俺はトニー・コールマンってんだ。...お前がその気なら何時でも来な!」
トニーはそう言うと他の冒険者達を払い除けながら出て行った。
「ったく、トニーのやつ新人なら誰かれ問わず突っかかりやがって......すまんな。えっと、」
「! あぁ俺はアレク・ユークリッド フィーネ村から飛行船に乗ってきたんだ。途中下船したけど」
「ははは! 面白いやつだなぁ飛行船に途中下船はねぇよ。
おっと自己紹介がまだだったな、俺はガレット・マクガフィンだ。各地を転々としながら冒険者をしてる」
ちなみにBクラスだ。とそこがポイントだと言わんばかりに付け加えてきた。
「宜しく。ガレットさん」
「お前、本当にストゥに行きたいのか?ここから5000kmはゆうにあるぜ?馬車や鉄道を使っても着くのは1週間はかかるぞ?」
「騎士団っていや、明後日が入隊試験日だろ?絶対間に合わないぞ?」
「・・・しまったぁぉぁぁあああ!」
「こんなところで道草食ってる暇はねぇ!走っていきゃギリギリか?いやー
「まぁ落ち着け。俺に良い考えがある、明後日の試験日には間に合わないが騎士団になれる裏ワザがな」
「いいかー
ガレットさんは俺に提案してきた。
①冒険者になる。
②各地で問題を積極的に解決していく。
③有名になる。
④スカウトされる。
「ーとまぁこんな感じだな。俺も王都に用事があるし一緒に行ってやるよ!それでいいか?」
「そうか、やっぱり騎士団にはそうそうなれないか...まぁ良い。今は修行の時と腹くくってやっていくか!」
「そうと決まったら、ガレットさん!宜しくな!」
「...あぁ!」
ガレットとアレクはパーティを組んだー。
ご清覧ありがとうございました。遅筆ながら書いていきますので次話も宜しくお願い致します。